2014年7月5日土曜日

7月5日

7月1日。奇しくも60年前に自衛隊が発足した同じ日に
政権は、集団的自衛権の行使容認を臨時閣議で決定した。


言うまでもなく憲法は、権力の暴走へのシバリになるものであるのだが、
国民に信を問うことなく、国会も通さず、
臨時閣議で決定してしまった。
民主主義、そして立憲主義の息の根が止められようとした日として、
この日は歴史に刻まれるだろう。

その日の19時から、大江健三郎さんたちと反対の記者会見を
永田町の星陵会館で開いた。
会場に行く前、官邸前、国会周辺は抗議する人たちで
埋め尽くされていた。
抗議に集まった中高年層の一部が帰宅し、
代わって若者たちが増えはじめた時間に、
解釈改憲反対の会見(同じ「かいけん」でも中味は真逆)がスタート。
その前日、自衛隊員の妻から、
「私たち家族はどこに向おうとしているのか」
と言う悲鳴に近い電話があった、
30代、3歳と5歳の男の子がいるという。

以前にもご紹介したことがあったかもしれないが、
以下、エーリヒ・ケストナーの『飛ぶ教室』より。

……賢さを伴わない勇気は乱暴であり、
勇気を伴わない賢さは無意味です。
世界の歴史には、愚かな連中が勇気を持ち、
賢い人たちが臆病だったような時代がいくらでもあります……

閣議決定なのだから、まだ間に合う!

 7月の「朝の教室」は、19日(土)に。
講師は、作家であり作詞家でもある、なかにし礼さん。
先日、対談でお目にかかったばかりだが、
「いま、書いて言っておかないと」とおっしゃっていた。

閣議決定なのだから、まだ間に合う!

すべてが決まってしまう前に、ご一緒に考えよう。