2019年7月19日金曜日

7月19日

明20日の朝の教室の講師は、社会福祉士の藤田孝典さん。
ちょうど一週間前の朝日新聞で、いわゆる「引きこもり」という状況を生きざるを得ない人に対して、彼は次のように述べている。
‥‥‥日本で凶悪事件が起きると、当事者やその家族、行政への責任を求める風潮があります。しかし「私たちの社会が起こしてしまった」という視点で一人ひとりが事件の背景や何ができるか考えることが、悲劇を繰り返さない一歩になるのではないでしょうか」と。

「凶悪事件」が起きた時、私たちは恐れ、衝撃を受け、困惑し、戸惑い、しかし最後には「忘却」を選んでしまう。忘れてはいないのに、忘れたふりをして、自分の感情の活動に蓋をしてしまいがちだ。
藤田さんが指摘するように、一つだけの価値観しかない社会においてはそうなりがちだ。
一つだけの価値観とは、そのまま一つだけの居場所とも言える。
そのことを、ご一緒に考えてみよう。
これをすればいい、という特効薬はおそらくないだろう。が、私たちが、二度と同じような事件を起こしたくないと心から考えるなら、惑う自分とまずは向い合ってみたい。
「私たちの社会」を構成しているひとりとして。
参議院選挙投票を前にして。



「原発とエネルギーを考える朝の教室」

2019年7月20日(土)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

藤田孝典さん(NPO法人ほっとプラス代表理事、社会福祉士)
第108回「〈ひきこもり〉と〈死なせない〉社会」


2019年5月16日木曜日

5月16日

昨秋、フォトジャーナリスト豊田直巳さんが撮った一枚の写真が、
写真展が開催される2週間前に、展示から外すという「事件」が
起きたことは、報道でご存知のかたも多いはずだ。
なぜ、そんなことが起きたのか。結果的にはその一枚の写真も
含めて無事、写真展は開催されたが……。
言論・出版・その他一切の表現の自由は、憲法でも当然保障されて
いるはずだが。
ここ数年、あなたが覚える息苦しさとは?
パレスチナをはじめ、さまざまな紛争地をめぐり、東日本大震災、そして
原発の過酷事故の翌日から福島の現地に入った豊田さんが見たもの、
聞いた声、触れたもの、そしてそのカメラに記録されたものとは!!!
ご一緒に考えましょう。




原発とエネルギーを考える朝の教室
2019年5月19日(日)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

豊田直巳さん(フォトジャーナリスト)
第106回 「福島で奪われているもの」

2019年2月13日水曜日

2月13日

「こんにちは、僕、憲法です」
と、コメディアンの松元ヒロさんご自身が
憲法の立場になって話をする「憲法くん」。
「僕のことを『時代に合わない』とか言って、
『整形手術』をしようなんて考える人たちが
いるんですよ。ちょっと待ってください。
僕のこと、本当に変えていいんですか?
僕はみなさんの理想だったんじゃないですか?」

通常国会での与野党のやりとりを聞いていても、
絶望的な気分になるが、絶望するには早すぎる!
隠蔽、改竄、上滑りな言葉ばかりが飛び交うが、
「笑い」が社会から消えたら、終わりだ。

テレビには出ない松元ヒロさん。ということは
危なくて、テレビは使わないということでもあるのだが、
もともと笑いとは権力を笑いのめすものであったはず。
笑いまで「アンダーコントロール」されたら、わたしたちは
息ができなくなる。
2月15日松本ヒロさんの独演会。
お席は残り僅かです。



「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」
100回特別公演

松元ヒロさんソロライブ 『笑ってchange!2019春』

2019年2月15日(金)
19:00開場 19:30開演 20:30終演 
【場所】東京ウィメンズプラザホール
前売り券はこちらから


100回記念を終えて、3月はいつも通りの「朝の教室」



原発とエネルギーを考える朝の教室
2019年3月24日(日)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

第104回 相澤冬樹さん(大阪日日新聞論説委員)

2019年2月6日水曜日

2月6日

三寒四温の季節。 
 
「サンカンシオンって、フランス語の 
響きに似てるね」 
 
ずっと昔、言ったひとがいる。 
東京を離れる日が続いていて、どこで手渡されたかは 
失念にしてしまったが、「反戦川柳句集」(レイバーネット日本川柳班) 
という小冊子が手元にある。 
 
「戦争したくない」を贈ります、と白い表紙には記され、 
反戦の「反」の字はやや渋めの若草色、「戦」は濃い目のピンクで印刷されている。 
川柳は、それが誕生した頃から、声の小さな市民の思いを代弁してきたはずだ。 
 
