2015年7月31日金曜日

7月31日


いよいよ明日からクレヨンハウス恒例、2泊3日の「夏の学校」だ。
今年は長谷川義史さん、長野ヒデ子さんたち絵本作家に加えて、大江健三郎さん、金子兜太さん、谷川俊太郎さんたち、長いあいだ、その背中を見て、わたしも頑張らなくちゃ、と思ってきた人生の大先輩を講師にお迎えしている。

受講される方も全国から460名、食事はオーガニック食材で。(キャンセル待ちをしてくださっていた大勢のかたがた、ごめんなさい)
充実した2泊3日になるよう、スタッフも緊張と期待で顔を輝かせている。

さ、わたしも頑張ろう。
こんな時代だからこそ、こんな政治だからこそ、踏ん張るのだよ、わたしよ。

「夏の学校」が終了すると、土曜日8日は月に一度の「朝の教室」。
講師は脚本家であり、「JHP・学校を作る会」の理事長、小山内美江子さん。TBSドラマ『3年B組金八先生』やNHKの『翔ぶが如く』など数多くのヒット作品を手掛けてこられた女性脚本家の草分け的存在だ。現在では女性脚本家は珍しくはないが、草分け的存在であることはそれだけにご苦労も多かったと思う。
そしてそんなご苦労を感じさせないところも、小山内さんのすごいところ。

メディアで仕事をしている者のどれほどが、反戦や平和、政権の異議申し立てをしてきただろう。
小山内さんは一貫して、その思想と姿勢を貫かれてこられた。「学校を作る会」のご活動にしても同様だ。膝の手術をされて車椅子で登壇して講演をされ、そのままカンボジアに発たれたのは、「夏の学校」の講師をお願いをした年だった。
ひとりでも多くのひとに、15歳の時に敗戦を迎えた少女が、80代のこの夏をどうとらえ、どのように行動をされているか、お聞きしたい。8月8日(土)9:00から、ご参加を。

2015年7月30日木曜日

7月30日

火曜18時30分。
日比谷野外音楽堂は多くのひとたちの
熱気と憤りで、燃え上がるようだった。
野党の政党からの代表の挨拶。
そして、佐高信さんや鎌田慧さんたちと
私もスピーチを。
脚本家の小山内美江子さんも横浜から
駆けつけてくださった。
おみ足がご不自由であるのに、いつもの
元気でタフで解放感溢れるお声に接することができた。
平易な、一市民の言葉で、平和を反戦を語られる小山内さん。
カンボジアのこどもたちに学校を作る活動もされている。

8月8日の「朝の教室」の講師は、その小山内美江子さんを。
「戦争を知っている世代として、どうしてもいま伝えたいことが」
とおっしゃる小山内さんの言葉にご一緒に耳を傾けよう!

2015年7月17日金曜日

7月17日

移動中の車中で、このブログを書いている。
わたしたちひとりひとりの人生を大きく揺るがす
安保法案が昨16日、衆院本会議を通過した。
彼らのシナリオ通りであり、別に驚きはしないが、
酷過ぎる。
この国の民主主義は、立憲主義はとっくに
殺されていたのか。
国会の「内」と「外」では、こんなにもとらえ方が違うのか。
眠れない。
これほど多くのひとが反対をしているのに。
反対、拙速という意見書を提出した市議会なども
増えているのに。
違憲だよ、成り立ちからすべて。

戦後の七十年を、「戦前」に変える法案に反対しつつも、
昨夜は仕事で国会前には行けず、22時30分過ぎに
クレヨンハウスに戻った。
夕食をこれから作る気力もないまま、地下の広場に。
台風11号の激しい風雨の中、国会の抗議行動に
参加した人たちは無事か。いろいろなことを考えながら
遅い夕食をとっていると、奥の席で食事をとっておられた3人の
若者(わたしからすれば、ほとんどすべてが若者だが)の
おひとりから声をかけられた。
抗議行動の帰りだという。
3人とも30代。それぞれ大学は違うが、若い学生さんたちと
向かい合う教師をされているという。

「悔しくて」
「許しがたい」
「奨学金制度を利用している学生たちがそれをたてに、
戦争に駆り立てられる可能性があるのではないか
……、そう思うと、居ても立ってもいられなくなって」
「実は昨夜も学生たちと来たんです」

