2013年1月29日火曜日

1月29日

午後遅くになってから、クレヨンハウスに出社。
先週から引き込んだ風邪にまだつかまっている。咳がかなり酷い。
なんとなく熱っぽい。
風邪なのだから、仕方がない。食いしん坊のわたしには、食べものの味があまりしないことが無念だが。
今週は半ばから週末にかけて収録や講演会が続くので、ちょっと不安。早く治したいけれど、風邪が出ていってくれるのを待つしかない。それでも、講演などで話しはじめると咳は止るから、不思議だ。

先週末は、福島南相馬、飯舘方面に行ってきた。間もなくスタートする新聞連載の取材だ。
降りしきり雪の中。信号だけが点滅する、ひとけのまったくない通り。
雪のせいもあるだろうが、新幹線の福島駅周辺をのぞいては、
子どもや若者と呼ばれる年代のひとたちを見かけることはなかった。
「若いひとの姿を見るだけで、ほっとするのですよ。どんな格好をしていても、
どんなにやんちゃでも」
取材に同行してくださった支局の男性が、ふっと呟いた言葉が心に響く。志願して福島に異動したそうだ。
決して饒舌ではないが、静かな中に決して一過性にはしない持続する憤りを秘めておられるとお見受けした。
仮設住宅で暮らしながら、毎日、経営する理髪店に通うご夫婦にもお目にかかった。
「ひとりでも、ふたりでも、お客さんが来てくれるだけで、うれしいんです」
水道がまだ使えず、仮設住宅から毎日、水を積んで「出勤します」。
「ここでは料理できないから、お昼はカップ麺ばかり。それでも、
開けていてくれて、ありがとうと誰かが顔をだしてくれるだけで、やっぱり
うれしいんですよ。みんな、二時間三時間と長話をしていくし、あたしらも
それを歓迎しているんです」
貴重な水で、おいしいコーヒーをいれてくださった。
壁に貼られた米国の古きよき時代を描いたと言われるノーマン・ロックウェルのポスターが、目に染みた。
ここからは立ち入り禁止という、第一原発まで10キロの地点に辿りついた頃には、横殴りの雪。まだ若い警官がふたり、立ち入り禁止のフラッグを振っていた。
彼らは何を知らされ、何をミッションと教えられているのだろう。そして、知らされていないことはないだろうか。
1月25日号「ジャーナリスト第658号」には、「加速する原発取材への圧力」という小見出しで、写真家の尾崎孝史さんが詳しくレポートをされている。

早く原稿にしなければ焦りながら、さまざまな思いが交錯して、なかなか書きだせないでいる。
敢えてのアポなし取材だったが、お目にかかった方々の、含羞を含んだ
人懐っこい笑顔と温かな心遣い。
みな、あの日まで、今日の次には、今日とおなじ明日が続くと信じて
暮らしていたのだ。
奪われ、破壊されたのは、目に見えるものだけではない。人と人のつながり、人と地域や生業との関係性、自分であることのアイデンティテイさえも。
家々の庭には、かつてそこあった暮らしを支えた道具たちが「がれき」となって積まれたまま。住む人の気配のない家の庭。転がった植木鉢から、たぶん桜草だろう、葉だけがひょろりと伸びていた。

2013年1月23日水曜日

1月23日

水曜日は朝からクレヨンハウス。
先週、クロード・K・デユボワさんの絵本
『かあさんは どこへ』の翻訳を終えました。
ベルギーの作家である彼女は
すでに80冊以上の絵本を刊行しておられるのですが、
今度の絵本は、彼女の母親の体験をもととした
戦火の中の子どもを描いた、初の作品です。
もともとのフランス語を英語にしていただき、
それを訳しました。
ほぼモノクロームに近いスケッチ風なタッチは
「戦争というもののリアリティをより鮮明にしたかったから」
とおっしゃっています。

……昨日の続きの、一日。
   いつものように近所の友だちとおもちゃの舟を
   川に浮かべて遊んでいた「その子」。しかし、その日……
から始まる、「その子」の彷徨。恐怖、怯え、不安、母への想い……。

