2012年8月28日火曜日

8月28日

至急のご連絡です。

ご存じのように、私たちが反・脱原発についてたくさんのことを学び、
つながるきっかけを贈ってくれた毎日放送の番組、
「たね蒔きジャーナル」が打ち切りになるという話があります。

先週関西を回った時も、存続を願うひとたちがすでにネットワークを作り、
動き出していることを確認しました。
昨夕も、毎日放送に存続を願う人々が集まったそうです。

この番組を通して、わたしたちは、京都大学原子炉実験所の
小出裕章さんのお話にも接し、「原発」についてたくさんのことを学びました。
画期的な番組だと思っています。
それがなくなる? この時期に? 
と多くの視聴者は納得いかない状況を抱えています。

ラジオ局に勤務していた遠い昔の経験からいうと、
これは局が新聞の取材に応えているような製作費の問題ではいような……。
存続を願うネットワークについては下記を是非ご覧ください。
www.tanemakifan.net

2012年8月27日月曜日

8月27日

夕暮れがとても早くなった。
新しい季節が確実にそこまで来ている。
18時を過ぎた空の色は残照を刻みながらも、淡い薄青と墨色のグラデーション。
子どもの頃、この季節はやり残しの宿題を考え、泣きたくなったものだ。
大人になったいまは、違った意味での宿題が。

選挙を間近に控えて、反・脱原発の民意は、果たしてどれほど候補者に届いているのか。
このところ各地を回っていて感じるのは、いま気づき、いま動き出したひとも
少なからずおられるということだ。
昨日、南紀では、ずっと疑問に思っていた謎が解けたような気がします、というお声や、
「自分の意志をはっきりと伝えることに躊躇する必要はないのですね」。
「悩んでいましたが、村長選に立候補することにしました」という女性からの声も。

いつだって、「はじめの一歩」。
九月に向けて、心新たに活動に取り組もう。

今夜は長野の女友だちが送ってくれた、
見事な茄子やいんげんで、
夏野菜の天ぷらを作ろうか。

2012年8月25日土曜日

8月26日


きょうも暑い。相変わらず怒髪から汗が流れでる日だ。
しかし電気はまだまだ足りている! と今日もまた繰り返す。
何度でも何百回でも繰り返す。

クレヨンハウス「朝の教室」の今日の講師は、作家の渡辺一技さんだった。
福島南相馬を軸に、昨年から現地で支援活動に取り組み続ける一技さん。
ひとつひとつのエピソードが、心に響く。

子どもたちを放射能の「被害者」にしてしまったことへの痛恨の思いと、
海にそれを垂れ流したことによって、ある意味ではこの国の子どもたちを
未来の「加害者」にもしてしまったことを考えると胸が詰まる……とおっしゃって、
言葉を詰まらせた一技さん。
受講生の中にも涙ぐまれるかたが大勢いらっしゃった。

講演を終わられてからの、昼食(講演会場がすぐにオーガニックレストランに早変わ
りするわけだけど)には、
作家の澤地久枝さんも加わって「girls talk」。
今後の反原発への希望や未来図についても熱く語り合った時空だった。

明日は再度、関西方面へ。
今夜中に発とうか、明日の早朝にしようか、
たまった仕事を前に、ただいま考慮中。
昨日も明石だったので、そのまま一泊すればよかったのだが、
なかなかそうはいかず、行ったり来たりの旅が続く。
移動中は、読みかけの本を読んだり、ゲラに手を入れたり、爆睡したりと
それなりの過ごし方をしているが。

2012年8月24日金曜日

8月24日

金曜日になると、首相官邸に行かなくっちゃ、と浮き足だつが、
今日は一日、関西。
やっぱり関西も暑い。

「おいしい魚を食べましょうよ」と画家の坪谷令子さんから
お誘いをいただいていたが、予定が詰まっていて、
大好物の「おいしい魚」は残念ながら、次回に。

坪谷さんも反原発の活動に熱心に取り組んでおられる。
絵本作家の長谷川義史さんも、関電を包囲する抗議行動を
続けておられる。
吹田選出の藤村官房長官に対して、反原発をアピールする
活動もはじまった。
しぶとく、かつ涼やかに、続けていこう!

