2016年12月31日土曜日

12月31日

2016年12月31日。
東京は快晴。

Oh!久しぶりに今日は朝から夜まで家にいる。
片づけものや掃除に精を出しているが、完全には終わりそうもないな。
それでも、種子から育ってくれたストックや矢車菊、アグロステンマは 元気に生育中。 来春にはきれいな花を咲かせてくれそうだ。

2016年。不安と不穏がそろい踏みするような1年だった。
熊本を中心とした地震も、鳥取地震も、つい最近の茨城での6弱のそれも、 わたしたちに証明してくれるはず。揺れ動く列島の上に、 わたしたちの暮らしは、日常は辛うじて存在しているのだ、と。
それでも原発を続けるというのか。

沖縄ではオスプレイの墜落事故。
民家に落ちないようにしたのだから、感謝せよ、と述べた海兵隊のトップの言葉を、 沖縄に暮らすひとはどう聞いただろう。

すべてが{原発的体質}で、この社会は成り立っている。
一部のより多く持つものが支配している。 そのねじれ現象が、米国におけるドナルド・トランプの大統領選勝利に結びつく とも考えることができる。
どの国でもどの社会でも、たぶん同じようなことが次々に起きるのではないか。 そして世界は……。
それでも、それだから、2017年も異議あり、の声をあげ続けたい。

このところさらに、マハトマ・ガンジーの言葉を心の中で繰り返す わたしがいる。
……あなたがしていることのほとんどは無意味かもしれない。
  しかし、しなければならない。あなたが世界を変えるためではなく、
  世界にあなたが変えられないため、に……。

2017年、少しは深呼吸のできる年に向けて。

2016年12月15日木曜日

12月15日

「年金カット法」、「カジノ法」と現政権は数の力で成立に。
一方、22日に沖縄県名護市沖にオスプレイが墜落。13日にも別のオスプレイが普天間飛行場で胴体着陸したことも判明した。WIDOW・MAKER、寡婦製造機と呼ばれてきたオスプレイだ。

抗議に訪れた安慶田沖縄県副知事に海兵隊のトップであるニコルソン四軍調整官はパイロットが名護市沖に着水したことについて、「住民に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」(日刊ゲンダイ12・16日号)と述べたという。

副知事がいみじくも述べたそうだが、まさに「植民地意識丸出し」(東京新聞12・15日朝刊)だ。

こんな時代のまま、2016年は終わるのだろうか。
2017年を目前に、どんな希望をわたしたちは抱けるのだろう、と溜息交じりにあきらめを迎え入れるのか。そうはいかない。
このままでは政党政治そのものさえ破壊される。

それにしても、野党は何をしているのか。
18年度から陸自にオスプレイは順次17機、導入されるという。否決されると最初からわかっている、形ばかりの内閣不信任決議案では意味がない。

一体どこをどう叩き、どう開ければ、針のめどほどでも、希望が見える政治に変えることができるのか。
クレヨンハウス朝の教室、12月の講師、保坂展人世田谷区長にも訊いてみたい。国政にもかかわったひとでもあるのだから。


 

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第77回 保坂展人さん(世田谷区長)
 2016年12月17日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」 
http://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/Morningstudy.aspx

----------

2016年12月12日月曜日

12月12日

どうやら昨日、旅先で風邪を引いたらしい。
風邪をひかずに年を越したい、と願っていたのだが。
残念。
こんな時は胃を休め、熱い番茶にネギの輪切り、醬油を垂らしたものなど飲んで
一日ベッドの中にいるのがなによりもの対処法なのだが……。そうもいかない。

午前中に外での仕事をすまして、午後にクレヨンハウスに。
いくつかの取材や打ち合わせを終える頃には、鼻の孔に丸めたティッシュを詰めたいほど、わっ、鼻水が。事実、いまそうしてこのブログを会議室で書いている。誰もドアを開けるなよ、と願いながら。

ところで定期点検中だった鹿児島県薩摩の九州電力川内原発1号機。動き始めた。知事には原発を止める権限はない、と脱原発を掲げて知事選を勝ち抜いた三反園訓知事。知事にその権限がないこと自体問題ではあるけれど、なんだか無念だなあ。

ところで、恒例の「朝の教室」。
今年最後の講師は、世田谷区長の保坂展人さん。麹町中学校の内申書裁判をたたかった彼もすでに60代。「脱原発」を旗印に、いかに区長選をたたかったか。「国会の質問王」と呼ばれた野党の日々についてもうかがえるかも。

 

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第77回 保坂展人さん(世田谷区長)
 2016年12月17日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」 
http://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/Morningstudy.aspx

----------

2016年11月18日金曜日

11月18日

日差しが嬉しい金曜日です。
明日19日土曜日の「朝の教室」。
講師の白井 聡さんは、石橋湛山賞等を受賞された、
話題の一冊『永続敗戦論』のエピローグで、
次のようにガンジーの言葉を引用されています。

……あなたのすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。
そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられない
ようにするためである。(ガンジー)

3.11以降、白井 聡さんは「この言葉」に支えられてきたと記しておられる。
「この言葉を実践している有名無名の少なからざる人々の姿は、私に勇気をあたえてくれる。
『侮辱の中に生きる』ことは、『世界によって自分が変えられる』ことに他ならない。
私はそのような『変革』を断固として拒絶する」

心より同感!だ。
最後に白井さんは書いておられる。
「私が本書を読む人々に何かを求めることが許されるとすれば、それは、
このような『拒絶』を共にすることへの誘いを投げ掛けることであるに違いない」

白井さんから投げかけられる言葉に、むろんガンジーの言葉に、
応えようではないか。

 

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第76回 白井 聰さん(政治学者)
 2016年11月19日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」 
http://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/Morningstudy.aspx

----------

2016年11月16日水曜日

11月16日

なんだかどんよりとした天気の水曜日。
気分もどんより風。
アメリカ合衆国の次期大統領はかのひとに。
現大統領が存在するのに、
現政府は早速ドナルド・トランプ詣でか。
DIGNITY不足が恥ずかしい。
それにトランプは、選挙戦の時にはTPP反対と言っていた、
前のめりに決定していいのか?
多くの反対を蹴散らしながら。

さらに15日には「駆けつけ警護」の閣議決定。
現地の治安情勢が悪化しているのにも関わらず……!
納得のいかないことばかり。

今週土曜日の「朝の教室」、
講師は話題の著書を次々に上梓されている白井 聡さん。
ご著書の一冊『戦後政治を終わらせる』(NHK出版)の帯には
次のような言葉が並ぶ。
……対米従属から新安保法制、反知性主義、右傾化まで……
真の「戦後レジームからの脱却」とは!

そこに駆けつけ警護の閣議決定も加わって、
白井さんが現政権、この時代をいかに見事にばっさりと切って
新しい地平を拓いてみせてくださるか、ワオ、楽しみ!
ご参加を。

 
----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第76回 白井 聰さん(政治学者)
 2016年11月19日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」 
http://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/Morningstudy.aspx

----------

2016年11月13日日曜日

11月13日


なんだか息せき切って走ったような
一週間が終わり、また新しい週が。

金曜日は首都圏反原発連合の抗議行動に久しぶりに参加。
金曜は東京を離れることが多く、
なかなか参加できなかったのですが。
冷たい風が吹く中、馴染みのお顔に多数
会えて、なんだかとても嬉しかった!