読み、訳しながら、
わたしの中で「その子」と福島の子どもたちが重なりました。
今月中に福島に取材で行きますが、
短い滞在で何がどう見えるのか。不安でもあります。

それから以前お報せした番組、「ラジオフォーラム」について再度。 
多く聴取者からの存続を! の声を無視して打ち切られた
「たね蒔きジャーナル」の精神を引き継ぐ番組
「ラジオフォーラム」が、いよいよ1月12日から始まりました。
 この番組では、湯浅誠さん(社会運動家)石丸次郎さん(ジャーナリスト・アジアプレス)
今西憲之さん(ジャーナリスト)、西谷文和さん(ジャーナリスト)と、
週代わりで月1回、パーソナリティーを担当。
原子力発電の危険性を長年伝え続けてきた、
小出裕章京都大学原子炉実験所助教も毎週電話で出演されています。
現在のところ、全国各地で21のコミュニティFM放送局が、「ラジオフォーラム」を
放送中です。

北海道 札幌市・三角山放送局、富良野市・FMふらの、帯広市・FMJAGA
岩手  大槌町・おおつちさいがいFM
福島県 福島市・FM-POCO、本宮市・FMモットコム
茨城県 水戸市・FMばるるん
東京都 立川市・FMたちかわ、西東京市・エフエム西東京
新潟県 新発田市・エフエムしばた
富山県 射水市・エムエムいみず
福井県 福井市・Radioアイランド
奈良県 奈良市・奈良どっとFM
京都府 京都市・京都三条ラジオカフェ
大阪府 岸和田市・ラヂオきしわだ
兵庫県 神戸市・FMわいわい
愛媛県 今治市・FMラジオバリバリ
鹿児島県 大隅半島コミュニティ放送ネットワーク4局(FMかのや、
FMきもつき、FM志布志、FMたるみず)。

2013年1月22日火曜日

1月22日

土、日と東海地方に出没。
いやー、風が冷たかった。
けれど、福島の、ほかの被災地の寒さを考えると、なんのこれしき!
おかげさまで、この冬は風邪を引いていません。

亡くなった随筆家、岡部伊都子さんの詩に、
『売ったらあかん』という作品がありました。
岡部さんは「売ったらあかん」ものとして、
友だち、子どもら、まごころ、本心、教育、
こころざし、大自然、いのち、ととあげながら、
最後に繰り返し、次のようにうたいあげています。
自分を   売ったらあかん
自分を   売ったらあかん

その岡部伊都子さんの選集を一緒に編ませていただいたのが
佐高 信さんでした。
遠い懐かしい記憶になってしまったあの夏を、いまでも懐かしく思い出します。
ご担当の編集者は、高林寛子さん。
デリケートで真っ直ぐな人生の先輩でもあった彼女も、
岡部さんより早くに亡くなりました。

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クレヨンハウス朝の教室
2月23日(土)の講師は、その佐高 信さんです。
「辛口評論家」と呼ばれることも多い佐高さんですが、
情の深い、やさしいひとです。
それゆえに、不正や理不尽な社会に、異議申し立てをされるのです、
そのために自分が窮地に立たされたとしても。
同じ1945年生まれの、この友人を、
わたしはとても大事に思います。
朝の教室、「自分を売らない脱原発」というタイトルも
岡部さんの上掲の詩からとったものだと思います。
京都大学原子炉実験所の小出裕章さんとの新刊
『原発と日本人 自分を売らない思想』にも
岡部さんのこの詩は登場します。
「売ったらあかん」ものを
決して売り渡さず生きるには!
暮らすには!
わたしたちもできることを、ご一緒に考えてみましょう。

「自分を売らない脱原発」 佐高信さん(評論家)
2013年2月23日(土)9:00~10:30 東京店B1 レストラン「広場」

講師/佐高信さん(評論家)
脱原発をあきらめない! 小出裕章さんとともに新刊『原発と日本人 自分を売らない思想』を著した佐高信さんの舌鋒で、原発のない日本をどう実現したらよいのか、ご一緒に考えましょう。

