2013年12月6日金曜日

12月6日

南アフリカの大統領であり、アパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃闘争のガイド役でもあったノーベル平和賞受賞者ネルソン・マンデラさんが亡くなった。95歳。反差別の象徴的人物だった。差別を撤廃しようとするその思想と行動ゆえに、27年半の獄中生活を強いられた彼だったが、90年に釈放。アパルトヘイトが撤廃された後も、白人に対する報復にも強く反対をし、平和な内に政権移行を主導したひとでもある。

マンデラさんの訃報を受けて、安倍首相は、彼を偉大なる指導者と呼び、国葬(予定)への参加も検討しているというニュースが流れた。が、マンデラさんが、闘ったのは、白人支配の社会であり、個人の基本的人権や自由を収奪する社会の仕組みそのものだった。

現在与党が数の力で押し切ろうとしている特定秘密保護法案が独り歩きする社会と、マンデラさんは闘い続けてきたのだ。昨日も、国会周辺の抗議行動、1万近くものひとが秘密保護法案に抗議するために集まった、という。

マンデラさんが獄中で迎えた誕生日に、スティーヴィ・ワンダーはロンドンだったかの公演で、あの「心の愛」を歌い、捧げたという記事をずっと以前にどこかで読んだことがあった。
I Just Called To Say I Love You