2011年11月6日日曜日

11月6日

今日、日曜日も19時まで、あちこち外での仕事が。
昨夜は、昨日の「朝の教室」の講演者のおひとりだった本橋誠一さんがプロデュース、
纐纈(はなぶさ)あやさんが初監督をされた『祝いの島(ほうりのしま)』を観た。
昨日、本橋さんから「監督からです」と手渡されたDVDである。

1000年前、難破した船を助けたことから農耕がもたされた、
海と山に囲まれた小さな島、山口県上の関町、祝島(いわいじま)。
1982年、島の対岸4キロメートルに原発の建設計画が持ち上がったことは、
鎌仲ひとみさんのドキュメント映画でも、またこのたびの町長選挙でも、
多くのわたしたちが知るところになった。
建設の話が持ち上がって以来、28年間、
島のひとたちが続けてきた反対運動を追ったドキュメントだ。
作品の中でも時々耳にすることができる声が監督のものだろうか。

その声と島に長く住み慣れた80代や70代の声とのやりとりが、心に響く。
「米さえあれば、なんとか食べていける」と祖父がひとりでつくった棚田で、
70年間、米をつくりつづけている男性。
原発反対運動の先頭に立っていた夫を25年前になくし、それを引き継いでいる女性。
普段は運搬の仕事もしながら、原発反対派として町議会議員を。
いまでも島のひとたちからは「敏坊」と呼ばれる50代の男性。
島唯一の、60代の女性漁師さん等々。

「贅沢」ではないが、地に足つけてまっとうに等身大で暮らす島のひとびとの姿から、
島の人たちがなぜ原発に反対するのかが、
沖合からあがる朝日のように、すっくと立ち上がる。
暮らしってこういうものなのだ。
暮らしから生まれる思想と姿勢ってこういうものなのだ、と
深くうなずかせてくれる作品だ。

「朝の教室」で「暮らしからチェルノブイリを撮りたかった」と言われた本橋さんの発言とつながるDVD(販売元 株式会社新日本映画社)。ぜひご覧いただきたい。

DVD制作者の静かな、厳しい怒りに共感する。
暮らしを根こそぎ奪っていく原発推進の流れを、どうしても止めなければならない。
いま目の前に、福島原発事故で暮らしを奪われた多くのひとの現実があるのに、
なお原発推進派の動きが止まらない。利権は、生命より重いのか?

2011年11月5日土曜日

11月5日

「朝の教室」、5日の講師は絵本作家のスズキコージさんと写真家本橋成一さん。
5月からはじめたこの教室、はじめての対談形式の1時間30分だった。
朝から雨? と不安だったが、どうにか天気ももって今回も大勢のお客様が。
途中、映像を映すPCがうまく作動せず(ごめんなさい)、
つなぎにわたしも加わっての、鼎談のひと時も。
浜岡原発の近くに生まれたスズキさんと、ベラルーシを取材して、
映画『アレクセイの泉」などでは監督もつとめた旧知のお2人のトークは絶妙。

玄海4号機の再稼働、福島第一原発2号機からはキセノンが検出。
大間の原発(フルMOX燃料)も建設開始らしいというニュースを、
函館の友人と昨夜電話で話し合ったばかりだ。
テレビをつければ、節電のこの冬を、電力不足の厳寒を
どう乗り越えるかという話題ばかりが。
もちろんこれは、原発再稼働のための大キャンペーンと解釈したほうが妥当であろう。
こうしてメディアは侵略されていく。
わたしたち市民発の、真実を伝えるメディアがほしい。

2011年11月4日金曜日

11月4日

今日も一日、大盛りの仕事が。
昨夜のお鍋の残りに春雨や春菊、アワビ茸などを入れて軽く食べたまま、
気がつけば19時。おなか、すくはずだ。

午前中は外での仕事。
午後は、韓国で24時間ニュースだけを流しているテレビ局の取材を受ける。
ちょうど韓国からの新婚旅行のおふたりが来られていて、Good timing!
テーマはむろん脱原発について。韓国にも20基の原発がある。
「僕は韓国人ですが、心から支持します」 
日本メディアのひとは、そういう習慣なのか、不文律があるのか、
個人としての意見は取材中にあまり,言葉にしない人が多い。
なんだかとても新鮮な感じがした。

