「re」という接頭語が、英語にはあります。「……し直す」という意味です。
3.11以降に生きるわたしたちは、わたしたち自身のくらしを考え直し、
捉え直し、見つめ直し、構築し直すことが必要ではないでしょうか。
まさに、いま「まだ、まにあうのなら」。
2012年11月30日金曜日
11月30日
2011年3月11日以降、はじめて迎える総選挙でありながら、
まるで福島第一原発の過酷事故などなかったかのように、
原発が大きな争点にならないまま、「小異」として置き去りにされたまま、この選挙は終わるのか。
「どこにこの思いを投票すればいいのか」
「死に票にはしたくない」
「一体、どうすればいいのですか」
各地での反原発の集会に参加された方々から、解散以降、ずっと聞かれてきた。
「さようなら原発」の署名活動は11月現在、およそ820万筆。
毎週金曜日の官邸周辺の抗議行動もむろん続いている。
この民意が置き去りにされたまま、当選した議員の、万歳光景をまた見せられるのか、
という絶望感と浮遊感が有権者には漂っていた。
「未来の党」が誕生したことで、少なくとも、選挙の争点が明らかになったことを歓迎したい。
もし、これがなかったら、選挙戦といっても、
民主・自民・維新というほとんど政策は似通った政党同士での選挙戦になった可能性があり、
「やっぱり投票するところがない」となっていただろう。
新・第三極が誕生したことをまずは歓迎したい。
このままでは憲法もなし崩しになるという危機感があった。
核の保有を唱えたり、「国防軍」の創設などという、
いのちと平和と人権からほど遠いスローガンが、
テレポリティックスのもと、すすんでいくことに歯止めをかける可能性があった。
むろん未来の党の「卒原発」に関しても、課題は多々あるし、確かめたいこともある。
原発ゼロまでの具体的スケジュールは?
代替エネルギーは(雇用を拡大するためにも)?
発送電の分離は?
未来の党自体、いろいろな党が集まっての結成だが、
特に憲法問題、集団的自衛権などへの対応は今までの動きを見ても、明らかに違う。
ここは、選挙のための「野合」にならないように、しっかりと民意と約束することが大事だ。
近く発表される公約を待つ。
福島の子どもたちをはじめ、大勢の子どもたちの「現在」と「未来」のために。
テレポリティックスとは、
テレビとポリティックッス(政治)が合体した言葉で、テレビ政治、テレビ投票と通常呼ばれている。
米国の大統領選で、テレポリティックスが大きな影響をもったのは、
ケネディVSニクソンの選挙(60年)が初だと言われている。
この国もまた、少しの時差を経て、テレポリティックスの時代は続いている。
政治の劇場化を支えてきたのも、テレビである。
劇場化は政治への熱い思いではなく、失望感と浮遊感から生まれるものだとわたしは考える。
「どうせ」なのだから、面白いほうがいい、という。
わたしたちは劇場化政治の、観客であることを拒否したい。
そして、心して一票を使いたい。
先週から今週はじめにかけて、愛知、山形、新潟を回り、
新潟では、夏のはじめの反原発集会で会った、
福島からの避難してきている母子たちにも再会できた。みな、真剣だ。
「わたしたちは郷里を後にしたけれど、残っているひとたちとも
繋がり続けたい。同じ被害者として繋がり続けたい」。
そんな言葉が心に響く。
週末はまた東京を離れる。
風邪が流行っている。
みなさま、ご自愛を!