明日は作家、渡辺一技さんの「朝の教室」。
南相馬に半ば住んでいるような日々から見えてきた住民の
姿、その声たちを共有しよう。

2012年8月23日木曜日

8月23日

酷暑、延長中!
真昼時、炎天下にいると、わが怒髪の中から
汗がたらたら流れ出してくる。
それでも電気は現在のところ、足りている!
足りているのだ、この暑さの中でも。

7月、あれほど喧伝された電力不足は、どうした!
この暑く長い夏を、再稼働なしで乗り切れることを
わたしたちに「体験」させたくなかったのだろう。
それで大あわてで、大飯原発を再稼働させたのだろう。
この国にある僅か二基の原発しか稼働していなくとも、
今現在、「足りている」のだ。
足りている現実に多くの市民が気づきはじめると
こんどは「エネルギーの安全保障のための」再稼働と
関西電力は言い始めた。

詭弁に詭弁を重ね、彼らが考えているのは、
「自らの会社の安全保障」のみ。
昨日、首都圏原発連合の有志たちが首相と会ったが、
報道されている通り、話は平行線に終始。
やはり民意は、「大きいな音」でしかなかったか。
「大きな音と報道されたが、そういう言葉は言っていない」、
と首相は言っているらしいが。言ったか言わないかではなく、
「そういう風に扱われている」ことを民意は憤っているのだが。

明日はまた朝早くから東京を離れる。
明後日は、クレヨンハウス「朝の教室」。
講師は、福島南相馬にずっと通い続けている作家の渡辺一技さん。
時々お送りいただく「一技通信」には、大きなメディアが見過ごしがちな、
地元でひっそりと暮らすお年寄りの声をはじめとして、
社会構造的に埋もれがちな「小さな声」に寄り添う、
一技さんの揺るぎない意志と姿勢がいつも瑞々しく記されている。

やさしく、りりしいひとなのだ、一技さんは。

「暑さ負けでダウンしてしまいました。お話をお聞きしたかったのに悔しい!」。
「介護している母が体調を崩して……」。
そんなご連絡がいくつかあり、まだ少し空席が。
ぜひ、福島の現実を、一技さんのお話から。

2012年8月20日月曜日

8月20日


あっちに行ったり、戻ったり、またそっちに行ったり、
とバタバタした一週間も終わり、新しい一週間が。

時々、今日が何日で何曜日であるかも思い出せないことが。
これは加齢によるものなのか、バタバタ続きのためなのか、よくわからない。
移動の最中、途切れ途切れではあるけれど、
『デモ! オキュパイ! 未来のための直接行動』(三一書房編集部編)を読む。
……3・11後の「未来」は直接行動が創り出す……
……進化を続ける「経産省前テントひろば」……
……オキュパイと反原発のあいだのどこかで……(目次より)
等々、なかなか興味深い寄稿が。

遅れてに遅れていた拙著『自分を抱きしめてあげたい日に』(集英社新書)が、
数日前に刊行。
反原発の活動を軸に据えた日々(今も続くが)、
わたしを支えてくれた言葉たちを集めた一冊だ。
続く岩波の新刊『てんつく怒髪』(とタイトルは決まった)のゲラ校正と取り組み中。
明日からまた東京を離れる。