土曜日は朝早くから、釜石へ。
東日本大震災の後、「HUG&READ」でお送りした絵本を
受け取ってくださったかたがたも参加されての会だった。
ハゼと満天星ツツジの名残の深紅の葉が
目に染みた。

さて、10月の「朝の教室」は講師のかたの
事情で延期になり(春になったら、またお願いします)、
ひと月飛ばしての「朝の教室」19日(土)は、
『永続敗戦論』が大きな話題を呼んだ
京都精華大学文学部教師の白井 聡さん。

『「戦後」の墓碑銘』(新たな民主主義革命のヴィジョンを
示す。と帯にはある)も刺激的だったし、
今年4月に「現代日本政治、その劣化の起源を辿る」
と帯にある『戦後政治を終わらせる』も面白かった。

アメリカ合衆国では、「まさか」(と思ったひとも多かったはず、
わたしも僅差だろうが、ヒラリー・クリントンの勝利を信じていた)
の新大統領誕生。

それらも含めて、日本の「戦後」と「明日」についてご一緒に考えたい。


----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第76回 白井 聰さん(政治学者)
 2016年11月19日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」 
http://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/Morningstudy.aspx
----------

2016年10月14日金曜日

10月14日

きょう金曜日も早朝からバタバタ。
現在22時過ぎとなって、ほっ!とひと息つきいたいところだが、まずはお詫びを。
10月29日予定だった「朝の教室」、
講師をお引き受けくださった最首 悟さんのご都合により、延期に。
以前に拝読したご著書を読み返しながら、お話を拝聴するのを楽しみにしていたのだけれど、残念。
すでに参加のご予約をいただいたかたがたには、お伝えずみではあるけれど、改めて日程を調整してお知らせさせてください。そのときは、是非ともご参加をお待ちしています!

この冬から来年5月頃まで咲いてくれるはずの花たち、その第一グループの種子蒔きを終えたのは、まだ気温が高い頃。地中温度を下げるために悩みに悩みぬいた末に種子蒔き用土の下に、冷凍庫で凍らせた保冷剤(中身は問題ないのか)をみっしりと敷いてみた。
野菜室で眠る残りの第二グループを蒔く頃には急に気温が下がりだして、大慌て。
ビオラやパンジー、アグロステンマなどの多くの花たちの発芽適温は、20℃前後だ。
外気が20℃を割る日もあって、慌てふためいた。
ひと袋に40粒前後の種子が入っていることが多いが、ハーブ類などは鼻息でも飛んでいってしまいそうな種子が何百粒も入っているものも多い。
このところずっと東京を離れる日も多かったので、ひと晩で残りの種子を蒔き終えようと頑張ったが、大好きなロベリアなどはまだ終了していない。
この土、日はまた出たり入ったりが続き、またもや深夜の種子蒔きになりそうだが、指先にだけ全神経を集中し、ずり落ちそうな老眼鏡を手の甲でずり上げながらの深夜の数時間。
案外美味だったりする。
と書いて、種子蒔きをしながらも、気になることばかりだ。
ほぼ4年後であるのに、多くのメディアは「東京五輪」の喧伝に夢中な様子。
このさき4年間、ずっと「東京五輪」は黄門さんの印籠になり続けるに違いない。
少しでも疑問を挟むもの、異論を述べるものは「非国民」のレッテル張りが控えているのか。
息苦しいこと、はなはだしい。
さらに遅すぎたかんのある夢の増殖炉「もんじゅ」の廃炉。
この間、消費された国費(税金だよ))は1兆円以上と言われている。
廃炉となれば、さらにその費用は何千億ともいわれている。原発再稼働を推進するために、トラブル続きの「もんじゅ」はこの際、切り捨てようとしたという見方もある。
どこが原発は安いのだ。
過酷事故を起こした東京電力福島第一原発の廃炉費用だけを見ても、こんなに危険で、こんなにコストの高いエネルギーはないのだ。
いまもって低コストという虚偽に、頷くひとがいまだ少なからずいるのか。
低コストという恐ろしい暗示にかかった人たちの心をノックスするには、どんな言葉が有効なのか。
今夜もまた、せっせと種子蒔きをしながら、悩むわたしになるに違いない。

2016年10月9日日曜日

10月9日

お待たせして、ごめんなさい。
10月の「朝の教室」、講師が決まりました。
ずっと講演をお願いしたいと望みながら、朝早くのご講演はご負担ではないか、
お身体をこわしたらと遠慮していたのだが……。
妙な言い方だが、「もう、待てない!」という思いで、スタッフに依頼してもらった。
講師は、環境哲学者であり、生物学者であり水俣にも深く関わった社会学者であり、
評論家でもある最首 悟さん。

1936年のお生まれでいらっしゃるから、80歳。9月に誕生日を迎えられたはずだ。
 東大教養学部の「助手時代に助手共闘」を結成されて、全共闘運動に参加。
その後も原田正純さんたちと水俣廟病の問題に積極的に取り組まれてこられた。
娘さんの星子さんが障がいがあることから、障がい者の置かれた「社会」、
その「環境」についても深くかかわっておられる。
7月に、相模原の障がい者施設で、障害のある人19人が殺害された事件の時、
最首 悟さんのお話しをじかに伺いたいと切に願いながら(新聞の記事は拝読したが)
わたしの中にはある種のためらいがあった。前述の朝早くに、ということもあるのだが。
わたしは現在は一応「健常者」を生きている。
健常者であることは多くの場合、「一時的なもの」であり、この先はわからない。
だから、障がい者に対する差別に反対するのか? 
それでは一生健常者であるなら、障がいのあるひとへの差別は見過ごすことができるのか? 
わたし自身が、この国のこの社会に婚外子として生まれたこと。
わたしは「ひとりの子ども」として生まれたのだが、
婚外子ということで、屈辱的な思いをしたいくつかの体験もあった。
が、そうだとしても、あらゆる差別に反対というわたしは、
いつ、どこで、どのようにしてわたしになってきたのか。
差別に反対するわたしの内側にも、自分も気づいていない差別の「ねじれ」のようなものはないか……。
「ねじれ」については、いつかまた記したいと思う。

 「異質」を排除する社会は、ナチスを持ち出すまでもなく、無念なことに、これからさらに
深まっていくのではないかと思う。
残念ながら、そういう社会であり、そういう政治をわたしたちは持ってしまった。
相模原事件とこの社会は、どこでどのように結びつくのか。
「異常な容疑者」の「異常な事件」として引き出しの中に片づけてはならないとわたしは考える。
この社会のどこにも、教育の場にも、ファストフードの店頭にも、匂い桜が淡い紅色の花をつけた庭にも、「事件」にはならないけれど、明らかな「差別」、その意識は蔓延していないか?
 ひとはもともと「自分」という少数派を生きて、それを生ききる権利と責任があると思うが。
そんなことをご一緒に考えたい、学びたい。
最首悟さんが書かれた『星子が居る 言葉なく語りかける重複障害の娘との20年』 (世織書房)を拝読したのは、17.8年前だったか。
「差別反対」と異議申し立てをしたこと(それも大事だが)、そこにたどり着いたことで思考を停止させず、ご一緒に考えてみよう。
わたしは何よりも自分の内側の深部と対面する時間にあてたい。

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第76回 最首 悟さん(社会学者、和光大学名誉教授)
 2016年10月29日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
---------

2016年9月30日金曜日

9月30日

今日は朝からTBSラジオの生放送『有馬隼人と らじおと』に出演。
30分ほどだったが、生となると、やはり少々緊張する。
クレヨンハウス40周年のこと、大人のひとりとして、子どもたち
へ託すこと、ラジオというメディアの存在意義、新刊について、
将来の夢(そんなにたくさんの将来があるはずないが)などいろいろと質問された。
どさくさに紛れて、デモの話などもしちゃった! 
どさくさ紛れ、案外得意です。「いえ、うちも小さな子がいますから」
と若いプロデューサーとディレクターさん。
タイトルにもあるように、有馬隼人さんと安田美香さんが司会進行される番組だ。
安田さんはふたりのお子さんの母親でもあり、
クレヨンハウス発行のシリーズ「あかちゃんから絵本『まり』
(谷川俊太郎さん・文 広瀬 弦さん・絵)をスタジオにもってきてくださっていた。
「何度も何度も読み返したので」と、読み込まれたかんじのする絵本の表紙を
楽しそうに撫でておられて、発行人としては、感激!
あかちゃんから絵本」シリーズは、谷川俊太郎さんがさまざまなユニークな
「絵を描くひと」と組んでの絵本だ。
放送後、クレヨンハウスへ。
いくつかの打ち合わせをして、久しぶりにランチをとって(なかなか食べられない。
きょうのメニューの組み合わせは美味しかった)。
これから夕方~夜の部の打ち合わせが始まるところ。
秋は特に東京を離れる日が多いので、ひと月に1度ぐらいはこうして
腰を落ち着かせて、クレヨンハウスのあれこれについてスタッフとミーティングをしたり、
議論する時間がかえがたい。
明日、明後日の土、日は東京を離れる。
土曜日は午前中は都内、午後は近間だが、日曜は遠出だ。