このところ毎晩のように抗議行動に参加されているという。
わたしも明日は国会周辺の抗議デモに参加する。
デモをしてどうなるの? そんな冷めた声もあるが、
「どうなるか」わかった時だけ、抗議するのか?
そんなケチな生き方したくはねーよ。

明日9時~は、恒例のクレヨンハウス「朝の教室」
講師は孫崎 亨さん。
参議院に移ったこの矛盾だらけ、危険だらけの法案に
反対する原稿をずっと書いておられて、わたしも愛読していた。
政権与党の国民へのこの侮辱的な暴挙と、わたしたちは
今後いかに闘うか。いかに対峙したらいいか。
ご一緒に考えたい。いつもにもまして会場とのやりとりも
より活発になることだろう。 

わたしたちが安保法案反対と声をあげている間隙を縫うように
原子力規制委員会は、四国電力伊方原発3号機が
新しい規制基準を満たしているとする「合格」を決定。
夜陰乗じて、だ。

わたしたちひとりひとりには、まっとうに闘う理由がある!

2015年7月16日木曜日

7月16日

政治家はいつになったら学ぶのだろう。
武力で何かを制することなどできないと。
武力はさらなる武力を呼び、暴力は暴力の連鎖を招き入れるだけだ。
15日、安保関連法案が衆議院特別委員会で数の力で押し切られ、可決。
メディアの世論調査でも、反対の声が賛成をはるかに上回っているにもかかわらず、
首相自らも「理解が進んでいないこと」をしぶしぶ認めながらも。
これほど民意をないがしろにする政権与党に、なぜ「国民を守ることなど」など
出来るのか。民意を愚弄している。
14日は各地で抗議集会が行われた。わたしは日比谷野音のそれに参加。
野音に入り切らない人たちも含めて、2万人以上の人が集まった。

今週土曜日の朝の教室
この法案に反対されている元外交官、評論家の孫崎享さんを講師にお迎えする。

2015年7月5日日曜日

7月5日

梅雨空の7月。クレヨンハウスでは紫陽花が花盛りです。
お元気ですか?

以下、作家の澤地久枝さんからのご提案・拡散希望のお知らせです。

7・18(土)午後1時 きっかり同じポスターを全国いっせいに掲げよう。


”アベ政治を許さない”
文字は金子兜太さんに書いていただきました。

このコピーを一人ひとり道行く人に見えるようにかかげるのです。一人で悩んでいる人、誰にも声をかけられない人は、わが家の前で、あるいは窓辺で。どこででも、あらゆる形で。

東京は国会議事堂前、その他の主要駅頭などで。全国すべての駅、街、村、会場の外など。
示すのは勇気のいる世の中かもしれません。「許さない」勇気が試されます。
政治の暴走をとめるのは、私たちの義務であり、権利でもあります。
(澤地久枝)

現在の呼びかけ人 (順不同)
瀬戸内寂聴 金子兜太 落合恵子 小山内美江子 小森陽一 鳥越俊太郎
渡辺一技 朴慶南 小出裕章 池澤夏樹 窪島誠一郎 崎山比早子 いせひでこ
小林節 石原昌家 浦田一郎 西山太吉 むのたけじ 村田光平 横湯園子 
椎名誠 上野千鶴子 なかにし礼 高畑勲 松元ヒロ 浅田次郎 日野原重明 
湯川れい子 佐高信 鎌田慧 雨宮処凛 森村誠一 浜 矩子 宇都宮健児 
池田香代子 崔善愛 神田香織 福島瑞穂 照屋寛徳 志位和夫 黒田杏子 
柳田邦男 豊島耕一 横井久美子 加藤哲郎 山口二郎 古賀茂明 
武藤類子 木内みどり 林郁 妹尾河童 玉井史太郎 上原公子 
大石芳野 もろさわようこ 坂田雅子 宮子あずさ 高橋哲哉 河合弘之 渡辺治 
中野晃一 小室等 早乙女勝元 本橋成一 糸数慶子 岩崎貞明 樋口聡  
新崎盛吾 永田浩三 山田朗 森まゆみ 青木理 倉本聡 アーサー・ビナード 
吉田忠智 細谷亮太 前田哲男 井出孫六 岸井成格 牧太郎 金平茂紀 野見山暁治 澤地久枝(順次発表)

A3の大きさで掲げて下さい(ご都合のいい大きさで構いません)

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