来月9日(日曜日です。お間違いの無いように)「朝の教室」でお目にかかりましょう。
福島の郵便局にお勤めの頃から、原発に大きな疑問を感じ、反対の活動をされてきた石丸小四郎さん。
全国を回り、メッセージされていることをわたしたちもしっかり受け止めたい。
2012年11月21日水曜日
11月21日
午後まで他の仕事をして、夕方から川崎の生田に。
生田九条の会が主催された講演会。
お話しをしたいことが多々あり過ぎての一時間半。
11月はさらに各地を回る日々が多く、
少々バテ気味だが、この選挙の季節、浮き足立つことなく、
しっかりと候補者を比較して、選択をしたい。
選挙の時のみ、民意におもねて「脱原発」という
政党や候補者をちゃんと見極めよう。
それにしても、テレポリティックスが酷い。
テレポリティックスについて詳しくは、明日、記す。
生田九条の会が主催された講演会。
お話しをしたいことが多々あり過ぎての一時間半。
11月はさらに各地を回る日々が多く、
少々バテ気味だが、この選挙の季節、浮き足立つことなく、
しっかりと候補者を比較して、選択をしたい。
選挙の時のみ、民意におもねて「脱原発」という
政党や候補者をちゃんと見極めよう。
それにしても、テレポリティックスが酷い。
テレポリティックスについて詳しくは、明日、記す。
2012年11月20日火曜日
11月20日
また数日、このブログをさぼってしまった。
なんだかんだ走り回ることが多くって、
帰宅をすると、ぐったりしてしまうのだ、
などと愚痴を言ってはいられない。
日曜日は、中高校生や保護者のかたがた
教師のかたがたの講演会に行ってきた。
質疑応答の時間。高校三年生(昔、このタイトルの歌があったなあ)
が手をあげて言った。
「署名を一生懸命集め、金曜日の官邸抗議行動にもせっせと参加して、
ぼくはささやかでも、懸命に反原発の活動をしてきた。
でも、いまの政治を見ていると
まったくぼくたちの声は届いていないし、
今度の選挙だって……。
質問ではないのです。励ましの言葉が欲しくなったのです、
ちょっと気弱になってしまって……」
そう発言した彼の気持ちはよくわかる。
わたしも、そういう気持ちになる瞬間はある。
この国は民主主義が機能していないのではないか
と今更ながら、落ち込む瞬間もまた。
大人だって、励ましが欲しいときはある。
けれど、民主主義というのはそれが成熟し、充分に機能するには
長い長い時間がかかるのだ。
福島第一原発の過酷事故が、
わたしたちの停滞気味だった、少々緩み気味だった
言ってみるなら、「お任せ民主主義」の背中を押してくれた。
「そうではないのだ」
という覚悟と決意を改めてする大きなインパクトを与えてくれた。
総選挙の結果いかんで、原発は推進、
憲法は改悪ということ最悪のシナリオにならないという保証はない。
どういう状況になっても、反原発の活動は続けるが、
まずはしっかりチェックしよう。
誰が本当に反原発・反消費増税、反TPPなのか。
言葉だけの、集票のための「脱原発」と
ほんもののそれを見間違えてはいけない。
「朝の教室」でご講演くださったテレビ朝日の川村晃司さんは、
なぜ特定の政党や候補者を取り上げるのか、という質問に
「それが正しいこととは思えないし、悲しいことだが、
特定の政党や候補者を取り上げると、視聴率があがる
……という言われ方がある」と応えておられた。
今朝の東京新聞は、誰かの言葉「大同小異」を取り上げて、
反原発の側こそ、「大同小異」をできないか?と問いかけている。
潔癖であることは悪いことではないと思うが、
脱原発などをテーマとした幾つもの政党を
さらに柔らかく結ぶ、大きな「政党のようなもの」が欲しいと切に思う。
なんだかんだ走り回ることが多くって、
帰宅をすると、ぐったりしてしまうのだ、
などと愚痴を言ってはいられない。
日曜日は、中高校生や保護者のかたがた
教師のかたがたの講演会に行ってきた。
質疑応答の時間。高校三年生(昔、このタイトルの歌があったなあ)
が手をあげて言った。
「署名を一生懸命集め、金曜日の官邸抗議行動にもせっせと参加して、
ぼくはささやかでも、懸命に反原発の活動をしてきた。
でも、いまの政治を見ていると
まったくぼくたちの声は届いていないし、
今度の選挙だって……。
質問ではないのです。励ましの言葉が欲しくなったのです、
ちょっと気弱になってしまって……」
そう発言した彼の気持ちはよくわかる。
わたしも、そういう気持ちになる瞬間はある。
この国は民主主義が機能していないのではないか
と今更ながら、落ち込む瞬間もまた。
大人だって、励ましが欲しいときはある。
けれど、民主主義というのはそれが成熟し、充分に機能するには
長い長い時間がかかるのだ。
福島第一原発の過酷事故が、
わたしたちの停滞気味だった、少々緩み気味だった
言ってみるなら、「お任せ民主主義」の背中を押してくれた。
「そうではないのだ」
という覚悟と決意を改めてする大きなインパクトを与えてくれた。
