2013年6月6日木曜日

6月6日

6月6日付けの『日刊ゲンダイ』に、
福島の子どもの甲状腺がんについての記事が掲載されている。

福島県の「県民健康管理調査」で、甲状腺がんが確定したひと(18歳以下)が12人。「疑いがある」とされたひとが15人いることが判明したという記事だった。

福島県立医大は、放射線の影響は考えられないとしているらしいが、
ご存知のように通常、子どもの甲状腺がんの発生は100万人あたり1人~3人と言われている。
今回の数は、一時検査の結果が確定した17万4000人の内訳だというから、
単純に計算しても、記事の小見出しのように、およそ「70倍」に当たる。

甲状腺がんについては、ベラルーシ共和国の首都ミンスクにある国立甲状腺がんセンターで、
小児甲状腺癌の外科治療を中心に医療支援活動に従事したした現松本市市長、菅谷昭さんと『通販生活』で対談をさせていただいた時、詳しい話しをうかがっている。

今年2月の発表の時も、
チェルノブイリの事故の時もだいたい4、5年で発症したから、「福島の場合、発症が早すぎる、もともと(その子が)持っていたのではないか」という調査をした側のコメントがあったが、
チェルノブイリの場合、甲状腺がん等を精密に検査をする機械が導入されたのが、事故発生から4年ほどたってからで、それで、「急増のように見えた」。その数字をそのまま適用はできないと、菅谷さんはおっしゃっていた。
今回の「日刊ゲンダイ」の記事。しっかり向かい合いたい現実の側面である。

ところで今週土曜日8日の「朝の教室」の講師は、毎週金曜日の官邸デモをガイドしているミサオ・レッドウルフさん。
個人的に深く存知あげているわけではないが、あの官邸デモを指揮するのは並大抵のことではない。
2日の集会、3日の経産省前テントひろばの応援講演会でもお目にかかったが、普段は、静かで穏やかなかたである。

仕事はイラストレーター。レッドウルフさんという名前は、ペンネームだそうだ。
彼女がなぜ、反原発の手をあげ続けているか。いつ、どのようにして現在の彼女自身になったのか。
そして、目指すものは? 大きな運動体を持続させる意志の力とは?
伺いたいことがたくさんある。

突然ながら、ラッキョウをつけた。
糠漬けも再開した。
デモや集会が続く日々は特に、こういうことをしたくなる。