木野龍逸さんだった。
飄然とした雰囲気の中に、真っ直ぐに事象と対峙する姿勢が気持ちいい。
教室が始まる前の、クレヨンハウス一階。
絵本が並ぶ一隅にある座り読み用の古いテーブル。
木野さんがお座りになってコーヒーを飲みながら軽い打ち合わせ(というか世間話)をしたのは、ご一緒に『検証 福島原発事故・記者会見』を書かれた故・日隅一雄さんが、「朝の教室」の講師として4月14日朝に来られた時に座ったのと、奇しくも同じ椅子だった。
チェルノブイリ原発事故の時に18歳だったとおっしゃる木野龍逸さんである。
3月のあの日から、記者会見に出席し、東電の隠蔽の壁に風穴を開けつづけた木野さん。あの日からほかの仕事はすべて断って(フリーランスンスにとっては、いろいろな意味でつらいことでもある)、東電と対峙してこられた。
こういった志あるジャーナリストの存在を通して、
わたしたち受け手は、わたしたちがメディアと呼ぶものの多くが、いかに国寄りであり、当局のシナリオ通りの情報を垂れ流しているかについても知ることができた。
東電の「出入り禁止」は3か月たった9月27日に解かれたが、
ある種の「色」がついた木野さんの、今後のジャーナリズム活動が自由に、存分に望み通りにいくことをわたしたちは心から応援したい。
お昼をご一緒して見送った後、次のようなホームページを発見した。
そのままお知らせする。
木野龍逸さんへご支援を!! NPJ編集長日隅一雄とともに東電会見に出席し続け、 「検証 福島原発事故・記者会見」(岩波書店)の共著者である木野龍逸さんが、東電の株主総会の模様をインターネットで中継したことを理由に会見への出入り禁止を言い渡されていましたが、このほど、記者会見に復帰いたしました。 皆様からいただいたご支援に感謝申し上げます。 フリーランスとして安定した収入に乏しい中、ツイッターやブログで、 原発事故に関する情報を連日発信し続けている木野さんについては、 日隅編集長もブログ 日隅編集長の志を受け継ぐ 「ヤメブン」 弁護士として、引き続き、木野さんに対する皆様からのご支援をお願いします。 支援金の振込先口座は下記のとおりです。 郵便局の振替口座 口座番号は 00100-5-362362 口座名称は 木野龍逸支援の会(キノリュウイチシエンノカイ) なお、銀行からの場合、 ゆうちょ銀行 〇一九店 当座預金 0362362 にお願いします(できれば郵便局の振替でお願いします)。 NPJスタッフライター 弁護士 中川 亮 |