総選挙の結果いかんで、原発は推進、
憲法は改悪ということ最悪のシナリオにならないという保証はない。
どういう状況になっても、反原発の活動は続けるが、
まずはしっかりチェックしよう。
誰が本当に反原発・反消費増税、反TPPなのか。
言葉だけの、集票のための「脱原発」と
ほんもののそれを見間違えてはいけない。
「朝の教室」でご講演くださったテレビ朝日の川村晃司さんは、
なぜ特定の政党や候補者を取り上げるのか、という質問に
「それが正しいこととは思えないし、悲しいことだが、
特定の政党や候補者を取り上げると、視聴率があがる
……という言われ方がある」と応えておられた。
今朝の東京新聞は、誰かの言葉「大同小異」を取り上げて、
反原発の側こそ、「大同小異」をできないか?と問いかけている。
潔癖であることは悪いことではないと思うが、
脱原発などをテーマとした幾つもの政党を
さらに柔らかく結ぶ、大きな「政党のようなもの」が欲しいと切に思う。
2012年11月13日火曜日
11月13日
日曜日は、郷里宇都宮での反原発集会。
一緒にデモにも参加したかったが、そのまま帰京して、
首都圏反原発連合主催、さようなら原発協賛の、国会周辺での抗議行動に参加。
夕方から激しい雨が。
主宰者発表では、10万人が、あの雨の中で集まったという。
脱原発に賛同する議員さんもずいぶん参加しておられた。
それにしても横殴りの雨。
傘なしのわたしは、帽子をかぶって、
ビールケースでできた特設の壇にてメッセージを。
「国会から推進派議員を落とそう!」
わーっとあがった賛同の声を、わたしは忘れない。
わたしたちは正当な一票を使って、意思表示をするしかないのだから。
帽子は、ジュリーが「勝手にしやがれ」でかぶっていたようなそれだが、
原発だけは「勝手にしやがれ」とは、決して決して言えない。
保守的と言われるわが故郷での集会。
栃木で反戦と平和、そして女性の権利の拡張について、
戦後一貫して活動してこられたS先輩の娘さんもおつれあいと参加されていた。
ご本人は、無念なことに今年、亡くなった。
「お母様に、栃木でも『反』の集会がこんなに多くの
ひとと開けたよ、と見せてあげたかったよね」
そう申し上げたら、娘さんの頬に大粒の涙が。
S先輩。見てくれていますよね。
よれよれになって帰宅して、ぐっしょりと濡れた
帽子をドライヤーで乾かしながら、
アルバート・ハモンドの「落ち葉のコンチェルト」を聴いた夜になった。
一緒にデモにも参加したかったが、そのまま帰京して、
首都圏反原発連合主催、さようなら原発協賛の、国会周辺での抗議行動に参加。
夕方から激しい雨が。
主宰者発表では、10万人が、あの雨の中で集まったという。
脱原発に賛同する議員さんもずいぶん参加しておられた。
それにしても横殴りの雨。
傘なしのわたしは、帽子をかぶって、
ビールケースでできた特設の壇にてメッセージを。
「国会から推進派議員を落とそう!」
わーっとあがった賛同の声を、わたしは忘れない。
わたしたちは正当な一票を使って、意思表示をするしかないのだから。
帽子は、ジュリーが「勝手にしやがれ」でかぶっていたようなそれだが、
原発だけは「勝手にしやがれ」とは、決して決して言えない。
保守的と言われるわが故郷での集会。
栃木で反戦と平和、そして女性の権利の拡張について、
戦後一貫して活動してこられたS先輩の娘さんもおつれあいと参加されていた。
ご本人は、無念なことに今年、亡くなった。
「お母様に、栃木でも『反』の集会がこんなに多くの
ひとと開けたよ、と見せてあげたかったよね」
そう申し上げたら、娘さんの頬に大粒の涙が。
S先輩。見てくれていますよね。
よれよれになって帰宅して、ぐっしょりと濡れた
帽子をドライヤーで乾かしながら、
アルバート・ハモンドの「落ち葉のコンチェルト」を聴いた夜になった。
2012年11月9日金曜日
11月9日
今日も、前のめり気味に息を切らせて、の一日だった。
午前中に東京を離れ、夕方に一度帰京。
クレヨンハウスに顔をだし、再び東京近郊へ。
思いのほか早く、21時30分に新宿駅に。
駅に着いた途端、
青のりと紅生姜がたっぷり載ったソース味の、焼きそばが無性に食べたくなった。
外食は心進まず、そのまま帰宅。
急いで着替えて、キッチンへ。
クリスマスソングを聴きながらの、ソース味の焼きそば作り。
ロメインレタスとトマトとブロッコリーのサラダ。
白髪葱たっぷりの水餃子と漬物で、なんとか食卓を整える。
おなかがいっぱいになって、いまはただただ眠い。
明日は恒例の「朝の学校」。
講師はテレビ朝日の川村晃司さん。
福島第一原発の過酷事故以来、多くのわたしたちが抱いている、
テレビというメディアへの
現在進行形の懐疑についてもお答えいただけるかもしれない。
都知事選や「近いうち」にあると言われている解散、
そして総選挙についても。
半原発・脱原発へのわたしたちそれぞれの一票をいかすには?