2012年8月15日水曜日

8月15日

今日は、67回目の終戦の日。
「記念日」という言葉になにがなし抵抗があって、
「終戦の日」とわたしは呼んでいる。
元気だった頃、そして意識がはっきりとしていた頃、
母はこの日が来ると、しみじみとした口調で繰り返したものだ。
「もう、何があっても、戦争だけはいやだねえ。
絶対と言う言葉はめったに使えないけれど、これだけは絶対」と。
67年前、小さな地方都市で婚姻外でわたしをうんだ母は22歳だった。
親類縁者、友人からも猛反対をされた上での出産だった。
「最初から父親のいない子にしてしまってごめんなさい」
母は時々、そう言った。
「謝ることなんてないじゃない。わたし、
生まれてきてよかったと思ってるもん」
湿っぽい話が大の苦手な娘はそう言って、それ以上、
話が深まることにブレーキをかけたものだ。
もしかしたら、母はわたしの父にあたるひととの出会いについて、
戦時下で深めた愛について、もっと話をしたかったのかもしれないが。
数日前に書いたように、原発は核問題であるのだ。
「核」は廃絶するしかない。
普天間に配備される予定のオスプレイについても
「安全性」をうんぬんする前に、わたしたちは考えたい。
オスプレイは武器であり、
「安全な武器」など存在しない、と。
福島第一原発30キロ圏内にある川内村に行ってきた。
郡山駅から車でおよそ1時間20分弱。
住民の約一割に当たるひとたちが帰村しているという。
首相の「収束宣言」に呼応するように、
いち早く「帰村宣言」をした、山の多い村だ。
この村もまた、福島第一原発の過酷事故によって、
さまざまな苦悩と試練をいやおうなく迎え入れざるを得なかった。
わたしは反原発の話と、帰村についても
「自分で充分考え、自分で選ぶしかないこと」、
可能な限り情報を集め、自前で取捨選択をすること、
その場合、原発に疑問を呈している側の意見や情報にも耳を傾けてほしいことなどを
繰り返し語るしかなかったが。
住民の望郷の念はわかる。
誰もがそうしたいに違いない。
が、特に小さな子どもや、
これから新しいいのちを迎えるであろう若いひとの場合……。
どうすればいいのか。
他者がどこまで介入できるのか……。
いろいろなことがフラッシュバックで脳裏をよぎり、
不安定な時空を身体ごと漂うような時空だった。
帰京して、昨夜は遅くまで開いている花屋さんを探し、
母の好きな白と淡い緑色がかったトルコ桔梗に
紫の濃淡の八重咲きの同じ花、そして白い竜胆を母の遺影に飾った。

2012年8月13日月曜日

8月13日

土曜日は久しぶりに、愛川欽也さんの「パックイン・ジャーナル」に出演。
朝日ニュースターで打ち切りになってしまったこの番組を、
なんとか続けようと、ご自分でスタジオを作って存続を決意された愛川さんには脱帽。
わたしも非力ながら協力し続けたい。
ただ、土曜日はかなり前から東京以外での講演が続き、
なかなか思うようにいかないのだが。
以下、当日話し合ったテーマについて。
時間切れで、その場で言えなかったことも含めて。

1、消費税大増税に関して。
間もなく終戦の日を迎えるが、
この国の体質は戦前と変わっていないのではないかと思う。
市民の暮らしより国家を優先するということ。
民意を無視しての3党合意という密室協議。

「一体改革」と言いながら、肝心の社会保障は先送り。
一体改革ではないし、順番も違っている。
まず、将来の年金・医療・介護がどうあるべきかを決めるべき。
税収増を、公共事業に転用することが見えている。

官僚の増税論に従った「主権在官」という感じが抜けない。
市民の負担が増えただけ。
次の選挙で、主権「在官」ではなく「在民」を示さないと。
マスメディアは「決める政治を」と評価しているが、
民意不在のままなんでも決めればいいのか。
大事なのは、決め方であり、何より決める中身だ。
原発再稼働、オスプレイ強行配備、TPP参加、消費税のさらなる引き上げ。
すべてそこには、この国で暮らすものの意志が反映されていない。 

2、原子力規制庁委員の人事について。
大問題です。この国の思考は2011年3月11日以前で止まっている。
いまもって収束していない福島第一原発の過酷事故等まるでなかったかのように、
「3・11以前」に流れを戻そうとしている。
原発は電力問題ではなく、「核」問題だという意識がないから、
「規制」の解釈が甘くなる。
核問題は人間の手には負えない。
ひとたび事故が起きたら、10万年も放射能が飛散し続けてしまう。
だから、本来「規制」ではなく、「廃絶」すべきもの。
「原子力ムラ」を完全に解体しなければならない時に、この人選。
 委員長は一度就任したら、よほどのことがなかれば5年間、変わることはない。
その間に次々に再稼働が行われるのか。
この社会で暮らすひとの7割が、
電力の原発比率をゼロパーセントと答えているにもかかわらず