ところで、この6月にローマ市長に就任したヴィルジニア・エレーナ・ラッジさん。
21日に会見を開いて、2024年夏季五輪の招致を断念する考えを明らかにした。
五輪やスポーツに反対する理由は無いが、これ以上、市民や国民に借金を
負わせたくないこと、五輪を理由にローマ市内に大量のセメントを流し込むことにも
反対だとコメントした。
五輪開催は過去の例を見ても予算超過が多く、ローマにはそれだけの財政上の
余裕はない、とも表明。
むろん人気取りとかポピュリズムといった反対の声もあるが、そもそも市長選に
立候補した時から彼女はローマ五輪反対を挙げていたのだから、
公約違反には当たらない。
2024年の招致をめぐっては、ボストン(アメリカ合衆国)とハンブルク(ドイツ)も
すでに招致活動から撤退した。

ラッジ市長は38歳の女性だ。
意志的な顔立ちの凛々しい印象のひとだが、彼女の動向を報道するとき、
枕言葉のように使われる「美人市長」という表現も、なんだかなあ。
いうまでもなく大事なのは、公僕として市民のために、どんな思想と姿勢と
ビジョンを持ち、それをどう実行していくか、であるのだから。
確かに生き方は表情やしぐさや言葉に洗われるが、単純に外見を云々するのは、
なんだか品が無い。

2016年9月29日木曜日

9月29日

29日夕方にこれを書いている。
今日は朝から打ち合わせやインタビューが続き、15時過ぎにクレヨンハウスに出社。
やらねばならないことがたくさんある。
その「ねばならない」ことの中で歓迎したいのは、
この冬から来年のゴールデンウィークぐらいまでに咲いてくれる花の種子まき。
大半はわが家の冷蔵庫でまだ眠っている。
数日間、外気温がさがったとき、それっとばかり種子まきを始めたが、
そのあと、また高温が続き、一度中断。
秋まきの種子は、気温が20度あたりになったときが、最も発芽率が高い。クーラーを利用すれば、人工的な20度空間を作ることは可能だが、
2011年3月11日以降、節電につとめているので、クーラー使用はなし。
例年なら9月の2週目あたりから、20度とは言わないまでも、
種子まき床の下や周囲に大小さまざまな保冷剤をセットして、気温を下げていた。
保冷剤もまた、成分に問題あり、のものもあるだろうが。
あと数日で、第2グループの本格的種子まきが再スタートできるはず。
冷蔵庫の野菜室のなかの、「顔写真」つきの種子袋を見ながら、思う。
来年、新年早々に選挙があるのではないか、という噂が飛び交っている。
さあ、どうする!!!!!

2016年9月24日土曜日

9月24日

イタリアのローマ市長に今年の6月に選出されたビルジニア・ラッジさん。
30歳後半の若い女性市長だが、このたび、2024年夏の五輪招致に反対であることを明らかにした。
1960年のローマオリンピックの借金がまだあるのに、さらに借金を重ねてどうするのか? 

ローマにこれ以上の混乱の種子を持ち込みたくない。
五輪をローマ市内に「大量のセメントを流し込む理由にしたくない」等々。
それらが、2024年のローマ五輪に反対する理由だという。

むろん反対する彼女に、反対の声もあるだろう。
が、わたしには、ひとつの見識であり英断だと思う。
彼女は、近く正式にローマ五輪への立候補を取り下げるそうだ。
一方、2020年は? 
東日本大震災、東電福島原発の収束、熊本の仮設で暮らす人々。
大雨が降れば、次の参事を招くかもしれない可能性があるところに建っている高齢者などの施設等、ほかにお金を使わねばならないところはたくさんあるはずだが……。


----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第75回 伊藤真さん(弁護士、伊藤塾塾長)
 『憲法の活かしかた』
 2016年9月25日(日)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
---------

2016年9月23日金曜日

9月23日

降ったりやんだりの、はっきりしない天気が続いている。
気温20度と聞くと、冷蔵庫の野菜室で眠っている種子たちを
一日も早く蒔かなくては! と少々焦ります。
冬から来年の五月ころまで咲いてくれるはずの花の種子たちの
発芽適温は、だいたい20度。
徹夜になるかもしれないが、今夜、蒔こうか。
愛犬バースが元気だったころ、種子蒔きするわたしの脇に
ぴったり正座(?)して、鼻息で種子を蒔き散らしていたことを思い出す。
すてきな奴、だったなあ。バースは。

明日は、101歳で亡くなったジャーナリストむのたけじさんの「偲ぶ会」。
早稲田大学大隈講堂で記念講堂で開かれる。「むのたけじの魂を継承する」というテーマでの
シンポジウムも予定されている。わたしも参加するが、ご無理のない範囲でご参加を。
(18時開場、18時30分開演)

昨22日は「さようなら原発・さようなら戦争9・22集会」が代々木公園で。
わたしは以前からの予定があり、
熊本でほぼ同じ時間帯に同じようなテーマで講演をしていた。
代々木公園では、木内みどりさんがメッセージを代読してくださった。
だいたい次のようなことを書いた。
(熊本に向かう飛行機の中で脱字に気づいたが、後の祭り。
木内みどりさんはうまく読んでくださったに違いない)。
「メッセージ」
残念なことに集会に参加することができません。
たまりにたまった憤りと、それでも決して決して諦めない反原発・
廃炉への姿勢と、安保法反対への思いを、
同じ時刻に九州で話をしています。
この19日、現政権が安全保障関連法の成立を強行して、

まる1年がたちました。私たちが暮らすこの国が
「戦争ができる国」になって1年がたったのです。
反対するひとりひとりの民意を踏みにじり、
国会の数の力で強行させた安保法です。
来年度の防衛費は過去最高の5兆円!
一方、東京電力福島第一原発の過酷事故から
およそ5年と6か月以上が過ぎても、わが家に戻れないひとたちが9万人。
この間にも汚染水のだだ漏れは続き、凍土壁の失敗。
先の台風16号の大雨で、第一原発の護岸近くで地下水の水位が上昇、
地表面に達したという発表もありました。
福島第一原発は何ひとつ収束もないまま、
再稼働に躍起になる政権は武器の輸出にもこの上なく積極的です。
参院選が終わるのを待っていたかのような、
さらなる沖縄への理不尽過ぎる数々の暴挙。
この国はひとりひとりの市民の生存権など眼中にないのでしょうか。
宣言します。
私たちひとりひとりは、国の歯車ではありません。
私たちひとりひとりは、国の所有物ではありません。
私たちひとりひとりは、あくまでも尊厳をもった、ひとりひとりであり、
紛れもなく主権者です。
この暴挙に打ち勝ってこそ、この屈辱を跳ね返してこそ、
私たちの民主主義は、そして私たち自身は深呼吸の時を迎えるのです。
峠三吉が刻んだあの言葉、
「ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ こどもをかえせ……」を再び、
21世紀のこの社会に記さなくてすむように、人としての誇りにかけて、
「さようなら原発・さようなら戦争」を心から主張します。
戦後もっとも「乱暴な政権」を打倒するまで、わたしたちは生きる!


