2012年6月30日土曜日

6月30日

この土曜日は兵庫で、あす1日は山陽で講演。
往復にやたら時間がとられる旅だったが、
東京を数日離れることができないタイトなスケジュールのため行ったり来たり。
おかげで、読みたかった本が読めたし、爆睡だったりの移動中。

2012年6月29日金曜日

6月29日

金曜日の夕方は、先週に続いて首相官邸前に。
ものすごいひと、ひと、ひと、ひと。
広瀬隆さんから送られてきた空撮写真を (撮影 すべて野田雅也さん)。








主催者発表およそ20万人。
警察発表はなんと、1万5000人。
これは、なんだ?
横断歩道も封鎖されてしまったので、
思うように動くことができなかったが、
あの熱気、あの憤り、思いをわたしも持続したい。
22日には、絵本作家の長谷川義史さんや
長野ヒデ子さん、飯野和好さんたちも参加されていた、と後になってわかった。
長谷川さんは、反原発の缶バッジも作っておられるし、
今年の夏の学校の講師のおひとりでもある。
「原発なんてまったく考えてこなかったけど、目が覚めた?」と
去年の4月、番組でご一緒したとき、おっしゃっていた。
夏の学校といえば、やはり講師のおひとりである絵本作家のあべ弘士さん。
「さようなら原発……」の賛同人お願いのファックスに「もちろんです。原発反対!」と即お返事をくださったおひとり。
旭山動物園で飼育係をされていた日々の中で、「いのち」をしっかり見つめてこられたかたである。

2012年6月28日木曜日

6月28日

広瀬隆さんから以下のメールが。

みんな集まれ!!
6月29日(金)
電車に飛び乗れ!!
首相官邸前だ・・・

先週の金曜日に続けて、
今週も首相官邸前での
抗議行動が。
わたしもスケジュール調整成功。
もちろん参加します。
民意をまったく無視しているこの国、
この政治に鉄拳を。
でも、無理はされないでください。

2012年6月27日水曜日

6月27日

消費税増税法案が衆議院を通過した。
反対票は54票。
自民党のあまりに長い「独裁」にしびれを切らした多くのわたしたちが、
政治主導(=脱官僚政治)や税金の無駄使いを徹底的になくすことを、
民主党に託しての、歴史的な政権交代であったはずだ。
「コンクリートから人へ」のコピーも心地よかった。
「ひと」はあまりにもないがしろにされてきたのだから。
2009年の衆院選で、消費税は増税しないと言っていたのは
いったい誰なのか。
重大なマニフェスト違反だ。
さらに、これだけはマニフェストを変えるべきなのは、
安全神話が崩壊した原発に関して、である。
あれだけのシビアアクシデントを体験しながらも、
そしてまがりなりにも菅内閣では「脱原発依存」と転換したのを、
もとに戻して推進へ。
政策によって政権を選択する、
民意に対してこれほどの二重の裏切りはないのではないか。
関西電力大飯原発の敷地内を走る破砕帯がずれる可能性があり、
原子炉の危険性が専門家から指摘されているにもかかわらず、
再稼働GOである。
あの斑目春樹原子力安全委員会委員長ですら、言っているのだ。
新しい知見がでたら、評価をしっかりやり直すべき(27日、東京新聞朝刊)と。
信じられない、裏切りの連続だ。
国民の生活を守るために、と首相は言うが、
「いのち」の問題ではないか。
さらに核のゴミを処理もできない現実もそのまま、
再稼働という神経がまったく理解できない。
酷すぎる。
この酷さから目を逸らすことは、民主主義の崩壊と、
いのちへの侵略の共犯者になることだ。
諦めず、いまできることのすべてと取り組もう。

2012年6月24日日曜日

6月23,24日


金曜日の19時。
首相官邸前の集会に参加。
すごい!
特に、主催しているのは若いかたがた!