●さたか・まこと 
高校教師、経済誌の編集者を経て評論家に。企業・経営者批評などのほか、憲法、教育など多岐に渡る分野で、現代社会を鋭く問う評論活動を続けている。著書に『電力と国家』(集英社新書)、『原発文化人50人斬り』(毎日新聞社)、『自分を売る男、猪瀬直樹』(七つ森書館)など。

・参加費/1,000円(税込)
・申込/お電話またはメールでご予約ください。
・電話03-3406-6465
(ミズ・クレヨンハウス 11:00~19:00)
email josei@crayonhouse.co.jp

2013年1月18日金曜日

1月18日

14日の雪が日陰に残る東京。
朝から晴れている。
以前からのスケジュールで、土、日は東京を離れるので、
目の色変えて、原稿を書いている。
水仙やヒヤシンスが芽をだしている。
絵本「はなを くんくん」を開きたくなる季節だ。

雪におおわれた森の中。
モノクロームの風景の中を、墨色で描かれた動物たち、虫たちが、
ある方向を目指して、駆けていく。かたつむりだって、全速力で。
動物たちが目指すところには……。
黄色の小さな花がひとつ、雪の中で咲いている。
原題は、A HAPPY DAYだったか。
福島のひとびとが素手で握りしめることのできるHAPPY DAYSは、
いつ? どこに?

以下、拡散希望のメールです。
よろしくお願いいたします。

『福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名』へのお願い
昨年3月に結成した『福島原発告訴団』は、6月の福島県民による1324人の第一次告訴に続き、11月には全国に呼びかけ13000人を越える大集団告訴・告発を行いました。
みなさまの熱い思いがひとつの形になったのだと心から嬉しく思います。
これらの告訴・告発は既に受理され、検察は、関係者の事情聴取や福島第一原発へ検察官を派遣するなど、新聞等で報道されています。
しかし、政権が変わり原発の推進が再びなされようとしているいま、この春結論を出そうとしている検察に、更なる働きかけをしていかなくてはならないと考えています。
このような思いから緊急に『福島原発事故に関し、厳正な捜査と起訴を求める署名』を始める事にいたしました。
告訴人となられたみなさまが、周りの方々に署名して頂く事で、
この告訴・告発を知らせ、さらに関心を高める事ができると思います。
多くの人々がこの告訴・告発の行方を見つめていることを検察に知らしめて行きましょう。
福島の状況はますます酷くなるばかりです。
4つの原子炉からは毎時1000万ベクレルの放射性物質が放出されています。
数百年経たなければ、生身の人間が近づくことの出来ない場所が多数存在する中で、おびただしい被曝をしながら作業員が瓦礫の撤去作業を行っています。
そして彼ら作業員の被曝手当の搾取と賃金引き下げ。モニタリングポストの測定値疑惑。
情報開示の手続きをしなければ本人に手渡されない甲状腺検査の詳細なデータ。
暴露された県民健康管理調査検討委員会の秘密会の存在。ゼネコン会社の利権にまみれ、効果を疑問視される除染。進まない賠償、子どもたちをシンボルにした虚しい復興策。
昨年末に鳴り物入りで郡山市で行われた、アジア・アフリカ諸国への原発輸出を目論んでいるであろう『IAEA福島閣僚会議』。
そして新しい政府は『原発ゼロ政策の見直し』『安全な原発を作る』と言い出す始末です。
国策と言うぶ厚い壁に日本に生きる私たちは、生きる尊厳を奪われ続けています。
私たちの悲しみと怒りは消えることはありません。
この事故の原因を究明し巨大事故を起こした企業と政府の責任をただして新しい民主主義の社会を作るために、子どもたちの健康と未来を守るために、この告訴・告発が受け入れられるよう、再度私たちは力を合わせていきましょう。
ご協力をどうか宜しくお願い致します。
福島原発告訴団団長 武藤類子
*第一次締め切り:2013年2月15日 *第二次締め切り:3月5日
<送付先>〒963-4316福島県田村市船引町芦沢字小倉140-1『福島原発告訴団』℡080-5739-7279
*署名用紙はコピー可です。
また、http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/にてダウンロードが出来ます。

