もうすぐゴールデンウィーク。
メディアの話題もそちらに移行しがち。
でも、わたしたちは心に刻み、問い続けたい。
東日本大震災、そして福島第一原発の事故で
その人生を大きく変えられたひとたちの存在を。
朝の教室について、
「まだ続いているんですよね。ちょっとさぼっていました。
今月から出席します」
昨日、クレヨンハウスのアウトテリアで花の手入れをしていたら、
そうお声をかけてくださった女性がいた。
「母の介護がはじまってしまって、
3回、おやすみしてしまいました。
でも、母の寝顔を見ながらしみじみと思ったんです、昨夜。
もっと大変な介護をしていたひとたちも、福島には暮らしているんだって。
暮らしそのものを奪われたひとたちもいるんだって」
27日(日)の「朝の教室」(40回目を越えた!)の講師は、
福島飯館村の酪農家、長谷川健一さん。
長谷川さんの『原発に「ふるさと」を奪われて』(宝島社)を改めて読み直し始めている。
2012年に刊行された本書。帯にあるように、これはまさに「平成の棄民物語」である。
子どもや孫たちを「被曝」させた苦しみ。
家族と同じように共に暮らしてきた牛たちとの別離。
酪農仲間の、無念この上ない自死……。
長谷川さんの言葉のひとつひとつを、
あの日から4年目を迎えたいま、心に刻みたい。
今日は本書を手に、さ、出かける時間だ。
長谷川さんの「ふとさと」飯館村に、
この国のどこかが明日、ならないとは限らない。