毎週金曜日はこうして抗議行動をしていることは知っていたが、
この時間はいつも仕事が入っていて、参加することができなかった。
大飯の再稼働を前に、迫る危機感と憤りと無念さが、霞が関にとどろいた。
本当に「とどろいた」のだ。

小さなお子さん連れの若い家族たち。
「ブログを見たよ」と声をかけてくれる女性たち。
「居ても立ってもいられなくてね。来ちゃったよ。あなたも身体、気をつけてよ」
杖をついて参加されたご高齢のかた(わたしも高齢者だが)。
ただただ立ち尽くして、涙を流されるかた。
「ありがと!」(こちらこそ)と声をかけていく、
会社帰りに参加したらしい男性たち。
本当にすごい熱気だった。

「さようなら原発……」からは鎌田慧さんとわたしが。
広瀬隆さんも参加されていた。
警備もすごかったが、この声を首相官邸の中にいるものたちは、どう聞くのか。
こんなにもたくさんの「声」を無視するのか。

木曜日は鬼のかく乱、熱を出して珍しくダウン。
それらが吹っ飛ぶような熱気に、
それも若者たちが始めた熱い集会に胸震えた夜だった。

土曜日は大阪での講演。
大飯町で再稼働反対をしているひとたちから、
30日の集会への参加を要請するファックスが事務所に入っているとの電話を大阪で受ける。
が、その日のその時間は、他所で講演をしている。
参加したいが、申し訳ない。

原子力基本法の改編は、原子炉の核兵器転用の為だけじゃなく、
原発の再処理事業の延命の為でもあると報道ステーションで。
http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/56628171.html

2012年6月20日水曜日

6月20日

至急のお報せです。
 土曜日の「朝の教室」でもお報せしましたが……。 

毎週金曜日に首相官邸前で抗議を続けてこられた
「首都圏反原発連合」の抗議行動に、
 鎌田・落合(もしかしたら広瀬隆さん)も今回は参加いたします。
ご無理のない範囲で、参加できるかたはいらっしゃってください。
 鎌田・落合は19時頃に参ります。

それにしても、ホントにどういう政府なのか。 
米軍普天間基地に8月にも配備されるオスプレイもそうだが、
なにひとつ市民の声が届いていない。

それでも、諦めないわたしたちでいよう。

2012年6月18日月曜日

6月18日

拡散希望の以下のメールが届きました。
海外の一斉行動です。
わたしたちも、さらなる声を!

拡散希望:「大飯再稼働に反対する世界一斉抗議行動」

2012年6月16日(土) 13:30 (日本時間)

世界中で日本政府の大飯再稼働に向けて抗議行動が始まりました。
世界各地の日本大使館と領事館前にて、野田総理の再稼働の決断に
対する抗議行動が行われ、抗議文と署名が届けられました。
この抗議行動の一部リストを、以下、グリーン・アクション、ピースボートと
Shut泊がまとめました。

オーストラリア
・キャンベラ
6月12日、オーストラリア緑の党国会議員であるスコット・ルドラム氏が、抗議文を在オーストラリア佐藤重和大使に届け出。
・メルボーン
戦争防止医療協会(MAPW)と平和をめざす日本人会が、日本領事館に抗議。

フランス
・パリ
6月15日 反核団体「ソティール・デゥ・二ユークリアー」ネットワーク940団体の57,000人の会員の署名による抗議文が野田総理宛に提出。
http://www.sortirdunucleaire.org/

ドイツ
・ベルリン
6月13日 ドイツ緑の党の53人の国会議員全員と緑の党代表全員が抗議文に署名。
他にも署名が集められ、合計6000の署名、野田総理と西川福井県知事宛の抗議文がベルリンの日本大使館に届けられた。
・ベルリン
6月12日、レベッカ・ハルムズ欧州議会議員による野田総理宛の抗議文が提出された。
・フランクフルト
6月15日 日本領事館前で抗議行動が行われ、領事と野田総理宛の抗議文が届けられた。

インド
・ムンバイ
友好共同体委員会 (EKTA) のスクラ・センにより、公開抗議文が送られた。

イタリア
・ローマ
6月13日、3700の署名による抗議文がローマの日本大使館に届けられ、記者会見が行われた。
http://isdepalermo.ning.com/notes/Fukushima

韓国
・ソウル
6月15日、11時、在韓国邦人と市民団体エネルギーと正義アクションが日本大使館前でデモを行なった。

タイ
・バンコック
6月15日 「再稼働見直しを、再稼働を止めよ」タイの市民活動家たちがプラカートを掲げ、日本政府の二機の大飯原発の再稼働に対する抗議をバンコックの日本大使館前にて行った。
http://www.daylife.com/photo/04qM6aH6NYfIo?__site=daylife&q=Thailand