25日、日曜の「朝の教室」の講師は、弁護士の伊藤真さん。
自民党の憲法草案について、赤ペンで「待った!」
を入れてくれるはずです。

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第75回 伊藤真さん(弁護士、伊藤塾塾長) 
『憲法の活かしかた』 
2016年9月25日(日)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
---------

2016年9月21日水曜日

9月21日


「さようなら原発・さようなら戦争」9・22大集会が
秋分の日の明日、代々木公園で開かれることは
ご存知のことと思う。
残念ながら22日は、
ずっと以前から決まっていた講演のために
東京を離れていて、参加できない。

参加したかったなあ、こんな時代、こんな社会であるから、なおさらのこと。
これから、木内みどりさんに代読していただくメッセージを書く。
この19日で、現政権が安全保障関連法の成立を強行して丸一年が。
戦後この国の多くの市民が、先の戦争への猛省から、
ゼロから懸命に築いてきた平和が風前の灯となりつつある今、
お時間や体調等がゆるされるかたはぜひご参加を!
豊洲市場の地下で、土壌汚染対策になるはずだった盛り土が、
実行されていなかった事実も大問題ではあるが……。

夕刊がまだ来ない時間。
街角のコンビニで買った22日付(1日早い日付となっている)の日刊ゲンダイでは、
台風16号の大雨で、東京電力福島第一原発の護岸近くで
「地下の水位が上昇。地表面に達した」と東京電力が発表したと報じている。
「雨水が地下に浸透せず地表面を通って港湾に流れ込む可能性がある」とも。

あの日からおよそ5年と6か月。
東京電力福島第一原発のあの過酷事故以降、
大飯原発3.4号機の再稼働を決定した野田内閣時代)のそのひとが、
蓮舫代表のもと、民進党の幹事長に就任。
脱原発派の知事と言われた新潟県の泉田知事は知事選に立候補せず……。
東京電力柏崎刈羽原発は、どうなるのか。

今月の「朝の教室」の講師は弁護士の伊藤真さん。
憲法を軸に、しっかりとお話しをうかがいたい。

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第75回 伊藤真さん(弁護士、伊藤塾塾長) 
『憲法の活かしかた』 
2016年9月25日(日)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
---------

2016年9月18日日曜日

9月18日


連休の中日。
午前中は東京を離れ(といっても近間です)ただいま帰京。
雨が降りそう。

台風や豪雨や地震(このところ関東地方をはじめ頻繁です)のたびに、
東電福島第一原発は? 
鹿児島川内原発は? その他の原発は、と不安になる。

さらに岩手県のグループホームのように、川の近くや、
後ろに山などを控えたロケーションにあるお年寄りや障がいのある施設は、
大丈夫か? とこれも不安に。

2009年7月に山口県防府の特別養護老人ホームが土石流に襲われ、
7名のお年寄りが犠牲になった時も、
全国にある施設がひとたび台風などに襲撃された時、
危険性が高いロケーションにないかどうか、
とどこかに書いた覚えがあるが。
その後、完ぺきなハザードマップは完成しているのだろうか。
また、どんなに完ぺきなハザードマップがあっても、
お年寄りの場合(わたしも高齢者だが)、
諸々の事情でひとりで避難できない場合もある。
避難の情報が十分に届かない場合も。
自治体だけの責任ではないだろう。

国がどのように「お金」(税金)を使うか、だ。
来年度の防衛費は過去最高、5兆円を超えるとか。
さらに、沖縄辺野古の新基地。
国が、翁長知事が埋め立て承認の取り消し撤回に応じないのは「違法である」
と訴えた訴訟で、
福岡高裁那覇支部は、16日、知事の対応を「違法」とし、
国側全面勝訴の判決をくだした。
裁判長は「普天間の危険を除去するには辺野古以外にない」。
「沖縄の負担は(辺野古に新基地を作ることで)軽減される」と指摘したという。
しかし、それがどこであっても、
基地そのものがあるゆえの危険は、解決されてはいない。
東村高江も同様。
沖縄「県」は切り捨てられ、「国追従」。
むろん翁長知事を選出した沖縄の民意も放置された。
司法は誰のためのものなのか。
国策を補完するだけのものなのだろうか。
危険な普天間飛行場を長年、放置してきたのは誰なのか。

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第75回 伊藤真さん(弁護士、伊藤塾塾長) 
『憲法の活かしかた』 
2016年9月25日(日)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
---------

2016年9月14日水曜日

9月14日

秋雨のシーズンになりました。
雨が降れば、土石流などが不安になります。
あなたが暮らすところにも、
がけ崩れや洪水の可能性があるところに、
高齢者や障がいと呼ばれるものがあるかたたちの施設などが建っていませんか?
ずっと気になっていることです。

8月21日に亡くなられむのたけじさんを偲ぶ会
の概要をお報せいたします。
・開催日時:2016924日(土)18:00 開場 18:30 開演
・開催場所:早稲田大学大隈記念講堂 大講堂(
      https://www.waseda.jp/culture/about/facilities/
・アクセス:地下鉄東京メトロ/東西線 早稲田駅3a出口から徒歩5
      都バス高田馬場駅から02(学バス)「早大正門」下車
・第1部 パネル・ディスカッション
「むのたけじのジャーナリスト魂をどう引き継ぐか」。 
 <パネリスト>
 鎌田慧(ルポライター)
 桂敬一(メディア研究者、元立正大学教授)
 佐高信 (評論家) 
 宮城修(琉球新報社会部長)
 落合恵子(作家)
・第2部の前半は、「むのさんに出会って」というテーマで、現役の記者を中心に思い出話や学んだことを。
後半は「むのさんの魂を継承する」というゆかりある団体の代表がお話しをされ、思い出の映像が流れる予定です。 
・参加方法:参加は自由。平服にて。

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
第75回 伊藤真さん(弁護士、伊藤塾塾長) 
『憲法の活かしかた』 
2016年9月25日(日)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
---------

2016年9月4日日曜日

9月4日

相変わらず、不安定な天気が続いている。

そんな中で、東京電力福島第一原発の
凍土壁が、雨による地中温度の上昇と共に
2か所ほど溶けてしまったという報道があった。

凍土(遮水)壁については、当初より疑問を呈する
専門家が少なからずいたのだが……。

400億円もの税金を使いながらの、この失敗。
なんとも口惜しい。

それでいて、技術的には他を見ないレベルとか、
経済的にも必要だと、まだ言っているのだから
理解できない。

----------
原発とエネルギーを学ぶ朝の教室 
第75回 伊藤真さん(弁護士、伊藤塾塾長)
 『憲法の活かしかた』
2016年9月25日(日)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

---------

2016年8月24日水曜日

8月24日

21日、むのたけじさんんが亡くなった。
午前1時過ぎの、息子さんの大策さんからのメールで訃報に接した。
クレヨンハウスでも何度か講演をしていただいた。
一度目の講演は、雪の日でご子息とご一緒に
前日から東京のホテルに泊まっていただいた。
「夏の学校」でも、腕をぐるぐる振り回しながら
元気と勇気の出るご講演をしてくださった。
終戦のあの日に、当時勤務されていた朝日新聞を退職。
郷里の秋田に帰られて、自らの思想に基づかれた
タブーなき週刊新聞「たいまつ」を23年間出し続けられた。
初夏に入院されたとうかがい、お見舞いに。
ベッドから降りて、車椅子で待っていてくださった。

見事な著書がおありだが、クレヨンハウスからは
ブックレット『人類の新しい夜明けを―原発と戦争、大人の責任から考える―』を
刊行させていただいた。
ゲラに何度も加筆修正されたそれは、むのたけじさんの
独特の口調と、声音が甦ってくるような、素晴らしい講演集だ。

……絶望のど真ん中にこそ 希望は生まれる。
……諦めることを諦めること。
 それこそが新しい夜明けへの第一歩である……。

ひとつひとつの言葉と、その背景にある揺ぎない思想を
再度、わたしたちは自らに引き寄せ、受け継いでいきたい。

9月24日(土)に、有志たちでのお別れ会を予定している。
会場が決まったら、このブログでお報せします。

------------------------------------------------------
第74回 原発とエネルギーを学ぶ朝の教室
古賀茂明さん(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)
日時:2016年8月27日(土)9:00~10:30 
場所:クレヨンハウス 東京店B1 レストラン「広場」