メディアは、動きのある維新の会や石原新党にばかりスポットを当ててはいるが。
2012年11月7日水曜日
11月7日
11月11日13時から予定していたデモが日比谷公園使用不可、
となったことは東京新聞の報道などでご存知のかたもおられると思います。
以下、拡散希望のメールが入りましたので、改めてご報告します。
11月11日マンモスデモ──「13時から予定しておりました請願デモについては中止せざるを得なくなりました。」
15時~19時の首相官邸前、国会議事堂周辺をはじめとする
永田町・霞が関一帯の大規模占拠抗議行動は予定通り行います!
当日、わたしは他所でのデモと集会に参加し、夕方帰京。
18時前には周辺に到着予定。
国会正門前でお目にかかりましょう!
それより1日前、10日(土)の
クレヨンハウス「朝の教室」は、ご案内のように
テレビ朝日の川村晃司さん。
わたしたちにとって無視できないメディアについて、一緒に考えましょう。
となったことは東京新聞の報道などでご存知のかたもおられると思います。
以下、拡散希望のメールが入りましたので、改めてご報告します。
11月11日マンモスデモ──「13時から予定しておりました請願デモについては中止せざるを得なくなりました。」
15時~19時の首相官邸前、国会議事堂周辺をはじめとする
永田町・霞が関一帯の大規模占拠抗議行動は予定通り行います!
当日、わたしは他所でのデモと集会に参加し、夕方帰京。
18時前には周辺に到着予定。
国会正門前でお目にかかりましょう!
それより1日前、10日(土)の
クレヨンハウス「朝の教室」は、ご案内のように
テレビ朝日の川村晃司さん。
わたしたちにとって無視できないメディアについて、一緒に考えましょう。
2012年11月6日火曜日
11月6日
東京は雨時々曇りの一日だった。
会うひとごとに「ついこの間まで、残暑だったのにねえ」
と言い合うような、この肌寒さ。
東日本大震災で被災したひとたちが暮らすところでは、
厳寒が速足でやってくる。
福島第一原発の「いま」についても
わたしたちは、充分なる情報を手にできてはいない。
そこに降って湧いたような都知事選。
そして、「近いうち」に統一選挙も。
取り組まなければならないあれこれで、息が詰まりそう。
10日の「朝の教室」講師はこのかた。
テレビ朝日の報道部の川村晃司さん。
何度か仕事をご一緒したことがあるけれど、いまこの時代に、
そしてテレビ界に川村さんがいてくださることのこころ強さを
いつもかみしめている。
福島第一原発の過酷事故から、およそ1年と8か月。
この間のメディアのありかた、
わたしたちにとって望ましい未来のメディアのありかたも含めて、
ここで再検証してみたい。
会うひとごとに「ついこの間まで、残暑だったのにねえ」
と言い合うような、この肌寒さ。
東日本大震災で被災したひとたちが暮らすところでは、
厳寒が速足でやってくる。
福島第一原発の「いま」についても
わたしたちは、充分なる情報を手にできてはいない。
そこに降って湧いたような都知事選。
そして、「近いうち」に統一選挙も。
取り組まなければならないあれこれで、息が詰まりそう。
10日の「朝の教室」講師はこのかた。
テレビ朝日の報道部の川村晃司さん。
何度か仕事をご一緒したことがあるけれど、いまこの時代に、
そしてテレビ界に川村さんがいてくださることのこころ強さを
いつもかみしめている。
福島第一原発の過酷事故から、およそ1年と8か月。
この間のメディアのありかた、
わたしたちにとって望ましい未来のメディアのありかたも含めて、
ここで再検証してみたい。
2012年11月3日土曜日
11月3日
今日は茨城県稲敷で講演。
集会のお報せは一日遅れになってしまったが、
拡散希望の以下のメールが入っていたので、
原発の反対運動をしているすべてのひとたちにかかわる「スラップ訴訟」なので、お知らせします。
昨日金曜日午後、上関原発問題の院内集会があった。
以下、メールの内容をそのまま。