アメリカ
6月15日 14:00 ニューヨークにて、「マンハッタン プロジェクト」主催による決起集会が、日本領事館前にて行われた。大飯再稼働に対する野田総理宛抗議文が届けられた。
6月15日 
ニューヨークで、同時多発一斉アクション
オレゴンで、同時多発一斉アクション
シカゴで、同時多発一斉アクション
ロスアンジェルスで、原発エネルギー情報サービス(NEIS)が日本領事館前にて抗議行動

以下は今後のアクション予定です:

6月18日 12時 二ユーヨーク日本大使館にて抗議行動(マサチューセッツ通り2520)NWアベニュー、デュポンサークル、ニューヨーク
6月22日 15時 「原発廃止、メルトダウン阻止:日本の原発をなくせ!」 イベント。 ロスアンジェルス 350 サウス グランドアベニュー。野田首相代理に抗議文を提出、16:45から被曝の影響へのアクションとしてのダイ・イン。

2012年6月16日土曜日

6月16日

昨日は一日、庄内だった。

米どころである。
水田の青々とした、まだ小さな苗を観ながら、
受け継いだ田畑でいのちを育てることさえできない
福島の農家のかたがたを考える。

今日16日は「朝の教室」。
行使は元スイスやセネガルの大使をつとめた村田光平さん。
効率万能の「父性原理」社会が行き着いたところが原発であり、
シビアアクシデントであるなら、
拓かれた「母性原理」(わたしは女性性原理と呼ぶのだが)の社会の構築を、
と大使時代に培われてきた人脈をいかして
反原発を世界に発信し続ける立場からのお話し。
首相の、大飯原発再稼働の最終判断の
翌日の教室であったこともあり、質疑応答にも熱いものが。

それにしても酷い話だ。
市民の声は素通りで、よくもよくも!
安全対策の多くを先送りしながら、
どうして原発は安全だ、国民の生活を守る、
などと言えるのだろう。
大飯3・4号機の再稼働を機に、
ほかの原発もなし崩しの稼働と考えているのだろう。

とにかく諦めない。
体力キープして、でき得る限りの活動を。

2012年6月15日金曜日

6月15日


『東京に原発を』を刊行されて以来、長年、
反原発の活動をされてきた広瀬隆さん
から以下のメールをいただきました。

落合恵子様
 このまま大飯原発の再稼働を、マスコミが誘導するままにズルズルと認めるわけにはゆきません。この一年以上、みなでやってきたことが、まったくの無になります。トンデモナイことです。今度は、絶対に引けません。
 何とか、国民的な緊急行動を呼びかけてください。急ぎます。鎌田慧さんにも電話してお願いしました。数でなら勝てます。落合さん、鎌田さん、大江さんの三人が声をあげてくだされば、私からも全国に呼びかけます。
 若者たちも賛同してくれています。5万人ぐらいならすぐに集まると言ってくれています。
 キャッチフレーズは「野田内閣の退陣」がよいと思います。野田個人に対する圧力が、最も効果があると思います。政治家に対する圧力が効果的でしょう。ですから、国会周辺でないと、この緊急行動の効果がないと思います。テレビと新聞が、それを実感できるように・・・
 あらゆる運動を結集しましょう。訴訟も、署名も、申し入れも必要だけれど、今は一点に全員の力を集中しましょう。「打倒・野田」の行動に。
 ただ私自身は、今週〜来週ずっと名古屋・北海道などでの講演会のスケジュールが詰まっていて、その東京行動には参加がかなり困難な状況です。うまく空いている日であれば駆けつけますが。
(私が行くと、肉弾戦になるので、自重します。)
 今から名古屋に出かけるところです。経営者の大規模講演会なので、決起を呼びかけてきます。
 取り急ぎ要用のみにて失礼します。草々不一

広瀬さんのご提案について、来週早々、呼びかけ人で話し合いを持ち、
決定した時点で、このブログでもお知らせします。
よろしくお願いいたします。

2012年6月14日木曜日

6月14日

有機の研究をされている新潟大学の野中昌法さんという先生
(お目にかかったことはありません)からの
11日に亡くなった水俣病の研究者であり、告発の実践者であり、
終始患者さんに寄り添われた原田正純さんの言葉が回ってきました。

