昨日は午後遅くから、
フォトジャーナリストの樋口健二さんとブックレットの打ち合わせを。
原発で働いてきたひととじっくりつきあい、深い信頼関係の中から写された写真たち。
カメラに向かって、微笑んだり、ちょっと照れていたりするかたがたが、
「ひとをひととも思わない」現場で、そして現場を離れてからも、
どれほどの苦しみと無念さを募らせてきたか。
写真の中の彼らの中には、
すでに筆舌に尽くしがたい苦しみの中で亡くなられたかたがたもおられる。
危険性についてはほとんど何も知らされず、
原発という職場に出かけていった彼ら。
いまもなお、この流れは続いているはずだ。
「直球しか投げられない」と笑う樋口さんの姿勢と思想に頭が下がる。
苦しみ抜いて亡くなったかた。遺されたご遺族も、「本を待っています」。
頑張られねば。
ところで、8日が投票の鹿児島県知事選。
川内原発がある鹿児島での知事選である。
再稼働容認の現職と、
廃炉を求める反原発団体事務局長の向原(むこはら)祥隆さんの一騎打ちだ。
28日の東京新聞に掲っている、向原さんの笑顔のなんと素敵なことだろう。
顔がすべてではないが、顔がそのひとの生き方を確かにうつしだす場合はある。
市民団体が支持層の向原さんの応援は特に
小さな子どもがいるご家族が中心だとか。
東京新聞の記事によると、なんと告知後、
九州電力から「計画停電時の注意事項」というハガキが各家庭に届いたという。
受け取ったひとは「え? 計画停電するの?」と驚いたそうだが、
あくまでもお報せだったとか。
いまはまだどちらに投票するか決めていないという記事の中の男性でも、
この計画停電の報せには、原発を再稼働しないと電力不足がおきるという「脅しとしか受け取れない。
やり方があまりに露骨だ」と憤慨している、そうだ。
桜島の噴火回数はこのところずっと増えている。
去年より今年は3割強だと言われる。
地底で何かが起きている証拠でもあるだろう。
九州に脱原発の知事が誕生したら、社会は大きく変わる。
以下、『まだ、まにあうのなら』の著者、甘蔗珠恵子さんからの拡散希望のメールです。
……九州の脱原発を願っているグループみんなの力を結集してせっかく立候補してくれた向原さんを当選させましょうよ。
東京官邸前を包囲した20万人の人々希望はあります。山口県からは飯田哲也さんが立候補されています。
この二人が当選されたら一気に弾みがつきます。
草の根市民の力を発揮させたいです。
応援にはグリーンのスカーフ、タオル、Tシャツ、リボン、帽子、手袋、メガネ、なんでもいいです。
各々身に着けていって下さい。
投票は7月8日(日)です。時間がありません……