---------------
……この集会では、上関原発計画に30年にわたって
反対を貫いてきた祝島から清水敏保さん、
シーカヤックで抗議に加わってきた岡田和樹さんなどに参加していただきます。
あらためて上関原発計画の問題性と、中国電力が清水さんや岡田さんを相手におこした4,800万円もの損害賠償訴訟の不当性を訴えます。
今週金曜日は、こちらの院内集会に参加してから官邸前の抗議行動に参加していただければと思います。
よろしくお願いします。
【拡散歓迎】
政府が9月14日に策定した「革新的・エネルギー環境戦略」の中で、
2030年代に脱原発を目指すことが位置づけられ、
原発の新設・増設は行わないという方針が示されました。
また、枝野経済産業大臣が、具体名をあげて、
上関原発計画は「進めさせない」と発言していることから、
脱原発を求める人々の中でも、上関原発計画は、もう進められないだろう、
大丈夫だろうという認識が広がっているかもしれません。
しかし、現実は、とても気を緩められるような状況ではありません。
中国電力は、政府が「革新的・エネルギー戦略」を発表した直後、
上関町内で、政府の「戦略」について、「将来に禍根を残しかねない政策」であり、
「極めて遺憾」だというチラシを個別に配布しました。
中国電力は、そのチラシの中で、
「安全性の確保を大前提に、今後も原子力発電を一定の比率で維持していくことが必要」だとして、「現時点において、電力の安定供給に資する上関原子力発電所の重要性に何ら変わりなく、当社では、上関原子力発電所の建設を断念することは考えていません。」と断言しています。
電力事業者が、政府の政策や主務大臣の発言を全く無視して原発を推進しようとしていること自体、極めて異常であり、理解しがたいものであるとともに、私たちとしては、断じて許し難いものです。
さらに、中国電力は、上関原発建設のための公有水面埋立免許が、今年10月6日に期限切れになる直前に、山口県に免許の延長を申請しました。
その理由を、中国電力は、「現状を維持する」ためだと説明しています。
しかし、上関原発計画には、30年にわたって地域の深刻な対立を招いてきたものであり、この期に及んで「現状を維持」しようとすること自体、重大な問題だといえます。
もう一つ、上関原発計画にかかわる中国電力の動きとして、あらためて注目していただきたいことは、埋立工事に抗議した地元祝島の住民および自然保護を訴える市民個人に対して、総額4,800万円もの損害賠償を求め、裁判を起こしていることです。
これは、大きな力を持つ開発事業者等が、
市民の異議申し立てを威圧することを目的としておこす、
いわゆるSLAPP(スラップ)訴訟の典型です。
この院内集会では、上関原発計画に30年にわたって反対を貫いてきた祝島の住民であり、
損害賠償の被告にされてしまった清水敏保さんや、
シーカヤックで抗議に加わり、同じく被告にされた岡田和樹さん、
被告の弁護団にも参加していただき、あらためて、上関原発問題性や、
この損害賠償裁判の問題性を説明していただきます。
ぜひ、この問題を、国会議員や報道関係者、首都圏のみなさんにも
あらためて知っていただき、一日も早く、原発計画を白紙撤回させ、
損害賠償裁判についても、中国電力に取り下げさせる運動に
ご支援、ご協力を頂きたいと思います。
問い合わせ:
上関どうするネット http://kaminoseki.blogspot.jp/
担当 菅波 完 sugenami@nifty.com Tel 070-5074-5985
---------------
市民のまっとうな異議申し立てに蓋をし、異議申し立てをしたら、
「こんなめに遭うぞ」という威圧。
受け入れることはできない。こういった風潮も含め……。
来週土曜日、恒例の「朝の教室」の講師は、
原発報道に関するマスメディアの現在進行形の「事情」について、
テレビ朝日の川村晃司さんが講演をしてくださる。
是非、ご参加を!