「水俣の教訓を残してゆくために、忘れてはならない視点がある。
第1は、弱者の立場で考えること。
政策や研究とは、そもそも弱者の立場を基本にすべきである。
第2は、バリアフリーだ。素人を寄せ付けない専門家の壁、研究者同士の
確執、行政間の壁などが、患者救済や病像研究をどれだけ阻害してきたか、
私は目の当たりにしてきた。
そして第3は、現場に学ぶということだ。事実は現場にしかない」

今、有機農業も同じと考えます、と野中さんは書いておられます。
そして原発もまた同じだと、わたしは考えます。

明日は藤村官房長官に「さようなら原発」に集まって署名を提出します。
わたしは予定を調整できす、残念ながら欠席しますが、
皆様の思いをしっかりお届けします。

日曜「クレヨンハウス 朝の教室」は、元スイス大使の村田光平さん。
特に福島第一原発4号機の危険性について、世界中に発信をされているかたです。
むろんこの国の首相にも。
報道もされましたが、12日夕、反・脱原発で合意してくれる
議員さんたち30余り名のかたがたと会いました。
署名された方々の思いをお伝えし、
 「皆様のことを、署名者はしっかり見ています」、
「別言すれば、750万の人たちがそれぞれ一票を
行使する応援団とお考えください」と伝えてきました。
中には、
「電力会社から、次の選挙は応援しないと言われた。
それでもガンバります」という議員さんもいました。

これらの話し合いをしているちょうどその時間に、
日隅一雄さんは、病室でお仲間たちに囲まれておられたのです。

2012年6月13日水曜日

6月13日

弁護士日隅一雄さんが亡くなった。

12日20時過ぎ。49歳。

「朝の教室」に講師で来ていただいたのは、4月だった。
講演終了後、大勢の受講生のかたがたと
ご著書へのサインをされながら、
おひとりおひとりに丁寧にお話をされていた。
10日、日曜日に吉祥寺であった講演で
苦しそうにされていた、ということは聞いていたのだが。

とてもとても無念だ。
昨夜、今朝の新聞に掲載される訃報を友人の記者から送っていただいた。
ブログを書く気にもなれず、ただぼーっとしていた。
友人の記者が、そのまた友人から
次のように日隅さんがおっしゃっていたというメールが。

……(福島県庁のオフサイトセンターに公開質問状提出と記者会見に来て下さったときは)
食事はできず、点滴と気力だけで新幹線に乗って来て下さいました。
(けれど日隅さんは)「いや、活動することで生き甲斐になり、
去年5月にすでに余命半年と言われていたのが
免疫力があがってここまでこれた。幸せだった」と。

それにしても、悔しい。無念だ。
うまく言葉にできないので、12日のご報告を時系列で。

12時に水道橋で講演を終えて、そのまま衆議院へ。

12:30 横路孝弘衆議院議長

13:00 輿石東民主党幹事長 

    それぞれに「さようなら1000万人…」の署名提出。
    鎌田慧さん、澤地久枝さん、内橋克人さんと。

14:00~16:00 打ち合わせ

17:00~ 衆議院第一議員会館 第2会議室で 記者会見

18:00~衆議院会館 大会議室 原発に反対する議員さんたちへの報告会。

20:00~クレヨンハウスで澤地さんたちと食事。

21時頃、日隅さん訃報に接した。

嗚呼。

2012年6月10日日曜日

6月10日

今日は新潟。
「子ども女たちの健康をまもる会」の講演とシンポジウム。
熱い会だった。
イベントではなく、「これから」を探る決意に充ちた会だった。

昨日、兵庫県にお住まいの、絵本作家坪谷令子さんからメールが。
坪谷さんはお母様の介護をされながら、
このブログを読んで、時々メールを送ってくださる。
そういえば、坪谷さんに久しぶりに再会したのは、去年の4月。
大阪十三での小出裕章さんの講演会だった。
そして今年4月には小出さんの講演会も実現……といったように、
いろいろなところでいろいろな柔らな人の輪が繋がっている。
大飯原発再稼働に関しては、坪谷さんが書いた一文をご紹介したい。


