参議院選が終われば(東京は知事選もあったが)、リオ五輪が。
ニュースの大半はそれに占められている。
沖縄、東村やんばる高江ではヘリパッドを推進する国側と、
住民との対峙が続いている。
一昨日だったかの沖縄タイムスは、
米国の市民団体「VFP、ベテランズ・フォー・ピース」(退役軍人の平和団体)が開催した
総会での決議案について報道している。
詳しくは、ネットで見ていただきたい。
この総会でVFPは、高江周辺のヘリパッド建設工事の中止を求める決議案と、
辺野古新基地建設中止、すべてのオスプレイの撤収を求める決議案を採択、
と報道されている。
VFPの琉球沖縄国際支部は、参院選の翌日に800人の機動隊員が動員され、
抗議をした住民たちが排除されたことに対して、「反民主主義的、差別的な行為」と非難。
米政府に計画の放棄を日本側に伝達するよう要請したと報道されている。
アメリカ合衆国の市民団体が動いたから、ではない。
この国に暮らす「わたし」たち自身が問われているのだ。
在日の米軍基地の74パーセントが沖縄に集中し、
さまざまな犠牲を強いられていることを、
わたしたちは「他人事」としていいのか。
一方、愛媛県の四国電力伊方原発3号機が再稼働を始めた。
発電再開を控えたまさにその時、
伊予灘を震源とするマグニチュード4・3の地震が発生した。
この5年近く、わたしたちは原発なしで暮らしてきた。
冷蔵庫もクーラーも当然止まってはいない。
そのことを改めて考えたい。
どの新聞に掲載されていたかは忘れたが、
原発の近くで農業をされている男性のことばが心に響く。
「人のいのちに代わるものはない」。
シンプルにして、人として根源的なことばだ。
>原発とエネルギーを考える「朝の教室」
第74回の講師は古賀茂明さん
(元経産省職員、フォーラム4、古賀茂明政策ラボ代表)