その中に次のような作品を見つけた。 
 
……国縛る縄をほどいて民縛る     笑い茸 
 
……いまこのへん昭和年表にらめっこ  一志 
 
わたしたちはいま、「どのへん」にいるのか。 
遠くなった昭和の、1930年代の年表と重ならないかと 
ため息をつく。しかし、ため息をついているだけでは 
「かつて」の繰り返しに歯止めをかけることはできない。 
 
2019年2月15日(金)19:00開場19:30開演、 
クレヨンハウス「朝の教室」100回記念の松元ヒロさんのライブ。 
直球、ナックル、川柳的笑いもふんだんにあるライブ。 
お待ちしております。 
 


「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」
100回特別公演

松元ヒロさんソロライブ 『笑ってchange!2019春』

2019年2月15日(金)
19:00開場 19:30開演 20:30終演 
【場所】東京ウィメンズプラザホール
前売り券はこちらから

2019年2月1日金曜日

2月1日

光は明るいけれど、風はまだ冷たい如月一日。
ご無沙汰しております。

私たちの社会は、「忘れさせていくシステム」にみちみちている……。
東日本大震災、福島第一原発の過酷事故の直後、
「諦めない、後ずさりしない、けれど焦らない」を合言葉に
クレヨンハウス「朝の教室」はスタートしました。

あれから間もなく8年目。

日々の忙しさや生き辛さ、降り積もる疲労は、「忘れさせていくシステム」へ、と私たちの背を押します。
熱心に毎回受講された方々の中からも、私の知る限り2人の方がすでに亡くなっています。講師の方々の中からも。

だからこそ余計、「諦められない、後ずさりできない、けれど焦らない」です。
原発はもとより、沖縄も憲法も、疑義を抱く市民の声は、政権には届いていないようです。
抗うこともまた一市民の誇りです。 

100回記念の、松元ヒロさんのライブは、つい刻まれそうな眉の間のタテジワを消す「美容効果」もあります。是非!



「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」
100回特別公演

松元ヒロさんソロライブ 『笑ってchange!2019春』

2019年2月15日(金)
19:00開場 19:30開演 20:30終演 
【場所】東京ウィメンズプラザホール
前売り券はこちらから

2018年5月10日木曜日

5月10日

ちょっと暑くはないか?と重ね着をして家を出たのだが、それがちょうどいい。 数回光が射したことがあったが、小雨がちな肌寒い一日。
おかげで、そろそろ終わりと思えた春の花がまだ咲いていてくれる。
少々乱れた感じもまた素敵だ。

雨に溶けてしまいそうなカンパニュラの薄紫も、宿根草のマルバの濃い紫も、シャスターデージーの輪郭がはっきりとした白い花も、みんな元気だ。

「今朝はストーブ、つけちゃった」
クレヨンハウスのアウトテリアで、そんな声を聞く5月のはじめ。

……今は世の中がどんどん右寄りになっている。僕を超えて
時代の方が右になっていく。僕は変わってないのに、
「こいつは左だ」「もう右翼じゃない」と言われることが多い。この変化は何なのか……。

昨秋刊行されたご著書『言論の覚悟 脱右翼編』で、著者である鈴木邦男さんは記しておられる。
雑誌『創』に連載されていた当時時々ではあったけれど拝読していたが、「あとがき」で鈴木さんは次のように呼びかけておられる。

……もう社会運動の時代ではない、デモなんて古いと思える人。いや、そう思わされている人。そんなことはない。また、これから始まるのだ。そう言いたい。自分一人が立ち上がっても何にもならない、やることがないと思っている若い人へ。そんなことはない……。

ふっとため息がつきたくなる朝。出掛けに拾い読みをしている
わたしがいる。




原発とエネルギーを考える朝の教室
2018年5月12日(土)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

鈴木邦男さん(政治活動家、元「一水会」顧問)
第94回 「憂国を希望に変える」

2018年5月9日水曜日

5月9日

過日、テレビのニュースを前に胸を熱くした。
韓国と北朝鮮のツートップの会談。
韓国の文在寅大統領は次のように言った。

……ここ板門店は、分断の象徴ではなく、
平和の象徴となった。

皮相な見方もあるが、かくも長き分断の歴史を
考えると、やはり胸が熱くなる。わたしたち市民は
見守るしかないのだが。これが分断を超えて、平和の
はじめの一歩であれ、と。

この流れを鈴木邦男さんなら、どうおっしゃるだろう。
ぜひ、お聞きしたい。



原発とエネルギーを考える朝の教室
2018年5月12日(土)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

鈴木邦男さん(政治活動家、元「一水会」顧問)
第94回 「憂国を希望に変える」