野田首相様
枝野経済産業大臣様
細野環境・原発事故担当大臣様
藤村官房長官様

「責任を取る」とは…を、ずっと考えています。
どう考えても、大飯原発の再稼働は、
国民の不安や生命の危険を顧みない暴挙。
原発の安全性について、私たちは余りにも無知で
あった(安全神話に侵されていた)と恥じています。
この地震国にあって、原発は人の手に負えないものを
扱っていたのだと思い知りました…余りにも辛い酷い
中で。
では、どう生きて行くか…遅まきながら私たちは、
そう考え始めました。それが地震・津波・原発事故で
犠牲になった方々への贖罪であり、未来の人たちへの
“せめてもの誠実”なのだと思い始めています。
その想いは国中に広がり、人々は原発のない夏を
過ごそうと思い定め、具体的に何ができるのかを
模索し歩み始めているのです。
首相にとって「責任を取る」とは、そんな国民を
信頼することです。
人々の切なる想いをナイガシロにして原発再稼働を
見切り発車させることは、この国に生きる私たちのみ
ならず、この地球に生きる人たちと全ての生命の現在と
未来に対して無責任というものです。
真に命を大切にすることこそが「責任を
取る」に他なりません。
原発の再稼働をさせないことで先ず一歩、それを
実現させる道に近づいて下さいますように…。
今なら、まだ間に合うと祈るような想いで、お送り
いたししました。
                        2012.6.7 坪谷 令子(兵庫県)

坪谷さんは、亡くなった灰谷健次郎さんとコンビを組んだ本を出されている。
灰谷さんがここにおられたら………。

2012年6月9日土曜日

6月9日


東京ははっきりしない小雨がちの土曜日だ。
昨8日、野田首相は記者会見をし、
関西電力大飯原発3・4号機について
「再稼働すべきだというのが、私の判断だ」と語った。
この国に暮らす多くの人々の不安や心配、悲しみや喪失など
一顧だにせず、来週にも最終決定をするという。
周辺地方自治体が求める再稼働を「夏限定」とすることも、
夏限定では「国民の生活を守れない」と否定。

だよね、こうなると思っていた。
一度再稼働への道ができてしまえば、
「夏限定」などどうでもいいことになる、とわかっていたはずだ、
周辺地方自治体の首長さん。
それを承知した上での「合意」だったのか、それとも「裏切られた」のか。
「福島を襲ったような地震、津波が起きても事故は防止できる」と彼は言うが、
その福島第一原発の事故の原因究明さえできていないのに。

4号機はいま、どうなっている。2号、3号機の格納容器の水位はどうなっている。
何よりも、日々たまっていく使用済み核燃料はどうなるのか。

「こちら特報部」の「デスクメモ」。
クレヨンハウスの「朝の教室」の講師にも来ていただいた田原 牧さんの
短いメッセージに泣けた。
「略……使用済み核燃料は処理できず、
再稼働してもあふれるのは時間の問題。
道はこうある。希望のある挑戦か。
絶望しかない安寧か。敗北感に浸るにはまだ早い」

そう。敗北感に浸ってはいられない。
クレヨンハウスが出版しているからというだけではないが、
田原牧さんの反原発を語ったブックレット
『新聞記者が答える「原発事故とメディアへの疑問」』はすごい本だ。
易しく、深く、凄みを帯びたメディア論、反原発論。
読み返すたびに、わたしは「覚悟」をいただく。
わたしたちはこの非情な時代に、
田原さんのようなジャーナリストが存在していることを感謝したい。

きょう土曜日は午後から、新宿カタログハウスで、
渡辺一枝さんたちがされている、「声をあげよう女の会」でリレートークを。
そのまま抜け出して、文京区での講演に。

2012年6月8日金曜日

6月8日

晴天。
今日は午後まで幾つかの仕事を終えて、
夕方にクレヨンハウスへ。
この夏の気持ちいいグリーンカーテンを目指して、
ただいま、朝顔と夕方の蔓がぐんぐん育ってくれている。
今年は蔓性の植物を意識したので、ノウゼンカズラや
クレマチス(すでに咲いていてくれる)も、ぐんぐん、である。
こんな風に、反・脱原発の活動も「ぐんぐん」であるなら嬉しいのだけれど。

