政権は、集団的自衛権の行使容認を臨時閣議で決定した。
言うまでもなく憲法は、権力の暴走へのシバリになるものであるのだが、
国民に信を問うことなく、国会も通さず、
臨時閣議で決定してしまった。
民主主義、そして立憲主義の息の根が止められようとした日として、
この日は歴史に刻まれるだろう。
その日の19時から、大江健三郎さんたちと反対の記者会見を
永田町の星陵会館で開いた。
会場に行く前、官邸前、国会周辺は抗議する人たちで
埋め尽くされていた。
抗議に集まった中高年層の一部が帰宅し、
代わって若者たちが増えはじめた時間に、
解釈改憲反対の会見(同じ「かいけん」でも中味は真逆)がスタート。
その前日、自衛隊員の妻から、
「私たち家族はどこに向おうとしているのか」
と言う悲鳴に近い電話があった、
30代、3歳と5歳の男の子がいるという。
以前にもご紹介したことがあったかもしれないが、
以下、エーリヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』より。
……賢さを伴わない勇気は乱暴であり、
勇気を伴わない賢さは無意味です。
世界の歴史には、愚かな連中が勇気を持ち、
賢い人たちが臆病だったような時代がいくらでもあります……
閣議決定なのだから、まだ間に合う!
7月の「朝の教室」は、19日(土)に。
講師は、作家であり作詞家でもある、なかにし礼さん。
先日、対談でお目にかかったばかりだが、
「いま、書いて言っておかないと」とおっしゃっていた。
閣議決定なのだから、まだ間に合う!
すべてが決まってしまう前に、ご一緒に考えよう。