21日、むのたけじさんんが亡くなった。
午前1時過ぎの、息子さんの大策さんからのメールで訃報に接した。
クレヨンハウスでも何度か講演をしていただいた。
一度目の講演は、雪の日でご子息とご一緒に
前日から東京のホテルに泊まっていただいた。
「夏の学校」でも、腕をぐるぐる振り回しながら
元気と勇気の出るご講演をしてくださった。
終戦のあの日に、当時勤務されていた朝日新聞を退職。
郷里の秋田に帰られて、自らの思想に基づかれた
タブーなき週刊新聞「たいまつ」を23年間出し続けられた。
初夏に入院されたとうかがい、お見舞いに。
ベッドから降りて、車椅子で待っていてくださった。
見事な著書がおありだが、クレヨンハウスからは
ブックレット『人類の新しい夜明けを―原発と戦争、大人の責任から考える―』を
刊行させていただいた。
ゲラに何度も加筆修正されたそれは、むのたけじさんの
独特の口調と、声音が甦ってくるような、素晴らしい講演集だ。
……絶望のど真ん中にこそ 希望は生まれる。
……諦めることを諦めること。
それこそが新しい夜明けへの第一歩である……。
ひとつひとつの言葉と、その背景にある揺ぎない思想を
再度、わたしたちは自らに引き寄せ、受け継いでいきたい。
9月24日(土)に、有志たちでのお別れ会を予定している。
会場が決まったら、このブログでお報せします。
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第74回 原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
古賀茂明さん(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)
日時:2016年8月27日(土)9:00~10:30
場所:クレヨンハウス 東京店B1 レストラン「広場」
>>詳しくはこちらからご覧いただけます
「re」という接頭語が、英語にはあります。「……し直す」という意味です。
3.11以降に生きるわたしたちは、わたしたち自身のくらしを考え直し、
捉え直し、見つめ直し、構築し直すことが必要ではないでしょうか。
まさに、いま「まだ、まにあうのなら」。
2016年8月24日水曜日
2016年8月17日水曜日
8月16日
参議院選が終われば(東京は知事選もあったが)、リオ五輪が。
ニュースの大半はそれに占められている。
沖縄、東村やんばる高江ではヘリパッドを推進する国側と、
住民との対峙が続いている。
一昨日だったかの沖縄タイムスは、
米国の市民団体「VFP、ベテランズ・フォー・ピース」(退役軍人の平和団体)が開催した
総会での決議案について報道している。
詳しくは、ネットで見ていただきたい。
この総会でVFPは、高江周辺のヘリパッド建設工事の中止を求める決議案と、
辺野古新基地建設中止、すべてのオスプレイの撤収を求める決議案を採択、
と報道されている。
VFPの琉球沖縄国際支部は、参院選の翌日に800人の機動隊員が動員され、
抗議をした住民たちが排除されたことに対して、「反民主主義的、差別的な行為」と非難。
米政府に計画の放棄を日本側に伝達するよう要請したと報道されている。
アメリカ合衆国の市民団体が動いたから、ではない。
この国に暮らす「わたし」たち自身が問われているのだ。
在日の米軍基地の74パーセントが沖縄に集中し、
さまざまな犠牲を強いられていることを、
わたしたちは「他人事」としていいのか。
一方、愛媛県の四国電力伊方原発3号機が再稼働を始めた。
発電再開を控えたまさにその時、
伊予灘を震源とするマグニチュード4・3の地震が発生した。
この5年近く、わたしたちは原発なしで暮らしてきた。
冷蔵庫もクーラーも当然止まってはいない。
そのことを改めて考えたい。
どの新聞に掲載されていたかは忘れたが、
原発の近くで農業をされている男性のことばが心に響く。
「人のいのちに代わるものはない」。
シンプルにして、人として根源的なことばだ。
>原発とエネルギーを考える「朝の教室」
第74回の講師は古賀茂明さん
(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)
ニュースの大半はそれに占められている。
沖縄、東村やんばる高江ではヘリパッドを推進する国側と、
住民との対峙が続いている。
一昨日だったかの沖縄タイムスは、
米国の市民団体「VFP、ベテランズ・フォー・ピース」(退役軍人の平和団体)が開催した
総会での決議案について報道している。
詳しくは、ネットで見ていただきたい。