集会のお報せは一日遅れになってしまったが、
拡散希望の以下のメールが入っていたので、
原発の反対運動をしているすべてのひとたちにかかわる「スラップ訴訟」なので、お知らせします。
昨日金曜日午後、上関原発問題の院内集会があった。
以下、メールの内容をそのまま。
---------------
……この集会では、上関原発計画に30年にわたって
反対を貫いてきた祝島から清水敏保さん、
シーカヤックで抗議に加わってきた岡田和樹さんなどに参加していただきます。
あらためて上関原発計画の問題性と、中国電力が清水さんや岡田さんを相手におこした4,800万円もの損害賠償訴訟の不当性を訴えます。
今週金曜日は、こちらの院内集会に参加してから官邸前の抗議行動に参加していただければと思います。
よろしくお願いします。
【拡散歓迎】
政府が9月14日に策定した「革新的・エネルギー環境戦略」の中で、
2030年代に脱原発を目指すことが位置づけられ、
原発の新設・増設は行わないという方針が示されました。
また、枝野経済産業大臣が、具体名をあげて、
上関原発計画は「進めさせない」と発言していることから、
脱原発を求める人々の中でも、上関原発計画は、もう進められないだろう、
大丈夫だろうという認識が広がっているかもしれません。
しかし、現実は、とても気を緩められるような状況ではありません。
中国電力は、政府が「革新的・エネルギー戦略」を発表した直後、
上関町内で、政府の「戦略」について、「将来に禍根を残しかねない政策」であり、
「極めて遺憾」だというチラシを個別に配布しました。
中国電力は、そのチラシの中で、
「安全性の確保を大前提に、今後も原子力発電を一定の比率で維持していくことが必要」だとして、「現時点において、電力の安定供給に資する上関原子力発電所の重要性に何ら変わりなく、当社では、上関原子力発電所の建設を断念することは考えていません。」と断言しています。
電力事業者が、政府の政策や主務大臣の発言を全く無視して原発を推進しようとしていること自体、極めて異常であり、理解しがたいものであるとともに、私たちとしては、断じて許し難いものです。
さらに、中国電力は、上関原発建設のための公有水面埋立免許が、今年10月6日に期限切れになる直前に、山口県に免許の延長を申請しました。
その理由を、中国電力は、「現状を維持する」ためだと説明しています。
しかし、上関原発計画には、30年にわたって地域の深刻な対立を招いてきたものであり、この期に及んで「現状を維持」しようとすること自体、重大な問題だといえます。
もう一つ、上関原発計画にかかわる中国電力の動きとして、あらためて注目していただきたいことは、埋立工事に抗議した地元祝島の住民および自然保護を訴える市民個人に対して、総額4,800万円もの損害賠償を求め、裁判を起こしていることです。
これは、大きな力を持つ開発事業者等が、
市民の異議申し立てを威圧することを目的としておこす、
いわゆるSLAPP(スラップ)訴訟の典型です。
この院内集会では、上関原発計画に30年にわたって反対を貫いてきた祝島の住民であり、
損害賠償の被告にされてしまった清水敏保さんや、
シーカヤックで抗議に加わり、同じく被告にされた岡田和樹さん、
被告の弁護団にも参加していただき、あらためて、上関原発問題性や、
この損害賠償裁判の問題性を説明していただきます。
ぜひ、この問題を、国会議員や報道関係者、首都圏のみなさんにも
あらためて知っていただき、一日も早く、原発計画を白紙撤回させ、
損害賠償裁判についても、中国電力に取り下げさせる運動に
ご支援、ご協力を頂きたいと思います。
問い合わせ:
上関どうするネット http://kaminoseki.blogspot.jp/
担当 菅波 完 sugenami@nifty.com Tel 070-5074-5985
---------------
市民のまっとうな異議申し立てに蓋をし、異議申し立てをしたら、
「こんなめに遭うぞ」という威圧。
受け入れることはできない。こういった風潮も含め……。
来週土曜日、恒例の「朝の教室」の講師は、
原発報道に関するマスメディアの現在進行形の「事情」について、
テレビ朝日の川村晃司さんが講演をしてくださる。
是非、ご参加を!
2012年11月2日金曜日
11月2日
登録:
投稿 (Atom)