2012年11月20日火曜日

11月20日

また数日、このブログをさぼってしまった。
なんだかんだ走り回ることが多くって、
帰宅をすると、ぐったりしてしまうのだ、
などと愚痴を言ってはいられない。
日曜日は、中高校生や保護者のかたがた
教師のかたがたの講演会に行ってきた。

質疑応答の時間。高校三年生(昔、このタイトルの歌があったなあ)
が手をあげて言った。
「署名を一生懸命集め、金曜日の官邸抗議行動にもせっせと参加して、
ぼくはささやかでも、懸命に反原発の活動をしてきた。
でも、いまの政治を見ていると
まったくぼくたちの声は届いていないし、
今度の選挙だって……。
質問ではないのです。励ましの言葉が欲しくなったのです、
ちょっと気弱になってしまって……」

そう発言した彼の気持ちはよくわかる。
わたしも、そういう気持ちになる瞬間はある。
この国は民主主義が機能していないのではないか
と今更ながら、落ち込む瞬間もまた。
大人だって、励ましが欲しいときはある。
けれど、民主主義というのはそれが成熟し、充分に機能するには
長い長い時間がかかるのだ。

福島第一原発の過酷事故が、
わたしたちの停滞気味だった、少々緩み気味だった
言ってみるなら、「お任せ民主主義」の背中を押してくれた。
「そうではないのだ」
という覚悟と決意を改めてする大きなインパクトを与えてくれた。

総選挙の結果いかんで、原発は推進、
憲法は改悪ということ最悪のシナリオにならないという保証はない。
どういう状況になっても、反原発の活動は続けるが、
まずはしっかりチェックしよう。
誰が本当に反原発・反消費増税、反TPPなのか。

言葉だけの、集票のための「脱原発」と
ほんもののそれを見間違えてはいけない。

「朝の教室」でご講演くださったテレビ朝日の川村晃司さんは、
なぜ特定の政党や候補者を取り上げるのか、という質問に
「それが正しいこととは思えないし、悲しいことだが、
特定の政党や候補者を取り上げると、視聴率があがる
……という言われ方がある」と応えておられた。

今朝の東京新聞は、誰かの言葉「大同小異」を取り上げて、
反原発の側こそ、「大同小異」をできないか?と問いかけている。
潔癖であることは悪いことではないと思うが、
脱原発などをテーマとした幾つもの政党を
さらに柔らかく結ぶ、大きな「政党のようなもの」が欲しいと切に思う。