2012年7月22日日曜日

7月22日

やらなければならないことが山ほどあるのに、ちょっとボーっとしている。
仕事を抜けさせてもらって、東京会館で行われた日隅一雄さんを偲ぶ会に
短時間だが参加してきた。
白い花で飾られた祭壇の中央に、日隅さんの写真が。
確か東京新聞に掲載された写真だ。

昨年の5月末期の胆のう癌で「余命半年」と告知され,苦しい闘病をしながらも、
インターネットメディア「NPJ」(News  for  the  people in Japan)編集長として記者会見場に日々通い、東電に鋭い質問を発し続けていた日隅さんだった。

「主権在官」構造を打ち砕き、真の民主主義、「主権市民」を求め続けた彼の志を、
改めてわたしたちもしっかりと受け止めたい。
自分とそう約束しつつも、日隅さんの写真が瞼に焼き付いて……。

4月14日にクレヨンハウスの「朝の学校」で講演していただいた時の、
彼の言葉のひとつひとつが甦る。
東京共同法律事務所の先輩、海渡雄一さんが日隅さんに代わって、
最後の校正をしてくださったブクレット『原発事故報道のウソから学ぶ……市民が主人公となる社会のために』。
海渡さんはもとより、クレヨンハウスの編集担当者も本当に頑張ってくれて、
偲ぶ会に間に合わせることができたのだけれど……。
ご本人に直接手渡したかった。
きっと、はにかんだうような、あのキュートな笑顔を見せて受け取ってくれたに違いない。
無念だ。悔しい。
でも「市民が主役」の社会を目指して、わたしたちは歩いていこう。
日隅さんの、あの笑顔を胸に刻んで。