昨日は終日、宮城だった。早朝に東京を発った。
新聞各紙を膝に置きながら、
しばらくぼーっと外を見ていた。
(まだ完全に目覚めていなかったみたい)
たて続けにコーヒーを2杯。
車窓から見える緑の色が、うん?
じょじょに、じょじょに明るい色になっていく。
東京に近い緑は、すでに夏の色だったが、
北に向かうほどと、新緑の初々しい、若い緑になっていく。
同じ緑といっても、こんなに違うのだ。
日本列島の形を、緑の濃淡で確認させてもらった。
宮城では、里山の池に、びっくりするほどの量の、おたまじゃくしが。
久しぶりだ、おたまじゃくしと対面。
土曜日の「朝の教室」
金曜日の官邸抗議デモをずっと主催されてこられたおひとり、ミサオ・レッドウルフさん
を講師にお招きしての1時間30分。
とても誠実で真っ直ぐな人柄がにじみでるようなお話だった。
わたしより二十数歳若い彼女だが、しっかりと明日を見据えて、
運動体を運営されているのがよくわかる講演だった。
今日月曜の東京新聞(中日)夕刊から、日曜を除く毎日の連載「この道」が始まる。
連載といえば、週一に慣れてしまっている身には連日となるとハードだが、
いまのところは、ハードさそのものを楽しんでいる感じがする。
五か月はこの状態が続くので、健康に気を付けなくては。
いつ、どこで、「わたし」は「わたし」になったのか……。
そして、わたしは、どこに向かおうとしているのか。
自分で自分のルーツを探り、「明日」の方向性を確認するような面白さもある。
お時間の余裕があるときには、お目を通してください。
と書いて、この春から始まった新しい連載にも触れないと、フェアでじゃないのでご紹介を。
『こころ』 平凡社・刊 隔月連載で、「三匹の犬と眠る夜」というタイトルで。
70年代にヒット曲を持つスリー・ドッグ・ナイトというグループ名から、タイトルをお借りした。
寒い夜には、三匹の犬と一緒に眠り、暖をとるという意味のグループ名であるが。
三匹の犬は、過去・現在・未来を意味する場合もある。
ご担当者が、音楽や映画がお好きで、夢中になって一匹目の犬、
過去のヒットポップスなどについても話をさせていただいる。
「普通の人々と普通の暮らし」は共同通信社を通して、各地方紙に贈られてる原稿だ。
いつもは使わない「普通」という言葉を敢えてタイトルに持ってきたのは、
東日本大震災、そして福島の原発事故以来、
昨日の次に明日がとどこおりなく来ることのありがたさを痛感しての命名。
男性介護者のいま、沖縄のいま、助産院での女性たちのおしゃべり、
統合失調症といわれた人々のサロン等々。
「普通」といっても、「普通」は人の数だけあるよ、
という意味も含めての久しぶりの取材原稿。
といった按配で、以前から続いている連載等も含め、
ちょっとばかり飽和状態ではあるけれど、こういう状態もまた、たのしんでいる、と思う。