福島原発告訴団から緊急署名のお願い
2月22日(金)
福島原発告訴団から東京地検包囲行動のよびかけ!
福島原発告訴団は、2月22日(金)に東京地検包囲行動、東電本社包囲行動、霞ヶ関でのアピール、署名行動をよびかけます。
昨年の告訴以来、大手の新聞は、「立証は難しい」、「立件の壁が大きい」と書き、地検は、今年の3月に立件の可否を判断すると見通しと報道しています。
しかし、取り返しのつかない事故が引き起こされ、日本全国が放射能に汚染され、私たちが被曝させられたことは、まぎれもない事実です。
私たちは、強制捜査を含む厳正な捜査がされない中では、真にこの事故の原因を究明し、企業と政府の責任をただすことはできないと考えます。
このままでは、また同じ事が繰り返されてしまいます。
新しい政府は『原発ゼロ政策の見直し』『安全な原発を作る』と言い出しました。
国策と言うぶ厚い壁に私たちは、生きる尊厳を奪われ続けています。
私たちの悲しみと怒りは消えることはありません。
東京地検に対して、強制捜査を含む厳正な捜査・起訴を行う事を求めます。
東電本社に対して、被害に対する正当な賠償、原発の廃炉を求めます。
子どもたちの健康と未来を守るために、新しい民主主義の社会を作るために、ご参加、ご支援をよろしくお願いいたします。

■2月22日(金)行動予定■
16:00~17:00 東京地検前に集合
包囲行動と「署名」提出行動
<各自、歩道を移動する>
17:30~18:00 東電本社前に集合
包囲行動 <各自、歩道を移動する>

2013年1月15日火曜日

1月15日

関東地方は大雪の成人式になった昨日。
今朝はクレヨンハウスも雪かきから仕事がはじまった。
若いひとたちは、すぐに「あ、いたた」と雪かきの効果があらわれるのだが、
わたしの年代になると、即はあらわれない。
中一日置いて、中二日置いて、「いたたた」である。
腰痛にご注意、だ。

以下、毎日放送から消えてしまった「たね蒔きジャーナル」についてのお報せを。
一回目はすでに放送済みだけれど、続きます。
以下、拡散希望のメールより。

☆番組名は「ラジオフォーラム」。
パーソナリティは存続運動の呼びかけ人だった石井彰、石丸次郎、今西憲之、西谷文和、湯浅誠の
5人が当面務めます。週1回60分の放送で、大阪、東京で交互に収録いたします。

第1回目の放送は特別番組として、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんを
ゲストにお招きし、依然緊迫した状況にある福島第一原発の現状、
安倍新政権での原発政策のゆくえなど、
さまざまな角度から「原発事情の今」について語っていただきます。

良質なジャーナリズムを求める皆様の声を力に、
企業のスポンサー料だけに依存せず、
寄付と支援を広く受けて財政の基盤とする運営、
市民参加型の番組作りを目指し、ラジオをはじめネットや紙媒体など、
さまざまなメディアを縦横に駆けめぐる展開を進めてまいります。

始まったばかりの「ラジオフォーラム」。
手探りのなかでのスタートとはなりますが、
ぜひ番組をお聴きいただき、また皆様のこれまでどおりの
ご支援をよろしくお願いいたします。

放送局、放送時間など詳細については下記Webサイトをご覧ください。

■ラジオフォーラムWebサイト
http://www.rafjp.org/
■Twitter
http://twitter.com/RadioForumJapan (@RadioForumJapan)
■Facebook
http://www.facebook.com/profile.php?id=100004718890558

■番組企画・制作 ラジオ・アクセス・フォーラム
■ラジオ・アクセス・フォーラム運営委員会メンバー(50音順)
石井彰、石丸次郎、今西憲之、西谷文和、湯浅誠
■同事務局
〒530-0021 大阪市北区浮田1丁目2-3-303 アジアプレス内
(TEL)090-8447-2181 (FAX)06-6224-3226
(Email)info@rafjp.org

以上です

2013年1月10日木曜日

1月10日

今週の土曜日13日、2013年「朝の教室」の一回目講師は、ご案内のように田中 優さんです。
田中さんのメルマガ拝見していたら、次のようなメッセージがありました。

************************************************************************
2013.1.6発行
※このメルマガは転送転載、大歓迎です。
□◆ 田中 優 より ◇■□■□
『 2013年、これからも「持続する志」を胸に 』

 あけましておめでとうございます!