>>詳しくはこちらからご覧いただけます

2016年8月17日水曜日

8月16日

参議院選が終われば(東京は知事選もあったが)、リオ五輪が。
ニュースの大半はそれに占められている。

沖縄、東村やんばる高江ではヘリパッドを推進する国側と、
住民との対峙が続いている。
一昨日だったかの沖縄タイムスは、
米国の市民団体「VFP、ベテランズ・フォー・ピース」(退役軍人の平和団体)が開催した
総会での決議案について報道している。
詳しくは、ネットで見ていただきたい。

この総会でVFPは、高江周辺のヘリパッド建設工事の中止を求める決議案と、
辺野古新基地建設中止、すべてのオスプレイの撤収を求める決議案を採択、
と報道されている。
VFPの琉球沖縄国際支部は、参院選の翌日に800人の機動隊員が動員され、
抗議をした住民たちが排除されたことに対して、「反民主主義的、差別的な行為」と非難。
米政府に計画の放棄を日本側に伝達するよう要請したと報道されている。

アメリカ合衆国の市民団体が動いたから、ではない。
この国に暮らす「わたし」たち自身が問われているのだ。
在日の米軍基地の74パーセントが沖縄に集中し、
さまざまな犠牲を強いられていることを、
わたしたちは「他人事」としていいのか。

一方、愛媛県の四国電力伊方原発3号機が再稼働を始めた。
発電再開を控えたまさにその時、
伊予灘を震源とするマグニチュード4・3の地震が発生した。
この5年近く、わたしたちは原発なしで暮らしてきた。
冷蔵庫もクーラーも当然止まってはいない。
そのことを改めて考えたい。

どの新聞に掲載されていたかは忘れたが、
原発の近くで農業をされている男性のことばが心に響く。
「人のいのちに代わるものはない」。
シンプルにして、人として根源的なことばだ。
 

>原発とエネルギーを考える「朝の教室」
第74回の講師は古賀茂明さん
(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)

2016年8月15日月曜日

8月15日

71回目の終戦の日。
わたしが民放のラジオ局に勤務していた頃、
詩人の川崎 洋さんとご一緒に仕事をすることが
何度もあった。穏やかなかただった。
その川崎さんに「抹殺」というタイトルの作品が
あることを知ったのは、川崎さんが亡くなってからのこと。
お元気な頃、詩作品の背景についても丁寧に
お話しいただいたのだが、この「抹殺」についてだけは、
なぜかうかがう機会がなかった。

71回目の終戦の日。
川崎 洋さんの詩を改めてご紹介したい。


「抹殺」

両親がいて
わたしは生まれた
それは祖父母がいてのこと
さらには曾祖父母がいてのこと
そうやって十代さかのぼると
両親を始めとする先祖の総計は
一〇二四人となる
この中の一人が欠けても
今のわたしはいなかった
戦争は
「この中の一人」を殺す
いや一人だけではない
未来の数え切れないいのちを
抹殺する 




終戦の日、こころ静かに読まれんことを。



原発とエネルギーを学ぶ朝の教室 第74回
~Morning study of Silent Spring~
「権力の暴走を止める」
古賀茂明さん(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)
2016年8月27日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」
>詳細はこちら

2016年7月22日金曜日

7月22日

沖縄本島の北部に広がる、緑豊かな亜熱帯の森や林。
「やんばる高江」に米軍のヘリパッド(オスプレイパッドと呼んでもいいだろう)の建設が
進められようとしている。

住民や支援するひとたちの座り込みが続いている。
参議院選挙が終わった途端、政権与党は掌を返し。沖縄県を再提訴すると発表。
そうするであろうことは予想できたが、あまりにも、ひとをひととも思わぬ
やりかたではないか。

参院選では現職の大臣が負けているのだ。
日本政府VS沖縄県? 沖縄は日本ではないのか? 
市民の安全な暮らしなど、どうでもいいのか?
沖縄にしても福島にしても、この「犠牲の構図」を、わたしたちは看過しては
ならないはず。
ひと握りの支配層が、そこに暮らす人々に絶え間ない忍従を強いる構図は、
形を変えて、いろいろある。
それを見過ごすことは、犠牲の構図を認めることだ。

明日の「朝の教室」の講師は、沖縄選出の参議院議員糸数慶子さん。
沖縄の「いま」を聴こう!

2016年7月20日水曜日

7月20日

ヤンバルクイナも棲む沖縄、やんばる東村 高江。
沖縄県の北部の緑したたる美しいところだそうですが、
この高江に米軍のヘリパッド、ヘリコプターの着陸の場を
作るという話があったのは2007年頃だったでしょうか。
それもヘリパッドを6つも!
住民100数十人が暮らす高江、
真横には米軍の訓練センターもあり、ヘリパッドが増設されたら、
当然、あのオスプレイも離着陸するはず。
工事現場の入口で住民はおよそ9年間も、話し合いと抗議が続けていますが、
この参院選後、さらに状況は酷いことになっていきます。

今週土曜、23日の「朝の教室」の講師に、沖縄選出の糸数慶子議員をお迎えします。
遠くの話ではなく、わたしたちが問われているテーマでもあります。
是非、ご参加を!

>原発とエネルギーを考える「朝の教室」

2016年6月24日金曜日

6月24日

一日中、小雨模様の金曜日。
東京電力福島第一原発の過酷事故を体験した結果、
新しくできた原則「40年廃炉」を反故にして、
原子力規制委員会は、
高浜原発1,2号機に関して延長を認めた。
原則なし崩しが、今後も続くのではないかと不安だ。
小雨に濡れたアガパンサスの薄い紫の花を見ながら、
無念さを噛みしめる。なぜか一本だけ咲いているのだ。

明日の「朝の教室」、講師は飯田哲也さん。このところ、
改憲をはじめとした勉強会が多かったが、
久しぶりに原発そのものをテーマとした教室。
もっとも改憲も安保関連法制(人呼んで戦争法)も、
基地問題もTPPも、
すべて市民の「いのち、から」考えれば、
自ずと「NO」という答えが出るはず。
メディア、特にテレビは、
すでに誰が都知事候補になるかをエンタメ風に報じている。
その前に参院選が。
この選挙は民主主義、立憲主義を問われている選挙、
であるはずだ。

2016年6月22日水曜日

6月22日

ものすごい勢いで日々が
滑り落ちていく。
疑惑は疑惑として残されたまま、
都知事は辞職。
なんだよ! 都議会もだらしない。

粘りに粘っていた前都知事の急転直下の辞職。
裏取引があった、という噂があるが、
たぶんそうだろうな、と思わせてしまうところが、
政治が抱え込んだ闇そのものといえるだろう。

選挙権年齢が18歳以上となったが、
参院選を前にして、「政治ってどうせこんなもんなんだよな」
と思わせたら、ほんとに恥ずかしい。

今週土曜の恒例「朝の教室」。講師は飯田哲也さん。
反原発についての理論を早くから展開されて、
山口県の知事選でも善戦された。
折も折、原子力規制委員会によって
「40年廃炉」の原則がなし崩しにされて
40年を越えた高浜原発にGOサインが。
どこまで反故が重なる政権であり、原子力村なのか。
そんなお話もお聞きしたいと考えています。

--------------------
●原発とエネルギーを学ぶ朝の教室  第72回
2016年6月25日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

 飯田哲也さん(環境エネルギー政策研究所所長)「電力自由化を生かすには?」

・参加費/1,000円(税込)
・申込/お電話またはメールでご予約ください。
・電話/03-3406-6465 (ミズ・クレヨンハウス 11:00~19:00)
 email/josei@crayonhouse.co.jp
--------------------

2016年5月16日月曜日

5月16日

昨日は富山だった。
ステージに「あっ、月桃(げっとう)の花」
イラストや写真でしか見たことのなかった
沖縄を代表する、月桃の見事な花が。
辺野古から送られてきたものだという。
ちょっと、というか、大いに感激。
今度、苗を探してみる。
見事な花だった。

アメリカ合衆国の大統領バラク・オバマさんの
広島訪問が話題になっている。
長崎にも行ってくれー、だが。
是非、被爆されたかたがたと直接会って、
話を聞いていただきたい。