3、聴取会の結果について。
原発を動かしたいために「国民から意見を聴く会」を政府が開いたら、
7割近くが原発ゼロと答えている。
ゼロ、15パーセント、20~25パーセントと三段階に分けたやり方も、
合計すれば原発比率が3分の2になるように目論んだのだろうが、
結果は、「ゼロ」という民意が明確になった。
ならば、ゼロに向かわなければいけないのに、向かわない。
市民のまっとうな感覚は、もう二度と原発事故を自分にも他者にも、
特に子どもたちに体験させたくないと心から考えている。

この酷暑でも、電力は足りている! 
この事実を政府はどうとらえるのか。
足りている、という現実をわたしたちはしっかり再認識したい。
電力不足をあれほど喧伝していた関西電力の社長は、後に撤回したが、
「需要ではなく、エネルギーの安全保障のために福井の高浜3・4号機を再稼働させたい」
と信じられないことを言った。
連日の猛暑のもと、けれど、電力の利用率は今のところ原発ゼロでも乗り切れたはず。
活断層が走る敷地内の原発を再稼働させ、さらに事故が起きたら誰が責任をとるのか。

4、3・11福島第一原発の東電のビデオ一部のみ公開について。
国が51パーセントの株を持ち、東電はもはや国有化されている。
なのに未だ東電が情報隠しができるということはどういうことなのか。
未だに東電に権限があるようで、納得できない。
重要な証拠を隠ぺいさせたまま「一部公開」、と言われても納得できない。

5、オスプレイの配備について。
原発の推進と似ていますね。安全だ、安心だ、
事故は起きない、と流布して起きてしまった。
そもそもオスプレイの安全性を問題にしているけれど
とても奇妙なのは、オスプレイは武器。
「安全な武器などあるわけない」ということ。
次の選挙で民意を形にするしかないけれど、もどかしい。

月曜日は秋に刊行する「反原発の本」の手直しに集中。
オリンピックも終わったが、「いのちを脅かすものに反対する」という
わたしたちの「聖火」は燃え続けている。

2012年8月10日金曜日

8月10日

夜遅く帰宅して、テレビをつけるとオリンピック中継やダイジェストニュースが。

ひとの気持が、被災地、特に福島から離れてしまったのではないかと
不安に思う声もあるが、そうではないだろう。
反・脱原発への、わたしたちの「聖火」を何人も消すことはできない。
国は息詰まると、刺激的なイベント等を使って、市民の気持ちを
「大元」から逸らすことで、やりたいようにやってきたが、
「忘れさせていく装置」をそんなに容易に「再稼働」させることはできない。

電力は足りている。
専門家の正確な試算によっても「充分足りている」。
電力会社にとっても、いまや原発は「不良資産」でしかない。
それをどうするか!
動かし続けることで問題を先送りにすることをわたしたちは許容できない。
今後お盆休み前にして、急ぎの操業をする工場が増えることは考えられ、
瞬間最大ピークになることはあったとしても、
基本は「足りている」ことをわたしたちは心に刻もう。
ひとの知性とは、既存のすべてに「本当にそうなの?」と問いかけ、
自前で考えることから磨かれる。

2012年8月9日木曜日

8月9日

410数名のかたがたと共に過ごした2泊3日の「クレヨンハウス夏の学校 2012」。
今年のテーマは「いのち」。
無事終了した。
ちょっと疲れてしまって、ブログをさぼってしまった。

「夏の学校 2012」のそれぞれの講師のかたからは
この閉塞的は社会を拓く、刺激的で深い講話をいただいた。
政治学者・姜 尚中さんは、シューマッハーのあの著作
「スモール イズ ビューティフル」を軸に
これからわたしたちが目指す社会について。

フォトジャーナリスト・広河隆一さんは、
チェルノブイリ→福島をテーマに
わたしたちの「現在」と「未来」を。
久米島に作られた福島の子どもたちの保養所の話も。

絵本作家・長谷川義史さんは、新作に触れながら、
ご両親の話を通して、受け継いでいく「いのち」の繋がりについて。
紙芝居ライブに加えて、お得意のウクレレもゴヒロウ。