取材の後は急ぎ銀座に。新春対談である。
もう、そんな季節なのだと改めて確認。 
対談場所から帰る途中、官庁の前でTPP反対のひとびとの一団が。
農業もそうだが、TPPに参加したら、
日本がいま世界に誇れる唯一のものとも言える
「国民皆保険」が破たんする可能性が。

そうなると、病院で手厚い治療を受けることができるのは、富裕なひとだけ。
あとは治療も受けられない多数が誕生することになる。
ウォールストリートに端を発した「1:99」不公平他国の話ではなくなっていく。

クレヨンハウスでは今、クリスマス飾りの最後の仕上げの真っ最中。
各セクションからスタッフが出て、
アウトテリアや道路沿いリースを飾ったり、ベルを吊るしたり、
頑張ってくれている姿がうれしい。

さあ、わたしもあとひと踏ん張り。
明日は「朝の教室」。絵本作家スズキコージさんと
写真家で映画監督の本橋成一さんの対談。
おふたりの脱原発を願っての告発のコラボの作品展が、
クレヨンハウスの1階で、11月15日まで。ぜひご覧を。
「作品を買うことができます」と、スタッフがしきりにすすめてくれる。

2011年11月3日木曜日

11月3日

今日も一日、仕事だった。
3月11日から、一日も休んでいない。
こういった働きかたはまずいなと思いつつ、
通常の仕事に、クレヨンハウスの「朝の教室」の講演を基にした
ブックレットの編集や校正も手伝わなければならないので、
いつものの二倍は働いているだろう。

気が付けば、11月。
ゆったりと季節の移ろいを体感し、植物を眺め、
ひとつ先の季節に咲いてくれる種子を蒔く……。
といった我が得意分野のあれこれも、少々遠ざかっている。

仕事の帰り、カーラジオから「ワルティングマチルダ」が流れてきた。
映画『渚にて』でも効果的に使われていた遠い記憶がある。
イギリスの作家だったと思うが、ネビル・シュートの作品だ。
帰宅して調べてみたら、スタンリー・クレイマー監督で映画化されたのが1959年、
わたしが14歳の時だ。
洋画ファンだった叔母に連れられて、観に行った。
主演はグレゴリー・ペック。
第三次世界大戦と核爆弾の恐怖を描いた作品だった。
核兵器の放射性物質で被曝する人々の話だが、
被爆の認識と描写が実際とは違っていると映画について誰かが論評した、
とわたしに教えてくれたのは叔母だったか。
世界が競って「核の力」を誇示しあうとした時代に生まれた作品であることだけは確かだ。
そうしていま、この国では。

2011年11月2日水曜日

11月2日

昨夕は本当にショックと憤りで、くらくらした。
昨日のブログにも書いたが、玄海原発4号機の再稼働のニュースである。
2,3号機の再稼働について、第三者を装い、再稼働に賛成の声を寄せた「やらせメール」事件が問題になった。
その後、第三者委員会の意向を無視し、換骨奪胎した報告書を提出。
最終報告書の再提出を求められながらも未だ応じていない現実がある。
それを目の前にしても、「国」は再稼働GOなのか。