以下、京都から紹介希望のメールが。
ご覧にください。

俳優 山本太郎 緊急上洛!
6月13日(水)18:30〜20:30 http://nonukes-kyoto.com/

どうする? 再稼働、震災遺物(がれき)
俳優・山本太郎×奈須りえ(東京都大田区議会議員)×東日本原発事故体験者ユニット 対話の夕べ

【会場】京都教育文化センター 2Fホール
京都市左京区聖護院川原町4-13
※京阪電車神宮丸太町駅5番出口徒歩3分

【会費】1,000円(会場でお支払いください)
【託児あり・先着順】3才以上未就学児まで。
0~2才、 小学生以上は会場へお入りください。

【お問合せ・申込み】前日までに氏名・電話番号と、参加人数(お子様含む)を
以下のアドレスまでメールでご連絡ください。
info@nonukes-kyoto.com
※託児を希望される方は、
お子様の人数と年齢もお知らせください。
*HPはこちら http://nonukes-kyoto.com/

【主催】東日本原発事故体験者ユニット
【共催】京都を愛する市民の会

2012年6月7日木曜日

6月7日

6日は、18時~日比谷野外音楽堂で集会&デモが。
加藤登紀子さんのミニコンサートから始まって、
呼びかけ人から、鎌田慧さん、大江健三郎さん、
そして賛同人の佐高信さんのスピーチも。
心配していた空模様も夕方からは落ち着いて、
大飯町からの再稼働反対のかたもスピーチに続いて、
全国の保育園や幼稚園の保護者に署名のお願いの手紙をだすとき、
一丸となって書いてくださった、シスターの代表もスピーチをしてくださった。
反対署名の8万通以上は、彼女たちが投函してくださった手紙に対する返事でもある。
以下、6日のわたしのスピーチ。

……あいにく今日は荒れ模様の天気でした。
けれど、わたしたちの決意は、どんな雨にも風にも揺るぎません。
いま、心を覗き込むと、ひとつの言葉がすっくと立っているのが見えます。
……わたしたちは、決してあきらめない……と。
機能不全の国会。
「天命」などという時代がかった言葉を使うこの国の政治家は、
再稼働について「私の責任で、最終決定」をするといいます。
わたしたちは、あなたたちに、この人生を、この生命を預けた覚えはありません。
わたしたちは、この時代の、この社会の、目撃者であり、生き証人でもあるのです。
福島第一原発の過酷事故から、
わたしたちは、何を見たか、何を聴いたか、何がどれほど隠されてきたか。
何が偽りで、何が真実であるのか。
わたしたちは自前で判断します。
それを学ばせてくれたのが、この国であり、この国の政治です。
 失望と落胆と憤りの上に、
わたしたちは自前の志と希望を重ね、言います。
決して、決して諦めない、と。

過去を変えることはできなくとも、明日を変えます。
わたしたちが変えるのです。
もう一度、ここに約束をしましょう、
わたしたちは決して諦めない、と……。

澤地久枝さんの
「悲しみと憤りの中にいます。けれどがんばりましょ!」
の伝言もお伝えした。
次の予定の関係で、デモには参加できなかったが、
皆様、おつかれさまでした。

12日のお昼には、720万筆の署名を、
輿石、横路両氏にお渡しします。
1000万名署名は、もちろん続けます。
同日夕方には、「脱原発」を目指す議員さんたちとの会合が。

2012年6月5日火曜日

6月5日

今日は朝から夜中まで、みっしりの仕事だった。
終わりは6日の午前一時。
その前に、朝日新聞と集英社のコラボ企画、本の学校の講義が。
コーディネーターは、姜 尚中さん。
「OTHER VOICES」、この社会において、無念なことに「主流」となり得ない
「周辺に置かれた声」を軸に、介護などについての話を。
それが終わって、ラジオ深夜便。
好きな映画の話であり、好きな曲も流してもらえて、
あっという間の二時間近くだった。

6日は、朝から夕方まで仕事あり、
18時には、日比谷野外音楽堂で「さようなら原発」の署名の報告集会。

猛烈な勢いで邁進する、再稼働の流れの中で、
とにかく、あらゆる場面で「OTHER VOICES」をあげつづける……。
無念きわまりないが、諦めない。
天気が崩れそうで、不安だが、参加されるかたは、天候にご注意を!