1945年の原爆投下を正当化する論調が長い間、
米国の主流の声ではあったが、特に若い世代からは、
正当化を否定する声が多々あがっている。
かの国の、リベラルと思われる主要なメディアの論調も
変わってきている。

オバマさんも大統領というポジションでは
自国の複雑な政治的背景を背負って、
「も、煮え切らないなあ」と思わせることが多々あったが……。
わたしは個人的に、むしろ彼のリタイア後の活動に注目したい。

一方、この国は……。
参院選を前にして、メディアはどんな動き方をするのか。
伊勢志摩サミットは?
前掲のオバマさんの広島訪問は?
そして、この間、メディアはどう動いてきたか?
今週土曜、22日の「朝の教室」では、
TBSの金平茂紀さんを講師にお迎えして、共に考えよう。


  ●第71回「朝の教室」 -報道の自由と自立のために-
 金平茂紀さん(TBS報道記者、キャスター、ディレクター)
 2016年5月21日(土)9:00~10:30  東京店B1レストラン「広場」
  詳しくはこちら

2016年5月15日日曜日

5月15日

快晴が続いている。

夏に花をつけてくれるはずの苗たちの
水やりが朝一番のわたしの仕事だ。
日々生長する苗たちと向かい合っている時が
もっとも優しいわたしになれそうで。

都知事(参院議員の時からの)お金の不明瞭さも
(なんか恥ずかしい)、五輪の裏金も、三菱自動車の偽装も、
なんだよ、だ。
タックス・ヘイヴンだって、ちゃんと納税している
市民からすれば、なんだかなあ、である。
「拝金」主義というのは、そこらじゅうにあるのだね。

熊本を中心とした地震。
ひと月たった今でも、まだまだ収束していない。

 バラク・オバマ大統領の広島訪問は
別に、現政権の「手柄」ではないだろう。
なんでも選挙に利用するのだ。うんざりだ。


今日は東京を一日中、離れていた。
車中の時間が比較的長いので、昨日の上智大への集まりの時に
訳者である井上太一さん(上智の卒業生だそうだ)
から手渡された『動物工場 工場式畜産CAFOの危険性』(緑風出版)
を持参した。
彼には『動物と戦争……真の非暴力へ……』という翻訳もある。

「クーヨンの書評欄で紹介していただき、ありがとうございます」
と言っていただいて、とっさに思い出せず、あたふたしてしまったが、
電車に乗ってから思い出した。あの本を書評欄に選ばせてもらったのは、わたしだった、と。

静かに深く、ご自分の仕事を誠実にしているひとはすてきだ。

「上智のあの教会で、ぼくたち結婚したんですよ、40年前」
そうおっしゃったご夫婦もおられた。

2016年5月7日土曜日

5月7日


放送局に勤務していた頃、
詩人の川崎洋さんとご一緒に
仕事をしたことがたびたびある。

川崎さんの詩集は愛読したが、
たったひとつだけ、知らない詩が
あったことを知ったのは、
亡くなられてからのことだった。

味わってください。


抹殺

両親がいて
わたしは生まれた
それは祖父母がいてのこと
さらには曾祖父母がいてのこと
そうやって十代さかのぼると
両親を始めとする先祖の総計は
一〇二四人となる
この中の一人が欠けても
今のわたしはいなかった
戦争は
「この中の一人」を殺す
いや一人だけではない
未来の数え切れないいのちを
抹殺する 

2016年5月6日金曜日

5月6日

夕方から雨が降り出した金曜日。
先週連休の前夜28日は、なかのゼロホールで「朝の教室70回記念」の講演会開催。
足元が悪い中、大勢のかたがたに来ていただいた。キャンセル待ちをされていたかたがた、
ご一緒したかったのに、ごめんなさい。

あの夜から、どうも雨と風に縁あり、の連休がはじまった。

3日の広島での平和の集会は、強い雨の中でのそれになった。
翌日は大阪での同様の集会だったが、広島からどうしても東京に戻らなければならず、一度帰京。
4日朝に改めて大阪に向かった。帰りの新幹線もかなり遅延。

この連休の間に新幹線に乗っていた時間はどれほどになったろう。
おかげで、読みたかった本も読めたし、ぼーっとする時間も充分に贈られた。

どんなにささやかでも、いま自分にできることは何なのか。
デッキに出て携帯電話であちこちと連絡を取り合いながら、考えた。

5日、6日と続いた2時間の番組を無事終えて、今は6日夜。
雨の金曜日。

今夜は眠るぞー。
「人生は名詞ではなく。動詞である」という誰かの言葉を思い出しながら、
今夜は睡眠という名の名詞、およびその実行という動詞と仲良くすることにする。

2016年4月26日火曜日

4月26日

チェルノブイリ原発事故から、今日26日で30年を迎える。
その前にアメリカ合衆国スリーマイルアイランドの事故もあった。
が、チェルノブイリのそれは最悪の事故として、この狭い国土に
これほどの原発のある国に生きるわたしたちにも、大きな衝撃を与えた。
懸命に勉強をした。

市民科学者の高木仁三郎さんを講師にお迎えして、
クレヨンハウスで学習会もたびたび開いた。

……何という悲しい時代を迎えたことでしょう。
今まで、自分の子どもに、家族に、ごく少量ずつでも、
何年か何十年かのちに必ずその影響が現れてくるという毒を、
毎日の三度、三度の食事に混ぜて食べさせている母親がいたでしょうか……。
そんな言葉で始まる、福岡在住の
甘蔗珠恵子さんが書かれたブックレット『まだ、まにあうのなら―私の書いたいちばん長い手紙』を手にデモにも行った。
けれど、多くのわたしたちはチェルノブイリの事故から多くを学ばないまま、
また、学んだとしても社会を変えることはできないまま、
2011年の東京電力福島第一原発の事故を迎えてしまった。

30年前、40代に入ったばかりだったわたしは、
古巣の文化放送で『日曜の夜はテレビを消して ちょっと待ってMONDAY』
という番組をかつての同僚である女性たちと制作していた。
月曜を意味するMONDAYに、
MAN、男優位の日々を重ねたタイトルだった。

「山の動く日きたる」というコピーのもとに、
女性議員が数多く当選した頃でもあった。
夜の10時(だったか)スタートの生放送にもかかわらず、
筑紫哲也さん、野坂昭如さん、土井たか子さんも出演してくださった。
現在もご一緒に活動をさせていただいている澤地久枝さんは
ゲストとしてたびたびご出演くださった。
2時間のその番組に、喋り手も兼ねて参加したわたしだったが、
番組では何度もチェルノブイリの特集をした。
専門家のご意見も紹介した。
青森で「核燃まいね」の活動をしている若い女性とも知り合って、
何度も電話で番組に出演していただいた。

しかし、わたしたちは東電福島第一の原発事故を迎えてしまったのだ。
甘庶さんとも、「核燃まいね」の彼女とも東電の事故後、お目にかかっている。

さて、どうするわたしよ。そしてあなたよ。
新たなる安全神話はすでにできている。

さて、どうする!!

北海道5区の補選、残念!

