2012年8月9日木曜日

8月9日

410数名のかたがたと共に過ごした2泊3日の「クレヨンハウス夏の学校 2012」。
今年のテーマは「いのち」。
無事終了した。
ちょっと疲れてしまって、ブログをさぼってしまった。

「夏の学校 2012」のそれぞれの講師のかたからは
この閉塞的は社会を拓く、刺激的で深い講話をいただいた。
政治学者・姜 尚中さんは、シューマッハーのあの著作
「スモール イズ ビューティフル」を軸に
これからわたしたちが目指す社会について。

フォトジャーナリスト・広河隆一さんは、
チェルノブイリ→福島をテーマに
わたしたちの「現在」と「未来」を。
久米島に作られた福島の子どもたちの保養所の話も。

絵本作家・長谷川義史さんは、新作に触れながら、
ご両親の話を通して、受け継いでいく「いのち」の繋がりについて。
紙芝居ライブに加えて、お得意のウクレレもゴヒロウ。

旭山動物園の飼育係を25年つとめた絵本作家あべ弘士さんは、
北極探検のエピソードの数々と
そこから生まれた絵本の話を。

動物医である竹田津実さんは、野生の動物のいのちと暮らし、
それにかかわる日々から見えてきた
いのち全般のおはなしを。

作家の寮 美千子さんは
奈良少年刑務所での少年たちと出会いと、
そこから生まれた、詩について。

シンガーソングライターの新沢としひこさんは
例年のように、楽しく心に響くコンサート、
といった具合。被災地岩手で応援歌のように歌われた、
「空より高く」も。ライブはやっぱり素晴らしい。

わたしは、「さようなら原発1000万人アクション」の活動と、
言葉のもつ「力」について話をした。
こういった会の成功は、一重に受講生のかたがたにかかっている。

「脱原発、わたしも署名集めをしています」
「7月16日は参加しました」
「官邸包囲、昨夜もいってきました」
「いのち、なんですよね。それしか、ないのですよね」
等々。
むしろ主催者が元気と励ましを贈られた2泊3日。

さあ、この贈られた元気を素手で握りしめて
明日に向かおう。

それにしても、永田町は相変わらず、党利党略、私利私欲の坩堝。
市民を置き去りにしたまま、醜悪なる権力争いを続けている。
3つの被爆体験。8月6日、広島での被爆。今日8月9日、長崎での被爆。
3月11日、福島での被爆。
原発問題は、発電所の話ではない。エネルギーの話ではない。
原子力の話、核の話なのです。発電所の話と思うから、発電量、電力が足りる、足りないという方向に話が進む。
実は、エネルギー問題だと思って論じている限り、解決の方向に向かわないのではないか。
推進派が、エネルギーが足りる足りない、発電コストが安い高いと話すことに、付き合ってはいけないのではないか。
原子力の話となると、核について、放射能について考えざるを得ない。
それは、人間の手に負えるのかどうか、まで問い詰めて、核廃絶が至上命題だと気づくことになるはずだ。
ここのところを、はっきりすっきりさせて、「闘おう」!