2014年7月15日火曜日

7月15日

やっぱりね。
口惜しいことに、不安が的中してしまった。
昨夏、福島第一原発のがれき撤去時に、
放射性物質が飛散したと思われるとの報道である。
東電は、放射性セシウムの総放出量を
最大4兆ベクレルと試算していたそうだが、
市にも伝えていなかったとのこと。
この4兆ベクレル、報道によると、
事故後の第一原発から放出される放射性セシウムの、
なんと!一万倍とか。と数字で書いても気が遠くなる。

こうなんだよね、いつだって。
いつだって、その時点では住民に知らされず、
ずっと後になって公になるのだ。
南相馬のお米から基準値を超えるセシウムが
検出されたこととの関係については、
東電は「事故直後のものかもしれず、断定できない」
と言っているという。
が、「事故直後」であろうと、
去年のがれき撤去時のものであろうと、
あれだけの過酷事故そのものに原因があることに変わりはない。
酷い国であり、政権であり、電力会社だ。
政・財・官・アカデミズム、そして一部メディアの
癒着体質は何一つ変わっていないし、
だいたい変える気などないのだろう。
九州電力の川内原発の再稼働も秒読み状態。
16日にも規制委員会はゴ―サインをだすらしい。

「国民の生命と自由と幸福追求の権利」だって?
それらが明白に危険にさらされた時、
集団的自衛権の行使は容認されるって?

ひとりひとりの福島の住人の、
自由と幸福追求の権利をはく奪しているのは、誰だ!

49回目の「朝の教室」。
講師は作家であり作詞家の、なかにし礼さん。
「権威なんてまったく信じていない」(先日、週刊誌で対談)とおっしゃるなかにしさんと、
怒りの言葉と思いを、そしてこれからの暮らしをシェアしよう。
ただいまキャンセル待ちの状態ではありますが。

2014年7月9日水曜日

7月9日

夜型の日々が何十年も続いたが、
いまは完全な朝型というか、夜明け型。
ぐいぐい伸びている朝顔の蔓。
若い葉に点々と虫食いの跡が。やられた!
効果あるかどうかわからないが、
木酢液をかけてよく見ると、
小さな小さな尺取虫風が葉を食べていた。

さて、葉を食う虫ならまだ許せるが、
川内原発再稼働(どの原発もそうだが)は決して許容できない。
今夕18時~川内原発再稼働を許さない!緊急集会!
昨日も道南、道央で大きな地震があった。
北海道には泊原発、青森には東通原発、六ヶ所村がある。
運転していなくとも、54基の原発がこの国にはあるのだ。
動いていなくても、あるだけで危険なのが原発。
プールの水がなくなれば、使用済み核燃料が露出し、たちまち放射能汚染が。
その上、集団的自衛権の行使容認を閣議のみで決定してしまったこの国。
原発がテロの対象にならないと誰が保障できるだろう。
福島第一原発の過酷事故から3年余り。
対応は遅れに遅れ、その場凌ぎのことばかり。
同じことを繰り返すのか。
今日9日にも、原子力規制委員会が川内原発1.2号機について
適合性審査の報告書をだすと言われていたが、
少し来週以降になったと報道されている。
が、予断は許されない形勢。
昼間の緊急国会前行動と、夕方の緊急集会。
ご無理のない範囲でご参加を。
昨日のブログに、夕方の集会は明治公園と書いたが、間違いです。
会場は「代々木公園B地区」。ごめんなさい。
これから原稿を3本書いて、外での仕事を終えて、緊急集会と合流する。
長い一日になりそうだが、しっかり朝ご飯食べて、GO。

2014年7月7日月曜日

7月7日

小雨模様の七夕、月曜日。
クレヨンハウスの玄関にある笹には、いろいろな願いごとを書いた短冊が。
平仮名を覚え始めたような小さなひとが一生懸命書いた短冊もあれば、大人(たぶん)の文字もある。平和や安全について記したものがやはり多い。

昨日は三重県鈴鹿での講演会。「3.11を忘れない」、というタイトルのもとに、大勢のかたがたが集まってくださった。昨年だったか、京大原子炉実験所の小出裕章さんのご講演を聞いて、このままではいけない、ひとりひとりが声をあげようと作られた20数人の実行委員会のかたがた。
みな、熱い。1200人以上の市民のかたがたで、さらに熱いひとときが。
原発と、7月1日に臨時閣議で決定した集団的自衛権の相似形のプロセスについても話をした。
いつだって市民を蚊帳の外にしておいて,結果だけ「自己責任」とばかりに市民に負わせるのが、この国の常套手段。
ひとたびことが起きれば、苦しみ傷つくのは、それぞれの市民であり、その家族である。
安全神話が流布され続けた原発と、「国民の生命と自由、幸福追求の権利」が侵害されるときに、集団的自衛権の行使は容認されるというもの言いも、どこか底流で共通するものがある。
ため息が出るようなこの国の「いま」。

来週土曜日19日の朝の教室、講師は、作家であり作詞家である
なかにし礼さん。彼はいま、「君 死に給うことなかれ」に匹敵する2014年の詩を書いておられるはず。
9日(水曜日)は、再稼働を巡る状況が緊迫している川内原発の再稼働に反対する集会が、代々木公園B地区で。18時過ぎから、という連絡が。

2014年7月5日土曜日

7月5日

7月1日。奇しくも60年前に自衛隊が発足した同じ日に
政権は、集団的自衛権の行使容認を臨時閣議で決定した。


言うまでもなく憲法は、権力の暴走へのシバリになるものであるのだが、
国民に信を問うことなく、国会も通さず、
臨時閣議で決定してしまった。
民主主義、そして立憲主義の息の根が止められようとした日として、
この日は歴史に刻まれるだろう。

その日の19時から、大江健三郎さんたちと反対の記者会見を
永田町の星陵会館で開いた。
会場に行く前、官邸前、国会周辺は抗議する人たちで
埋め尽くされていた。
抗議に集まった中高年層の一部が帰宅し、
代わって若者たちが増えはじめた時間に、
解釈改憲反対の会見(同じ「かいけん」でも中味は真逆)がスタート。
その前日、自衛隊員の妻から、
「私たち家族はどこに向おうとしているのか」
と言う悲鳴に近い電話があった、
30代、3歳と5歳の男の子がいるという。

以前にもご紹介したことがあったかもしれないが、
以下、エーリヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』より。

……賢さを伴わない勇気は乱暴であり、
勇気を伴わない賢さは無意味です。
世界の歴史には、愚かな連中が勇気を持ち、
賢い人たちが臆病だったような時代がいくらでもあります……

閣議決定なのだから、まだ間に合う!

 7月の「朝の教室」は、19日(土)に。
講師は、作家であり作詞家でもある、なかにし礼さん。
先日、対談でお目にかかったばかりだが、
「いま、書いて言っておかないと」とおっしゃっていた。

閣議決定なのだから、まだ間に合う!

すべてが決まってしまう前に、ご一緒に考えよう。