2016年4月25日月曜日

4月24日


昨日土曜日は、岡山だった。
川の流れ。ハナミズキの白と、
ところどころに空に向けて花びらをほどく紅色。
やわらかな、それぞれの緑たち。
黄色味がまさった緑もあれば、
銀色が薄く混じった緑もある。
4月の緑はどれも初々しい。

今日日曜は、東京の下町で9条の会で話を。
ある年代以上が圧倒的に多い集会だったが、
90代の女性もおられた。
ママの会の若いひとたちも。
1945年3月15日の東京大空襲を体験した世代。
それを上の世代から受け継いでいる世代の平和への思いは、
強く熱い、そしてしなやかだ。
「3月10日、友人や知り合いをすべて失いました。
だから絶対、戦争は反対です。気配であっても反対なんです」
そうおっしゃったのは、前掲の90代の女性だ。

今週28日は、中野ゼロホールで、「本気で変えよう、2016」の集い。
毎月1度、クレヨンハウスで開催している「朝の教室」の70回記念の会だ。
キャンセル待ちをしてくださっているかたがた、
ミズ・クレヨンハウスよりご連絡をさせていただきます。
もう少しお待ちください。

熊本中心にまだ余震が続いている。
自分にできることから、支援を続けよう。

2016年4月22日金曜日

4月22日

熊本を中心とした地震。
昨日で1週間が過ぎて、
被災されたかたがたが必要とするアイテムも
この間で、随分と変わってきた。
何かできることから、と考えるわたしたちは、
その地区のそれぞれのひとが、何が足りないと思っているか等を
ホームページでチェックすることから始めてみたい。
ボランティアのひとたちも続々と現地に入っている。

今日は朝4時起きで
(年々早起きになっている。
以前はベッドにダイブするのが、この時間だった)
原稿を書いて、午前中は外でのあれこれをすまし、
ランチはクレヨンハウスで。
それから、明日から始まるクレヨンハウスの
各フロアのイベントを確認したり、
告知コピーを書いたりで、
夕方までクレヨンハウスでバタバタ。
こんなに長時間、クレヨンハウスに居るなんて、珍しい。

1階子どもの本のフロアでは、
児童文学者灰谷健次郎さんのコーナーを特設。
灰谷さんのご著書はいつもあるのだが、
この時代、この社会において、
灰谷さんの作品をもう一度読みたい、という個人的思いもあって、
コーナーに集め直した。
長年、灰谷さんと共に
絵本などもご一緒されてこられた同志、坪谷令子さんが明石から
灰谷さん自筆の手紙や、懐かしい写真を送ってくださって、
それらも展示できた。
この時代に、灰谷健次郎さんがおられたら!
3・11以降、何度そう思ったことだろう。
是非、灰谷ワールドへ。
亡くなって10年になる。

憲法や平和の本も集めた。
明日から、各フロアとも特別企画が始まる。

そうだ、心配していた熊本から、
でっかいトマトも入った。
早速、ゲット。
いっぱい食べて九州の生産者を応援したい。

明日土曜日は早朝から、東京を離れる。
今夜は早く寝るのだ、と書いて
ブログにアップするのを忘れていた。

2016年4月21日木曜日

4月21日

東日本大震災から丸5年。
「関連死」という悲しい言葉に、また出会っている。

熊本地震。強い揺れが引き続き、
車中泊をいまもしておられる被災されたかたがた。
運動をすること、水分を摂ること、
トイレに行くことで、エコノミークラス症候群をかなり予防できるらしいが、
避難所でも車中泊でも、とうにご高齢のかたが
遠いトイレに行くのは
深夜、困難だ。

ニュースでは度々、予防を呼びかけているが、
実際、それを過不足なく
キャッチする精神的余裕もない場合もあるだろう。

しかしいやな言葉だなあ、
エコノミークラス症候群なんて。

せめて川内原発をいったん止める
ことはできないのか。
「想定外」、「経験則の外側」という地震が続いているのだ。

再び想定外、
という言葉を押し付けられるのは、ごめんだ。

2016年4月17日日曜日

4月17日

熊本県に、14日21時26分に発生した
最大震度7の地震は「本震」ではなく、
「前震」であり、昨日16日未明の地震が
「本震」であったのではないかと言われはじめている。
14日同時刻後の頻発する地震は、
余震と呼ぶには、あまりにも強いと不安だったが。
 
「なんとしてでも助け合っていきます」
今朝、出がけにつけたテレビで、
住民が確かな口調でおっしゃっていた。
胸が詰まる。
避難されたかた9万人、
亡くなられたかたが41人(16日現在)もおられる。
 
もう一度、書きたい。
わたしたちは、地震列島に暮らしている。
いつでも、どこででも大地震は起きうる地面の上に、
わたしたちの「今」は在る。
14日夜から続く地震が活断層を刺激し、
震源が東に移動していくように思うのはわたしだけか。
九州に始まって、伊方原発がある中央構造線断層帯を
今後も刺激していったとしたら……
素人のわたしにはわからないが、
想像するだけで心も身もすくむ。
さらに地震が東上したら……
 
それでも、川内原発1・2号機は稼働し続けている。
川内原発に限らず、
せめて直ちに燃料棒をプールに移すべきではないか。
テレビを観ていると、
テロップ以外に原発に関するニュースはほとんどないのが現状だ。
 
午後は安全保障関連法に反対する学者と学生の会のリレートークに参加。
4・28クレヨンハウスが主催する『本気で変えよう 2016!」の講演者、
浜 矩子さん、奥田愛基さんも話をされていた。  

夕方からは敬愛する女友だちの喜寿の会に参加。


●朝の教室 70回目スペシャル
「奥田愛基さん、浜矩子さんと 本気で変えよう2016」
  4/28  @ なかのZERO

2016年4月16日土曜日

4月16日

熊本地震(という名称になったようですね)、は余震が続いている。
亡くなられたかた、
建築物の崩壊などで怪我をしたかた、
家屋の崩壊にあったかたがた……。
わたしたちは、地震列島の上に暮らしているのだ、と
東日本大震災の時に実感した現実を、
改めて痛感させられる。

かなり大きな震度の余震も続く。
昨夜23時までで、震度1以上の余震は149回。
日付が変わった16日も余震は続く。
こんな風に余震が続くと、被災されたかたがたは
精神的にも肉体的にもまいってしまうのではないか、
と不安が募る。
人工透析をされているかたがたは?
子どもは? 
特にアレルギー症状のある子の食事は
どうなっているのだろう。
支援の食べものといっても、
まずは通常の食事が優先されるだろうから、不安だ。
「障がい」と呼ばれるものがあるかたの、避難生活は?
さらに電気やガス,水道,電話,交通や通信など
暮らしのおおもととなる生命線、
いわゆるライフラインのいまは? 
生理用品は?
気になることばかりで、
移動の間もニュースをチェックするしかないことが、もどかしい。
仕事上の知り合いなどの安否はすべて確認できたが、
週末は雨が予想されていて、土砂災害などがおそろしい。
こうして書き連ねているだけではどうにもならないのだが。
ささやかでも、できることを考える。

今日は、子どもの本を巡るお話を作家や表現者にうかがう
『子どもの本の学校』。
毎月、『朝の教室』と並行して行っている会で、
今期最終日に当たる今日の講師担当は、わたし。
気持がまったく落ち着かないのだが。

2016年4月15日金曜日

4月15日

昨14日21時26分頃、熊本県を震源とする
直下型地震、最大深度7の地震が発生。
15日朝現在、この地震で9人のかたが亡くなり、
1000名以上の負傷者がおられるという。
震度7を観測したのは、熊本県の益城町。
多数の家屋も倒壊しているという。

東日本大震災とその後に続く日々の中で、
わたしたちは問われ、
突きつけられ続けている現実を再び考えてみよう。

わたしたちの暮らしは揺れ動く列島のうえに、
辛うじて成立している、ということを。
わたしたちが暮らしているのは、
地震列島であるということを。

東京電力福島第一原発苛酷事故の収束は
まったく見えないし、「汚染水」もたまり続けている。
最大震度7の地震が発生しても尚、
川内原発1、2号機は稼働している。
各原発について、中継をする画面の下に
「異常なし」というテロップが流れても、不安は消えない。
「次はどこで?」が、わたしたちの合言葉になってしまうのか。

熊本も気になる中で、
これで「福島のいま」が、遠くになってしまうことも怖ろしい。

2016年4月13日水曜日

4月13日

タックスヘブン(租税回避)が問題になっている。
パナマの法律事務所から流出した、例のパナマ文書である。
これって、「節税」ではなく、明らかな「税逃れ」だよね?
大企業とか富豪とか権力者って、すれすれのことを
やっているのだなあ。
市民だけに厳しく納税の義務を実行させながら。

アイスランドの首相は退陣。
ほかにも少なからぬ「エライひと」が
ひやひやしているのだろう。

このところ浜 矩子さんに夢中で、
『お金さえあればいい? 子どもと考える経済のはなし』を
繰り返し読んでいる。
その歯切れのよさ、ときたら、天下一品。
その公平さと人権意識、もう惚れ惚れ!
前書きで浜さんはおっしゃている。