問題の4号機の自動停止は、10月のはじめだった。
部品交換の手順に誤りがあり、発電タービンが停止。
連動して、原子炉も止まった「事件」である。

手順書そのものに不備があったらしい。
ということは、初歩の初歩の、初歩的なミスである。
初歩的ミスが、原発の場合は致命的な暴走につながるのだ。
自然災害だけが原発事故を招くのではなく、人為的ミスや原発そのものの老朽化もまた事故の原因になる。
そして、一度事故を起こしたら、取り返しのつかないことになるのは、原発被災地福島をみても、充分理解できる。
「対処」療法だけで、すべてが解決する問題ではないし、
同じような人為的ミスや地震などが、ほかの「どの原発」で今日、
起きないとも限らないのだ。明日も。
老朽化した原発もしかりである。
いのちあるものと共存してはならないものを、
わたしたちの社会は持ってしまったのだ。
むろん核のゴミの問題も依然解決してはいない。
次はどこで? という恒常的不安と絶望を抱えながら、
わたしたちは、わたしたちの子や孫は、生きていかなくてはならないのか、
今後もずっと。何十年も何百年も。
わたしたちの次世代もまた次世代もずっと、ずうっと。

2日は、朝日ニューススターで、
先日の朝日新聞オピニオン欄に掲載された
市民運動に関するインタビューを軸に討論。
放映は11月6日22時30分だそうだ。

自分が出た番組というのは、見たくなくて
(画面の中の自分がなぜか他人みたいに思えるのだ)、
今回も見ないだろうが。
生ではなく、収録というのは、どこをカットされるかで全体の印象が違ってくる。
それでも出ることにしたのは、9・19を一過性のイベントには決してしない、
という思いがあるからだ。
原稿の締め切りをいくつか抱えたまま、スタジオに。
と書いたところで、新たな衝撃的なニュースが。

福島第一原発2号機からキセノン133と135が検出された。
キセノンは半減期が短いものだが、核分裂でできるものだ。
ということは、規模はどうであれ、2号基で「臨界」状態が起きた、ということだ。
半減期を考えると、それも最近に。
「起きたとしても小さなもの」という説明をどれだけ信頼していいのかはわからないが……。
一度起きたら、取り返しのつかないことになる、をまた証明してくれた2号機である。

それでも、再稼働をするのか。
「多くの住民の理解が得られた」という町の発表もあったが、
2000戸のうち、「賛成・激励」の回答があったのは、30数戸であったという。
福島の「収束」がまったく見えない現実を目の当たりにしながら、
「こう!」であるのだ、この国は。
廃炉に持ち込むことができなかったら、終わりだ、この国!
民主主義はまったく機能していない。

2011年11月1日火曜日

11月1日 その2

11月1日21時30分。
今日のブログは書いてしまったのだが、特大の文字で、加筆を。
打ち合わせを終えて、毎日のWEBニュースをみたら、

玄海原発(佐賀県玄海町)4号機再稼働!の報道が。

ショックのあまり、しばし呆然自失。

「九州電力は1日夜、記者会見を開き、トラブルで停止している玄海原発(佐賀県玄海町)4号機を同日午後11時ごろに再稼働させると発表した。これに先立ち九電は同日、自社の判断で再稼働させることを玄海町の岸本英雄町長に伝え、町長は受け入れる考えを表明。同県の古川康知事も報道陣に容認の意向を示した。東京電力福島第1原発事故後、定期検査やトラブルで停止していた原発の再稼働は全国で初めて」

4号機は明日2日の午後に発電を開始するという。4日までには通常運転(フル稼働)となる見通しだそうだ。

国の原子力安全・保安院が「おおむね妥当」と評価し、再稼働を容認。町長は「国が安全と言ったので納得している」と応じ、古川知事も「国が大丈夫だと判断した以上、これまでの手続きに沿って対応した」と記者たちに述べたという。
4号機は12月中旬から定期検査に入る予定で、再稼働せずに検査入りすると思われていた(わたしもそう思っていた)が、九電は自社の判断で再稼働する方針を佐賀県や玄海町に連絡していたという。
知事も町長も「国」が許可したのだから、と国を錦の御旗にしている。
この国は、「福島」の反省など微塵もない。

