東京、水曜日の今日は終日、雲が垂れこめ、
時折り小雨がぱらつく空模様だった。
午後から「日隅一雄・情報流通促進基金」主催の
「情報流通促進基金賞」の選考会が、霞が関の弁護士会館で。
メディア総合研究所事務局長の岩崎貞明さん、
メディアアクティビストの津田大介さんと選考を。
顔なじみの弁護士各氏がそれぞれの応募作の「応援演説」を。
どの作品(自薦・他薦)も、市民のまなざしと思想と姿勢を軸にした、果敢にして地に足をつけたものだった。
受賞作については、日隅一雄・情報流通促進基金事務局から追って発表が。
席上、日隅さんと共著を刊行し、最近、
その第二弾『検証 福島原発事故・記者会見2―「収束」の虚妄』(岩波書店)を出されたジャーナリスト木野龍逸さんとも久しぶりにお目にかかることができた。
「表現の自由」、「情報公開」、「国民主権」の促進を志し、実践されてきた日隅一雄さんのご命日にあたる6月12日(水)に、表彰式等が予定されている。
東海村にある日本原子力研究機構の実験施設で発生した放射性物質漏れの事故も、23日のお昼頃に発生し、
25日未明には数人の被ばくが確認されているが、茨城県が機構から事故の通報を受けたのは、一日半がたってからのこと。
日隅さんが主張された情報公開も、国民主権も、当局の発表を待たねばならない表現・報道の「不自由」もまだまだ拓かれてはいない現実がここに。