……経済はむずかしい。わからない。つまらない。
  こんなふうに思っていますか?
  確かに、そもそも、経済という字を見ただけでも、
  何やら得たいがしれないイメージありますよね?
  そうなんです。わたしたちの多くは、
  経済をこうして敬遠してきました。
  敬遠させられてきたのかもしれません。

浜さんは続けます。

……ひととひととの出会いの場をつくるのが、
 経済活動の仕事なのですから、
   そこからは、しあわせが生まれてこなければいけません。
 ひととひととが、出会いを通じてお互いをしあわせにする。
 そのために経済活動がある。

しかし、経済というのは、
浜さんがおっしゃるようにはすすんでいないような。
そこで浜さんはさらに続けます。

……世の中には、ひとびとの出会いをもたらさなければ、
  しあわせにできないのに、
  経済活動として行われている営みが、けっこうあったりします。
  そのような「ニセの経済活動」のどこがどう「ニセモノ」なのか。
  それを見抜くのが「経済名探偵」の仕事です。
  みなさんも、わたしと一緒に「経済名探偵」を目指してみませんか。

そんな思いが詰まったこの絵本、やっぱり、立ち読みだけではなくて、
どうか、お家まで連れて行ってやってください!

浜さんの言葉にうなずいたわたしは、せっせとこの本を
友人知己にプレゼントしている。
と、「おとなにとっても大事な本だよね」
「経済って、こういうことだったんだね」
そんな言葉が返ってくる。

で、浜さんと奥田さんの声と口調に、
その熱意に直に接してみませんか? というお誘い。
「わたし」たちひとりひとりが、変えるのだ、この社会を。
そして2016を。

●朝の教室 70回目スペシャル
「奥田愛基さん、浜矩子さんと 本気で変えよう2016」
  4/28  @ なかのZERO

2016年4月12日火曜日

4月11日

先週土曜日の朝に
蒔いた各種ハーブの種子たち。
ぺパーミント、レモングラス、マリーゴールド、
ラベンダー、ローマンカモミール等々。
ひと袋の中に、100粒以上の種子が。

種子蒔きをわたしが始めると
たったたとやってきて、すぐ
隣りに座って、その鼻息で種子を
飛ばしてくれていた愛犬バースを思い出す。
昨夜、遅くに帰宅して蒔き床を覗くと……
OH,もうカモミールが発芽している。
すごいもんだ、いのちって。
発芽したら、外にだして光に当てて、
元気に育ってもらうところは、多くの花の種子と同じだ。
来週あたりから夏に咲いてくれる花の
種子を蒔き始める。

●朝の教室 70回目スペシャル
「奥田愛基さん、浜矩子さんと 本気で変えよう2016」
  4/28  @ 中野ゼロホール
 

2016年4月10日日曜日

4月10日


4・28の夕方、中野ゼロホールで行う
『本気で変えよう 2016!』。

講演者のおひとりエコノミストの
浜 矩子さんを最初に知ったのは
『報道ステーション』だった、と思う。     

わたしの中にずっとあった経済への疑問が、
浜 矩子さんの歯切れのいいコメントを
うかがっているうちに、見事に氷解。

そうだよな、経済ってより多く持っている
1パーセントのためにあるのではないよね!
ミズ名探偵に、ずっと解けなかった謎をすっきりと解いていただいたような気分で
快哉を叫びたいほどだたった。
以来、浜さんのご著書の愛読者のひとりとなった。

お忙しいなか、クレヨンハウス『朝の教室』の講師もお願いした。
権威や権力にはこの上なく辛辣であると同時に、
市民という存在に対しては温かく、寛大だ。
「経済は、みんなが幸せになるためです」と言い切る。
しびれるではないか!

先頃、『通販生活』で連載している「深呼吸対談」
に出ていただいたのだが、
彼女の趣味は、ミステリーを読むこと。
経済の謎を解いてくれたかたは、ミステリーの愛読者でもあったのだ!


●朝の教室 70回目スペシャル
「奥田愛基さん、浜矩子さんと 本気で変えよう2016」
  4/28  @ 中野ゼロホール

2016年4月9日土曜日

4月9日

快晴の土曜日。
朝の光を浴びながら、各種ハーブの種子まきをしつつ、
洗濯ものを干す。
家事は女の領域といった性別分業には異議あり!
ではあるけれど、青空の下、
洗ったばかりの白いシーツの向こう、
花を散らした葉桜の緑が目にしみる。

それにしても、「なんなんだよ、この国は!」と
誰かのブログの文言ではないが、
わたしも吠えたい気分だ。999回も。

「戦争と平和を考える詩の会」が発行されている
詩集『いのちの籠』を日差しの中で読み返す。
有志の詩人たちの、それぞれのことばの、なんと力強いことか。
ことばが持ちうるポテンシャルとキャパシテイを実感させられる作品が
多数掲載されている。

第32号に掲載されている堀場清子さんの
『ひとごと民主主義 わがことの民主主義』は
特にこころに響く。

その一部だけだが、ご紹介しよう。
……オール沖縄の先知に学んで
   オール日本を創ろう
……沖縄の痛みを わが痛みとし
フクシマの痛みを わが痛みとし
ヒロシマ・ナガサキの痛みを わが痛みとし
  戦争で無駄に殺傷された万人の怨念を わが怨みとし
  格差社会に潰される子供の貧困へ 手を差し伸べねば
  わがことの民主主義には 至り着けない
「ひとごと」から「わがことの民主主義」へ。
2016年、わたしたちは既成の地図を描き直そう。
「本気で変えよう2016」というタイトルで
4・28日、中野ゼロホールで
シールズの奥田愛基さん、
エコノミストの浜 矩子さんの講演会をします。

2011年5月からスタートした『朝の教室』の
70回目を記念しての、番外編『夜の教室』。
クレヨンハウス東京店がある青山から、
一夜だけ中野に移動。

余談ながら、中野はわたしが子ども時代から
過ごした町だ。ここ十数年、ずいぶん変わってしまったが、
懐かしい豆腐屋さんは健在。
朝の教室でお話くださった講師のかたがたも
参加される予定。



●朝の教室 70回目スペシャル
「奥田愛基さん、浜矩子さんと 本気で変えよう2016」
  4/28  @ 中野ゼロホール

2016年4月8日金曜日

4月8日

ずっとおさぼりしていたブログを
再開する。
 
ある日突然、声が全くでなくなったり、
40度近くの熱を出したり、と暮れから2月末まで、
体調を崩した日々が続いた。
 
ようやく元気になって、さて、ブログいつから始めよう。
永らく休んでいたスポーツジム通いを再開するように、
いつから、がなかなか決まらず……
 
気が付けば、4月。
クレヨンハウスには
去年の9月に種子を蒔いたビオラをはじめ、
忘れな草(きれいな水色)や
アグロステンマ(初挑戦)の紅色や、
大好きな矢車菊、
球根性のムスカリやチューリップも、
いまは盛りと咲いている。
花屋さんの苗もいいが、
種子蒔きから自分ですると、いとおしくって。
飽きずに眺めている。
 
散る桜、残る桜も散る桜……
まさに、そんな季節だ。
 
お花見されましたか?
わたしは仕事の行き帰り、ちょっと遠回りして
千鳥ヶ淵や、クレヨンハウスにも近い青山墓地の
桜を堪能した。
東京ではもう散る桜、の時季だ。
 
お報せひとつ。
連休が始まる前の夜、
「朝の教室」70回を記念して、
クレヨンハウスを飛び出して、「夜の教室」を。
講師はシールズの奥田愛基さんと
エコノミストの浜 矩子さん。
この時代、この社会、この政治のもとで、
いま最もお話をお聴きしたいおふたりだ。
ぜひ、ご参加を。
 
お申込みは、ミズ・クレヨンハウス(03-3406-6465)
またはクレヨンハウスのHPへ。
http://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/Morningstudy.aspx
 
奥田愛基さん浜矩子さん