2012年6月4日月曜日

6月4日

今日も板橋で講演。
お伝えしたいことが、こんなにある。
時間が足りない。
言葉を選びながら、思いを整理しながらの一時間半であった。
以下、次のようなメールが入りました。
拡散、よろしくお願いいたします。

★「原発いらない福島の女たち」から、
 「原発いらない全国の人たち」に発信します。
フクシマの女たちの叫びが、官邸には聞こえていない。
フクシマの男たちの悲しみが、野田には伝わらない。
...フクシマの子どもたちの悲鳴が、霞が関には届かない。
未曾有の福島第一原子力発電所事故を招いた責任を
東京電力とともに責任を負うべき国に、
もはや原子力発電所の再稼動を認可する資格はありません。
広大な放射能汚染地域の住民、特に子どもたちの命と健康を守ろうとしない国に、
原子力発電所の安全性を保証する資格はありません。
大飯原発再稼働にむけて、しゃにむに突っ走る野田政権。
私たちは、また福島から緊急に皆さんに呼びかけます。

★6月7日(木)国会周辺で、緊急アクションとして、
 ダイ・イン&座り込みをしますのでご参集下さい。
まずは、12時、経産省前テント集合です。(詳細は後日に)

2012年6月3日日曜日

6月3日


昨日2日付の東京新聞に「個の抗議」と題して、
東電の姿勢に電気料金の支払いを遅らせて
抗議するひとたちの活動が大きく紹介されていた。

記事によると、銀行口座からの引き落としをやめて、振込用紙を送ってもらう。
今年1月、2月は事故前の全国の発電比率(三分の一だという)を除いた額を。
3月分以降は、請求料金から一円引いた額を支払っているという。
「不足分が一年以下なら、延滞利子もかからない」。

1973年、オイルショックに伴う値上げが発表されたときも一時不払いをした、
日本消費者連盟の富山洋子委員もこの記事で紹介されて、
次のようにコメントされている。
「消費者として納得できないなら、簡単に料金を払う必要はない。
 暮らしの場からなされる意思表示は重い」。

東電は来年度から柏崎刈葉原発を再稼働も打ち出している。
時に無力感に、非力感に落ち込むが、
わたしたちひとりひとりにできることはまだまだあるはず。

日曜日もそろそろ終わりの時間。
月曜からの一週間は超ハードな日々になる。
早く寝よう、と言いたいところだが、まだまだ寝られない。
机の上に、五分咲きの白いバラが。

2012年6月2日土曜日

6月2日


まだ納得できていないわたしがいる。
大飯原発に関して、関西広域連合がだした結論についてである。
「事実上の容認」と橋下徹大阪市長はのべ、
一方、京都府の山田啓二知事は、容認を打消し、
「これからも主張する」と述べたという報道がある。

今朝の朝日新聞の社説にもあるが、
9人の首長は出連名で、「限定的なものとして」という声明をだし、
一方政府は容認と受け止め、再稼働を事実上決定した。
政府は期間限定を否定し、橋下市長は「期間限定」だと言う。

わたしたちにはなんとも理解しがたい事象ではあるが、
昨日1日、滋賀県は節電の目標を
従来通りの15パーセントとすることに決めたという。
再稼働を容認して「一件落着」とするなら、
広域の住民へ、なんと説明するのか。

同じ紙面の「朝日川柳」には、つぎのような川柳がのっている。
・ 節電の出ばなをくじく再稼働
・  とりあえず次の事故まで再稼働
おそろしいことだ。

午後の新幹線で帰京。
夕方は、新宿で講演。

2012年6月1日金曜日

6月1日

今日から6月。
昨日から胃がしくしくする。
理由は、再稼働だ。
関西電力大飯原発3号機、4号機。
結局は、安全性などすっ飛ばしたまま、
再稼働へと政府はつきすすんでいる。
安全評価、ストレステストの業務を受注しているのは、
日立や東芝、三菱重工などの原子炉メーカーだ。

ストレステストに、中立性など存在しない。
どこを見ても、何を掘り返しても、今朝の
東京新聞「こちら特報部」が詳しく書いているように、
『検査・審査も「自作自演」』の現実が。
まっとうな審査体制がない中で、何を信じろというのだろう。
7月2日というタイムリミットに向かって、
あらゆる手をつかって、政府は再稼働に踏み切るだろう……。

嫌な予測をしていなかったわけではない。
しかし、やはりショックだ。
一応、反対を唱えていた関西広域連合も、たった1夜で腰くだけ状態。
福島第一原発の苛酷事故から1年3か月。
何も変わっていない。
何も変えようとしない政治家が、この国を破壊させようとしている。