この総会でVFPは、高江周辺のヘリパッド建設工事の中止を求める決議案と、
辺野古新基地建設中止、すべてのオスプレイの撤収を求める決議案を採択、
と報道されている。
VFPの琉球沖縄国際支部は、参院選の翌日に800人の機動隊員が動員され、
抗議をした住民たちが排除されたことに対して、「反民主主義的、差別的な行為」と非難。
米政府に計画の放棄を日本側に伝達するよう要請したと報道されている。
アメリカ合衆国の市民団体が動いたから、ではない。
この国に暮らす「わたし」たち自身が問われているのだ。
在日の米軍基地の74パーセントが沖縄に集中し、
さまざまな犠牲を強いられていることを、
わたしたちは「他人事」としていいのか。
一方、愛媛県の四国電力伊方原発3号機が再稼働を始めた。
発電再開を控えたまさにその時、
伊予灘を震源とするマグニチュード4・3の地震が発生した。
この5年近く、わたしたちは原発なしで暮らしてきた。
冷蔵庫もクーラーも当然止まってはいない。
そのことを改めて考えたい。
どの新聞に掲載されていたかは忘れたが、
原発の近くで農業をされている男性のことばが心に響く。
「人のいのちに代わるものはない」。
シンプルにして、人として根源的なことばだ。
>原発とエネルギーを考える「朝の教室」
第74回の講師は古賀茂明さん
(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)
2016年8月15日月曜日
8月15日
71回目の終戦の日。
わたしが民放のラジオ局に勤務していた頃、
詩人の川崎 洋さんとご一緒に仕事をすることが
何度もあった。穏やかなかただった。
その川崎さんに「抹殺」というタイトルの作品が
あることを知ったのは、川崎さんが亡くなってからのこと。
お元気な頃、詩作品の背景についても丁寧に
お話しいただいたのだが、この「抹殺」についてだけは、
なぜかうかがう機会がなかった。
71回目の終戦の日。
川崎 洋さんの詩を改めてご紹介したい。
「抹殺」
両親がいて
わたしは生まれた
それは祖父母がいてのこと
さらには曾祖父母がいてのこと
そうやって十代さかのぼると
両親を始めとする先祖の総計は
一〇二四人となる
この中の一人が欠けても
今のわたしはいなかった
戦争は
「この中の一人」を殺す
いや一人だけではない
未来の数え切れないいのちを
抹殺する
終戦の日、こころ静かに読まれんことを。
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室 第74回
~Morning study of Silent Spring~
「権力の暴走を止める」
古賀茂明さん(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)
2016年8月27日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
>詳細はこちら
わたしが民放のラジオ局に勤務していた頃、
詩人の川崎 洋さんとご一緒に仕事をすることが
何度もあった。穏やかなかただった。
その川崎さんに「抹殺」というタイトルの作品が
あることを知ったのは、川崎さんが亡くなってからのこと。
お元気な頃、詩作品の背景についても丁寧に
お話しいただいたのだが、この「抹殺」についてだけは、
なぜかうかがう機会がなかった。
71回目の終戦の日。
川崎 洋さんの詩を改めてご紹介したい。
「抹殺」
両親がいて
わたしは生まれた
それは祖父母がいてのこと
さらには曾祖父母がいてのこと
そうやって十代さかのぼると
両親を始めとする先祖の総計は
一〇二四人となる
この中の一人が欠けても
今のわたしはいなかった
戦争は
「この中の一人」を殺す
いや一人だけではない
未来の数え切れないいのちを
抹殺する
終戦の日、こころ静かに読まれんことを。
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室 第74回
~Morning study of Silent Spring~
「権力の暴走を止める」
古賀茂明さん(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)
2016年8月27日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
>詳細はこちら
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