 この言葉が言えて良かったなぁ、と今年は特に思います。

 昨年は脳幹出血で、生まれて初めて入院したので。
 おまけに縁もゆかりもない岡山県に転居したりしましたし。
 山の見える土地に住みたかったんです。
 泳げるぐらいきれいな川も流れているし。

 ぼくのブログのタイトルにしているのが「持続する志」という言葉ですが、
 最初にブログを始めたときに以下のように説明しています。

 短い文なので紹介しまょう。気負っていて気恥ずかしいのですが。

「持続する志」という言葉

 「持続する志」という言葉は、もともと石川啄木の言葉です。
 彼は持続することができないタイプの人だったから、この言葉を生んだのかも知れ
 ません。

 しかしやっぱり「持続する志」は重要でした。(中略)

 長続きできない運動なら、しない方がいい。
 持続できない意志なら持たない方がいいと思うのです。

 逆に持続する意志を持つためには、生活することそのものが活動になり、
 楽しむことが運動でなければできません。
 暗い人生なんて進んで続けられるものではないですから。
 
 人が生きた証って、やっぱり外に出したアウトプットでしか見ることができません。
 どんなにいい人でも犯罪を起こせば犯罪者だし、逆にどんな悪人でも一度も悪いこと
 をしなければ善人です。

 アウトプットが勝負です。
  
▼ 持続する志のために  たぶんぼくはそんなに頑固なほうではないと思います。 
自分の考えがもし間違っていたら、その場で直してしまいますし。 それなのになぜ「持続すること」ができるのか。
まずは考えを持つまでになるべく調べることをしているおかげでしょう。 意外と慎重なんです。結論を決めるまでにはいろいろ調べて考え続けます。
 次に自分にフィットしている事柄かどうかを考えます。 このきっかけになるのが「違和感」なんです。 なんだかしっくりしない、
納得できない、という違和感こそがオリジナルを作っていく きっかけになっているからです。 そして自分が重きを置く事柄に合っているのかどうか、です。
ぼくの場合は「義理・人情」に重きを置くので、その気持ちに合わなければ自分に合う運動にはなりません。(中略)
 今年はさらに新たな活動を始めます。 政権も逆戻りして原発推進になりました。
311以降の少しの時間だけが脱原発に傾いていただけですから、元の状態に戻ったまでのことです。しかしその間に、状況はだいぶ変化しました。
原発の問題点はだいぶ知られるようになりましたし、原発から脱していく方向性も一瞬ですが見えてきました。ならばそれを押し広げてしまいましょう。
原発を支えているのは人々が電力会社を支えているからです。具体的に電力はそこから買う以外になかったのですから。
しかし「オフグリッド(グリッド=送電線網から離脱すること)」は今や可能になっています。 これを電気自動車と組み合わせれば、メリットを出しながら
オフグリッドできる寸前のところまできたのです。 それは未来から見たら「当たり前」の暮らしです。 ならばその「未来の当たり前」を現時点に呼び寄せればいいのです。
ここに比較式を出してみましょう。 「(今払っている電気料金+今払っているガソリン代)10年分+自動車購入費」>「太陽光発電+整流器+電気自動車購入費」 となればどうでしょうか。
トクなんですから買おうと思いますよね。 そこに融資を組んでいって、10年間で元が取れるとしたらどうでしょう? それを作ればいいだけですね。
そのために必要なのは、「買うつもりがある」という人たちの予約リストですね。予約リストに数万人の名前が集まり、それだけの台数が販売できるとなれば、
もっと安く生産することも可能になります。
つまり「未来の当たり前」が「今の当たり前」になるのです。 これを各地の人たちと一緒に進めて、ただし個人情報の管理が必要ですから直接のリストは事務局で管理するとしたら。
「初夢」でしょうか。それでもいいんです。私たちにとって必要なのは、どんなときにも未来の可能性なのですから。
でも実現できたら数千倍うれしいですよね。 一緒に夢を見ませんか?
以上です。
******************************************************************************
わたしたちも「以来の当たり前」を「今の当たり前」にしたいですね。
すでに多くの方々から、「朝の教室」参加の申し込みをいただいていますが、
ここ数日、「インフルエンザのために、無念! 欠席」というご連絡をいだくかたがおり、
僅かですが、まだお申込みが間に合います。
尚、 2月の朝の教室の講師は、経済評論家の佐高 信さん。
   3月は             弁護士の宇都宮健児さん。
詳細は追ってまた。

