2017年10月19日木曜日

10月19日

今日も冷たい雨が降っている。
ヒットラーの後継者とも言われたナチスドイツの軍人、
ヘルマン・ゲーリングの言葉が今更ながら心に突き刺さる。
微妙に違ういろいろな訳があるが、
大意はほぼ以下のようになるだろう。

……市民はいつも権力者の思いのままになるものだ。
それはきわめて容易なことだ。自分たちが他国から攻撃されている、と
言うだけでいい。そして(戦争に反対する)平和主義者は、愛国心が欠如した、
自国を危険にさらす存在だと公然と批判すればいいのだ。
どんな国のどんな体制のもとでも、それで充分だ。

他の原稿にも書いたが、わたしたちは「そう」思われているのか。
少しも古びることのない、このゲーリングの忌まわしすぎる言葉を胸に、
わたしは一票を投じる。
投票日22日に敢えて設定した「原発とエネルギーを考える朝の教室」。
講師は片山善博さん。



原発とエネルギーを考える朝の教室
2017年10月22日(日)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

片山善博さん(早稲田大学教授、元鳥取県知事)
第87回「政治を読み解くためのいくつかのキーワード」

10月18日

22日の投票日まで、あと4日。
与党堅調の見出しが各紙に踊っている。
文藝春秋の11月号に、
22日の朝の教室の講師・片山善博さんが、
御厨貴さん、後藤謙次さんとの鼎談が掲載されている
特集、タイトルは「小池も安倍も同じ穴の貉だ」
(なんかすごいタイトルだが、意味はわかる) その中で、片山さんは
この「国難突破解散」の大きな理由のひとつとして
説明された「教育無償化」について、次のように述べておられる。

……変えたいのであれば、まず国会で議論して
合意を得るのが筋です。また、三分の二の勢力があるのだから、
与党だけでも可決できる(略)安倍首相は「国論を二分する大改革」と
強調していましたが、こうした消費税の使途変更ならば、
選挙の大きな争点にはなりえないはずです……。

確かに。
それでも、野党からの臨時国会招集要求を3か月も延ばしに伸ばし、
すべてを省略して解散。
そして、選挙戦へと。
希望の党の誕生と、民進党の多くの議員の前のめりな移籍。
政治家というのは、こういう政治をしたいという意志を持った人々
(その意志の方向性に、市民が賛成であろうと反対であろうと)
だと思うのだけれど、多くは「政治家で居続けたいひと」なのかもしれない。
それほど政治家であるということは、オイシイことなのかね。

22日、投票日当日の「朝の教室」、
講師は前掲の片山善博さん。
先の鼎談のサブタイトルは「総選挙後の『日本の未来』」
この国の明日も含めて、選挙について考えよう。



原発とエネルギーを考える朝の教室
2017年10月22日(日)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

片山善博さん(早稲田大学教授、元鳥取県知事)
第87回「政治を読み解くためのいくつかのキーワード」

2017年10月18日水曜日

10月17日

ずっとサボり気味だったブログを、
とにかく投票日前日までは欠かさず書こうと決めた。
STRATEGIC VOTING「戦略的投票」
という言葉を知ったのはいつだったろう。
21世紀のはじめ頃にあった米国大統領選の時だったか、
この言葉が使われたような記憶があるのだが、
最近めっきり記憶力が減退してしまい、正直、定かではない。
今朝の東京新聞、こちら特報部で
この「戦略的投票」について大きく紹介されていた。
記事では次のように説明されている。
「自分の立場に最も近い候補者の当選確率が低い場合、
次善の候補者に投票すること」だ、と。
言葉はよくはないが、自分が支持する候補者が
どうにも勝てそうもない場合は、当落線上にいる、
支持政党以外の「まだましと思える」候補者に投票するというということだ。
今回の選挙では、与党と野党の線引きが極めてあいまいと言うか、
杜撰というか。
「えっ?この党、野党?」と首を傾げるようなところも。
確かに与党ではないから「野党」と呼ばれるという捻れがある。
特に野党候補者が一本化できなかった地域で、
そのひとが考える野党候補がどうしても勝てそうもないと思えた時、
自分の一票を死に票(なんかすごい言葉だが)にはしたくない……といった時、
「戦略的投票」(戦争用語は好きではないが)が
生きる「場合」もあるというのだ。
うーん。難しいところだが。

