2011年8月14日日曜日

8月14日

旅先からのメールになる。

わたしの仕事部屋の棚に、3匹のブタがいる。
親ブタ1匹と子ブタ2匹。
親ブタは、耳を横に張って、何かに耳を澄ましているように見える。
2匹の子ブタは、鼻を少し上向きにしている。
この素焼きのブタたちは、沖縄からやってきた。
かわいくはないところが、かわいいのだ。

この3匹のブタに目をやるたびに思う。
かの地で餌も水も与えられず、死んでいったブタを。
悲しい共食いの果てに、死んでいったブタたちを。
いつかは、ひとの胃袋に収まるブタであっても、
あんな非情な最期を迎えるとは。