今日は午後から、市ヶ谷アルカディアで、「さようなら原発……」の記者会見が。
新政権誕生にあたり、わたしたちのアピールの発表を。
人前にでることが苦手なわたしも、少しずつ苦手を克服しています。
そう、わたしたちは、後ずさりなんてしない!

2013年1月8日火曜日

1月8日

1月4日に参加した経産省テントひろばからの
日誌の一部をメールでいただいたので、ご紹介を。

テント日誌 1/4日 経産前省テント広場―481日目

新春餅つき大会は賑やかに、テント防衛集会は寒風をついて
新春は穏やかで温かい日差しの中でと書いたばかりだったのに、
寒の入りを前にした4日は一転して寒かった。
年末から年始にかけてテント前では様々なイベントが行われたが、
今日はその最後とでも言うべき新春餅つき大会とテント防衛集会が持たれた。

餅つき大会は今年で二度目である。
淵上代表のつき始めで次ぎ次ぎとつき手は変わり餅は出来あがる。
餅をつく人も見ている人もどこか少年や少女に帰ったようなおもむきもあり、
少し風が冷たい中だったが楽しさが溢れていた。
あんこ餅、きな粉餅、からみ餅、さらには納豆餅などの様々な餅が出され、
参加者は「つきたてはおいしい」と言いながらほうばっていた。
道行く人や飛び入りの人にも振舞われたが好評だった。
豚汁もおいしく彩りを付けてくれた。
僕らの挨拶として各官庁等に餅を配ったのであるが、受け取りは様々で対応ぶりはおもしろい。
経産省は強固に受け取りを拒否しているが、農水省などは違う。
各省がテントのことをどう見ているのということもあってその対応には興味を
そそられるところもあった。

午後の一時からはテント前での記者会見があり、テントをめぐる動きや今後についての
話がなされた。
みんなの関心は安倍政権の対応とそれに対するこちらの動きということにあるが、
我々は大きな原則的立場しか語りようがない。
我々の意思でテントを撤去することはないということや
脱原発運動の持続、発展に寄与するということなどを考えるということだ。
あちらこちらで多くのみなさんの意見も聞こえてくるが、
じっくり考えながら対応して行くとしかいいようがないのが現状である。
夕方の5時からはテント防衛の集会が持たれた。
陽射しも落ちて寒風の中での集会になった。
集会には広瀬隆さん・落合惠子さん・澤地久枝さん、
さらには首都圏反原連のメンバーなど多くの人たちの発言をうけ盛り上がった。
安倍晋政権は発足早々、原発ゼロ政策の見直し、
新規原発の廃止の撤回など反動的な言辞のもと地金を露呈させてきているが、
衰えることない脱原発運動がその解答になるだろう。
新春に向けて多くに闘いの日程が明らかにされつつあるが、
我々は手を緩めることなく前進する。
テントには全国のみなさんからの年賀状も届いている。
次の機会に紹介させてもらう予定だ。(M/O)

この日誌にもあるように、彼女たち彼らたちは、「テントひろば」を開いてから、
481日もたっているのだ。
現政権が「テントひろば」をどう位置付けているか。しっかり見ていきたい。

それから今週12日、恒例の「朝の教室」の講師は、田中 優さん。
年末に東京から引っ越されて、岡山からご上京いただく。
新しいエネルギーのありかたはむろんのこと、目の前に立ちはだかる
この政治状況をいかに、少しでも拓いていくか。
ご一緒に考えたい。是非、ご参加を! 是非、ご参加を!