22日の「朝の教室」。敢えて投票日に設定した。
講師は片山善博さん。
ご一緒に、選挙について、
「これまで」と「これから」の政治について考えよう。



原発とエネルギーを考える朝の教室
2017年10月22日(日)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

片山善博さん(早稲田大学教授、元鳥取県知事)
第87回「政治を読み解くためのいくつかのキーワード」

2017年10月16日月曜日

10月15日

曇り空の日曜です。
この冬から来春咲いてくれるはずの
ビオラやアグロステンマ、矢車菊や
ロベリア等、もろもろの植物が発芽し、
育ってくれています。
幾つかは植え広げをしましたが、これから
成長するものもあり……。素人園芸家たちに
とっては忙しい季節。
頭の中で配色などを考えるのは楽しいのですが。
昨日は2か所での講演会が。
少々疲れたけれど、小さな、
けれど素敵な出会いが幾つか。

衆議院選挙まで、あと一週間。
当日22日は、朝の教室
講師は元鳥取県知事であり早稲田大学法学部教授の片山善博さん。
ご著書『民主主義を立て直す』(岩波書店)は、タイトル通り、
この形骸化した民主主義を「基底から立てて直す」ためには、
何をどうすればいいのかを不具合な実例を示しながら「処方箋」を提示した一冊。
22日に投票をするひとも、期日前投票をすでにしたひとも、
片山さんとご一緒に考える時間にしましょう。



原発とエネルギーを考える朝の教室
2017年10月22日(日)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

片山善博さん(早稲田大学教授、元鳥取県知事)
第87回「政治を読み解くためのいくつかのキーワード」

2017年10月12日木曜日

10月12日

突然の解散・衆院選の公示から二日。
連載のコラムなども、自ずと選挙についてのものが増えている。
選挙はいつだって、「劇場化」に成功したものが
残念なことに勝利を収める。
かつてもそうだったし、
今回もそうかもしれないが、わたしたち市民は、
いつまでも「劇場」の観客、それも受け身の観客では
あってはならない。

『エミール』を書いたジャン・ジャック・ルソーに
選挙について次のように言っている。
……イギリスの市民は(自分たちは)自由だと思っているが、
それは間違っている。市民が自由なのは、議員を選挙する
間だけのことで、(いったん)議員が選ばられるやいなや、
市民は奴隷になって、無に帰してしまう。

ルソーの言葉の「イギリスの」の部分を、
「日本の」に変えることは充分に可能だ。
忘れてはならない。 この選挙は安倍政権の「これまで」を問う選挙であり、
その結果、「これから」がどうなるかの選挙でもあることを。

22日の投票日の朝。恒例の「朝の教室」で、
改めて政治について、
選挙についてご一緒に考えてみませんか?
講師は、片山善博さん。



原発とエネルギーを考える朝の教室
2017年10月22日(日)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

片山善博さん(早稲田大学教授、元鳥取県知事)
第87回「政治を読み解くためのいくつかのキーワード」

2017年10月10日火曜日

10月10日

今日は衆院選の公示日。
特にテレビメディアは「希望の党」というか、
小池代表をフォローするのに大騒ぎといった按配だ。
忘れてはならない。
今回の解散・総選挙は一体、何だったのかを。
選挙費用600億円(といっても、てんで想像つかず!)を使ってまで、
何のために、それも臨時国会の「冒頭」で解散しなければならなかったのか。
その基本がどこかに飛んでしまったような、例によっての「劇場化」。
10月の恒例の朝の教室の講師は、
慶応大学教授であり、鳥取県知事を二期つとめた片山善博さん。
今回の解散・総選挙を片山さんはどのように考えておられるか。
投票日当日の講演会になりますが、是非! ご参加を。

片山さんが鳥取の知事だった頃、知事室に、
同じ鳥取出身の自由律の俳人・尾崎放哉の
以下の句がかけてあったとどなたかに聞いた覚えがある。

一本のからかさを貸してしまった

尾崎放哉は大好きな俳人だが、片山さんはどんな思いで?
なんとなく浮足立つ、選挙。
その当日に、政治の仕組み、選挙について
ご一緒にお話を伺おう。


原発とエネルギーを考える朝の教室
2017年10月22日(日)
9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

片山善博さん(早稲田大学教授、元鳥取県知事)
第87回「政治を読み解くためのいくつかのキーワード」