今朝がた、わたしは廃炉アクションに向けての一歩として、1基も再稼働を
許容してはならないというメッセージを書いて、岩波書店に送ったばかりだった。
「やらせメール」に始まり、第三者委員会の報告書も無視した経緯もまた、
これでチャラになるのか。

酷すぎる。こうやって「民意」は、頭から「ないもの」としていくのが、
彼らの常套手段だ。
許してはならない。
これでNOアクションであったら、各地の原発は再稼働するし、
新規の建設も
NO PROBLEMになってしまうだろう。

11月1日

以下のメールが「さようなら原発1000万人アクション」の投稿欄に届いたそうです。
昨日は留守にしていたので、メールを即お届けできず、締切に
間に合わなかったのですが、ぜひご一読ください。
わたしも、むろん原発輸出は反対!です。
福島と同じ苦しみを他国のひとびと、特に子どもや、これから生まれて
くる子どもに味あわせるのは罪深いことです。
本文中の「明日」は、31日現在です。


明日にも日本からベトナムへの原発の輸出が両国政府によって
合意・進展してしまいそうです。
皆様、緊急ウェブ署名に、ぜひご協力ください。
明日午後には提出となりますので、できるだけ早く、今晩のうちにご署名ください。
よろしくお願いいたします。

==============拡散希望!=====================
【24時間・緊急署名】私たちは、原発輸出を促進する日越合意に反対します。
輸出すべきは、福島の経験から得られた学びであり、命を脅かす原発ではありません
http://goo.gl/td0KY(どれからでも署名できます)
署名フォーム1: http://goo.gl/sYfBg
署名フォーム2: http://goo.gl/GGBNL
署名フォーム3:https://pro.form-mailer.jp/fms/356a455e23405
締め切り:10月31日正午まで
---------------------------------------------
声明:私たちは、原発輸出を促進する日越合意に反対します。輸出すべきは、
福島の経験による学びであり、命を脅かす原発ではありません。
福島の原発事故は未だ収束せず、日本の大地、自然、海に
いまも放射性物質が降り注いでいます。福島をはじめとして、多くの人達が、
放射能汚染の危機にさらされ、生活を破壊され、苦しんでいます。事故の原因さえ、
究明されていません。そんな中、原発輸出をまた一歩前進させる日越政府合意が
行われようとしています。現在、ベトナムでは、日本の税金によってニントゥアン省の
原発建設に向けた実行可能性調査が実施されています。しかしこの調査の結果は、
ベトナムの住民や日本の納税者に公開される保証がありません。
ベトナムの建設予定地は、風光明媚な自然が広がり、住民たちは漁業や農業、
観光などでくらしをたてています。原発建設はこのような住民の生活を脅かすものです。
さらにひとたび事故が起これば、放射能汚染はタイ、カンボジア、ラオスなどの
ベトナムの近隣国にも広がります。日越政府は、自国民に対する説明責任を
果たしていないのと同様、これらの国々の住民にも一切の説明責任を果たしていません。
私たち、経済産業省前に集った北海道から九州までの女たち、そして原発輸出に
懸念を有する市民たちは、日本政府の原発輸出に強く反対します。
輸出すべきは、福島の痛みによって得られた貴重な経験による学びであり、
断じて原発ではありません。以上を踏まえ、私たちは日越両政府に対して、
以下を要請します。
・日本政府は、原発輸出を行わない方針を明確に打ち出すこと
・日本政府は、原発輸出に向け、これ以上無駄な税金を使わないこと
・日越両政府は、現在実施されている実行可能性調査を打ち切ること
・日越政府は、自国民、近隣国の住民に対する説明責任を果たすこと
以上呼びかけ団体:原発いらない全国の女たちアクション
--満田夏花 MITSUTA Kanna
kanna.mitsuta@nifty.com
携帯:090-6142-1807
国際環境NGO FoE Japan/tel: 03-6907-7217 fax:03-6907-7219
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★【署名】渡利の子どもたちを守ろう!
http://www.foejapan.org/energy/news/111007.html
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