旭山動物園の飼育係を25年つとめた絵本作家あべ弘士さんは、
北極探検のエピソードの数々と
そこから生まれた絵本の話を。

動物医である竹田津実さんは、野生の動物のいのちと暮らし、
それにかかわる日々から見えてきた
いのち全般のおはなしを。

作家の寮 美千子さんは
奈良少年刑務所での少年たちと出会いと、
そこから生まれた、詩について。

シンガーソングライターの新沢としひこさんは
例年のように、楽しく心に響くコンサート、
といった具合。被災地岩手で応援歌のように歌われた、
「空より高く」も。ライブはやっぱり素晴らしい。

わたしは、「さようなら原発1000万人アクション」の活動と、
言葉のもつ「力」について話をした。
こういった会の成功は、一重に受講生のかたがたにかかっている。

「脱原発、わたしも署名集めをしています」
「7月16日は参加しました」
「官邸包囲、昨夜もいってきました」
「いのち、なんですよね。それしか、ないのですよね」
等々。
むしろ主催者が元気と励ましを贈られた2泊3日。

さあ、この贈られた元気を素手で握りしめて
明日に向かおう。

それにしても、永田町は相変わらず、党利党略、私利私欲の坩堝。
市民を置き去りにしたまま、醜悪なる権力争いを続けている。
3つの被爆体験。8月6日、広島での被爆。今日8月9日、長崎での被爆。
3月11日、福島での被爆。
原発問題は、発電所の話ではない。エネルギーの話ではない。
原子力の話、核の話なのです。発電所の話と思うから、発電量、電力が足りる、足りないという方向に話が進む。
実は、エネルギー問題だと思って論じている限り、解決の方向に向かわないのではないか。
推進派が、エネルギーが足りる足りない、発電コストが安い高いと話すことに、付き合ってはいけないのではないか。
原子力の話となると、核について、放射能について考えざるを得ない。
それは、人間の手に負えるのかどうか、まで問い詰めて、核廃絶が至上命題だと気づくことになるはずだ。
ここのところを、はっきりすっきりさせて、「闘おう」!

2012年8月2日木曜日

8月2日

暑い日が続きます。
それでも、現在、電力は足りています。
このことをわたしたちはしっかり心に刻みましょう。
どんなに足りないと喧伝されても
この暑さの中でも、足りていることを。

今週もタイトな一週間だ。
月曜日に旭川から帰京して、
そのまま三議員会館での記者会見。
原子力規制庁の委員の人選について。
今までも規制する側とされる側が一体下したこの国の原子力行政の下で、
福島第一原発の過酷事故はおきてしまった。

記者会見に参加された福島の男性が、どんなにせつなく苦しい思いの中で、
家族がばらばらに暮らしているか。
愛する郷里は「避難したひと」と「残ったひと」との間に、
どんな悲しい亀裂が生じているかを切々と語っておられたが、
まさに、これが「わたしたちの実情」だ。

委員の顔ぶれをみても、原発について疑問を呈している専門家は入っていない。
この国の政治家のほとんどは、思考回路が2011年3月11日「以前」で停滞、凍結している……。
そんな内容の話をした。

いろいろなところから、話をする機会を作っていただいている。
夏休みなし、の日々だが、不思議に元気だ。
憤りがあると、わたしは元気であるようだ。

今日はこれから8月分の「絵本の時間」の収録。
その後は打ち合わせ、取材と続く。
そして土曜日からは、恒例の「夏の学校」が始まる。
400名以上のかたがたが、この2泊3日を楽しみにしていてくださる。
頑張ろう。

1日。広瀬隆さんから以下のメールが。

本日2012年8月1日、ルポライターの明石昇二郎氏と、
私・広瀬隆が東京地方検察庁に提出していた、東京電力福島第一原発事故の
刑事責任を問うた告発状が、東京地方検察庁に受理されましたので、
ご報告します。いよいよ、歴史的な捜査が始まります。