2013年1月6日日曜日

1月6日


昨年12月30日、
べアテ・シロタ・ゴードンさんが亡くなったことが、新年の新聞で報道された。
来日されたベアテさんとは、対談やシンポジウムなどで
何度もお目にかかる機会をいただいてきた。

少女時代を日本で育ったベアテさんは、第二次世界戦争後、GHQ民政局に所属。
GHQ憲法草案制定会議のメンバーのひとりとして、
日本国憲法の起草で人権条項作成にかかわった。
22歳のときだった。
少女時代、日本で暮らしていたとき、日本の慣習や習俗、
そして大日本帝国憲法下の家族制度などが、
特に女性に対してどれほど圧力的だったかを見聞した体験も含めて、
日本国憲法24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)草案を執筆。
日本側はこの条項に抵抗したが、ベアテさんは反対を押し切って実現。
それでもベアテさんは長い間、ご自分が憲法の草案にかかわったことを
発表してこなかった。

理由を彼女は次のように述べておられた。
「この国で、22歳の若ものが、ましてや女が草案にかかわったと知ったら、
それだけで抵抗が強くなると思ったからです」
きな臭い動きが見える2013年を前に、ひとりの、この穏やかでシャイ、
けれど人権に関しては明確な思想と姿勢を貫いた偉大なる女性の存在と、
恒久の平和と法の下の平等をうたったこの憲法の存在をわたしたちは大事にしたい。

最後にお目にかかったのは、おつれあいたちご家族とクレヨンハウスに
遊びに見えた時だったか。
足を痛めたおつれあいを気遣いながら、「私は元気よ、足を鍛えているし」
と店内の階段をしっかりと昇り降りされていた姿が目に浮かぶ。
両腕でしっかりHUGされた記憶と共に。
わたしたちは改めて、憲法をHUGしよう。

2013年1月5日土曜日

1月5日


2013年、新しい年もすでに5日が過ぎようとしている。
こうして、あっという間に、時は滑り落ちていくのだな。
滑らせていいものと、決して滑らせてはならないものが
人の一生にはあるはずだが。

「あけまして おめでとうございます」という新年の挨拶が
スムーズにできないようになって2度目の1月。

暮れに珍しくダウンして、
遅ればせながら3が日に机の上や書類入れを整理していたら
いろいろな資料がでてきた、でてきた。
返事を書きたい手紙もまた。
その中に、O・Aさんという男性からの
「憤怒(いかり)を歌う」という17首のプリントも。
国語教師をされていたそうだが、
添えられた名刺の写真の彼は、スキンヘッド。
「沖縄慶良間諸島の無人島にて」と、エメラルドグリーンの海を背にして、
すてきなスキンヘッドが南の光にさらに輝いて、
「実は剃ってる」というコピーも添えられている。

さて、「憤怒を歌う」戯れ歌17首から、
わたしを大いに共感させてくれたうたは。
☆天罰と言いし男のゴーマンに 怒髪天衝くわれ禿頭(とくとう)なれど
☆ないゆえにわが初孫も被曝せり そはなにゆえに天罰なるや
☆一条のすべてを失くし悟りけり 日常こそが人のしあわせ

「いま」は、積み重ねられた過去の結果である。
とすれば、3年後、5年後に「2013年のいま」を振り返ったとき、
わたしたちは同時にどんな「結果」を手にしているだろう。
あの時、大人はなぜ黙っていたの? 
なぜ何もしなかったの?
そんな問いかけを3年後の、5年後の、55年後の子どもからされないように、
わたしは「いま」を生きる。

昨夕、久しぶりに経産省前のテントひろばの決起集会に参加。
30分立っていただけでも、頭がガンガン痛くなるような寒さの中。
反原発の熱いメッセージは続いた。

諦めない、決して。
後戻りしない、決して……。
熱い生姜湯が冷えた身体にしみじみと美味しかった。

2013年1月1日火曜日

testです


○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

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