宮城県石巻から帰京したところ。どこも猛暑。
石巻も例外ではなく…。向日葵が頭を垂れていました。
東日本大震災で破滅的な被害を受けた町や村の、
比較的年長の女性たちと、
(主婦もいれば、食べもの屋を再開できない女性も)
「いしのま★キッチン」という店をはじめた女性。
東京から住民票を石巻に移しての、30代のパワフルな女性と、
そこで働く女性たちや、仮設住宅で暮らすの話をうかがった。
取材が終われば、帰る家があるわたし。
仮設の真夏は過酷だ。
間もなく終戦記念日がやってくる。
日本の総人口の4人に3人が戦後生まれと言われている現在。
決して風化してはならない戦争の記憶が遠ざかっていくような。
政治家も、戦争の実体験のないひとたちが増えた。
それに呼応するように、きな臭い動きが。
この国を「戦争のできる国」にしてはならない、
と考えているひとは少なからずいる。
それでも、その思いが選挙に反映されない、
言いようのない無念さは押入れに放り込み、
わたしたちは、それぞれが自分できる方法で、
けれど、ちょっとだけ無理もして、
異議申し立てを続けなければならないはずだ。
今週17日、土曜日の朝の教室の講師は、
福島原発告訴団の団長、武藤類子さんです。 >「朝の教室」概要
8月9日の朝日新聞一面トップに、
「原発事故全員不起訴へ」という記事が掲載された。
それを受けての告訴団事務局のホームページには、
次のような拡散希望の緊急のお報せが掲載されているのでご紹介を。
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<福島原発告訴団HPより>
【拡散希望】朝日新聞報道を受けて。
本日(8月9日)、朝日新聞の1面トップに「原発事故全員不起訴へ」という記事が掲載されました
福島の告訴団事務局には、早朝から「不起訴は許せない」、「地検に抗議の電話しました」、「がんばってください」と、
ひっきりなしに電話がかかってきています。また、
「 お葉書作戦は続けるのでしょうか」という質問も多くいただきました。
朝日新聞の記事は、あくまで推測であり、地検はまだ判断を出してはいません。
…とはいえ、地検内の誰かのリークがニュースソースであるだろうと思われ、
判断を出す日は近いのかもしれません。
お葉書作戦を今こそ大拡散してください。どんどん葉書を出してください。
「朝日の記事には驚きましたが、よもや不起訴ではないでしょうね」と!
弁護団が、「不起訴報道」に対して、「反論の投稿をしよう」とコメントを作成し、朝日新聞に連絡しましたが、
「今回は掲載を見合わせる」という返事が返ってきました。
そこで、「不起訴報道への反論稿」を以下に掲載いたします。みなさま、広く拡散をお願いいたします。
なお、朝日新聞の記事は、「福島原発告訴団の告訴」と、別の方々の告訴(数件)もいっしょにまとめて書かれています。
福島原発告訴団は「菅直人元首相」、「枝野幸男元官房長官」、「海江田万里元経済産業相」を告訴していません。
【不起訴報道への反論稿】
何の津波対策もとらなかった東電免責はあり得ない
河合 弘之(弁護士・福島原発告訴団弁護団代表)
去る8月9日本紙朝刊に、月内にも福島原発事故について、我々が行っていた告訴・告発について不起訴処分がなされる方向で検察庁が調整に入っているという報道がなされた。記事において不起訴理由とされている点を取り上げ、告訴人らの考えを述べ、検察官・検察庁の再考を強く求めたい。
本紙報道によると不起訴の理由は、「事故と災害関連死との因果関係はないとは言い切れない。今回のM9規模の大地震と津波は、専門家の間で予測されていたと言えず、事前に想定できたのはM8.3までだった。巨大津波の発生と対策の必要性を明確に指摘していた専門家も少なかった。東電が2008年に津波高さ15.7メートルと試算していた点についても、専門家の間で賛否が分かれ、東電も『実際には起きないだろう』と受け止め、対策を検討したものの、具体化は見送った。東電の津波対策は十分ではなかったものの、刑事責任を問うことは困難。」とされている。
検察官の立脚する予見可能性の議論には次の疑問がある。15.7メートルの津波は東電内部の検討において確かに試算されていた。この原発の想定津波高はわずか6メートルであった。この地域でマグニチュード8.3程度の地震と高さ10メートル程度の津波が来ることは、地震と津波の専門家なら、だれもが頷く普通の想定であった。
電源喪失を防止するための対策としては、防潮堤の設置だけでなく、外部電源の耐震性強化、非常用ディーゼル発電機とバッテリーの分散と高所設置等、構内電源設備の耐震性,耐津波性の強化など多様な措置がありえた。
浜岡原発においては、老朽化した1,2号機は耐震補強を断念し、2008年には廃炉の決定がなされていた。福島第1原発1-3号機についても、同様の措置は十分あり得た。にもかかわらず、東京電力は一切何の対策もとらなかった。予測されたレベルの地震と津波対策を講じたにもかかわらず、それが不十分であったわけではない。東京電力自身が、原子力改革特別タスクフォースの報告において、結果を回避できた可能性を認めているのだ。
事故以前の東京電力社内のすべての証拠を収集し、どのような検討がなされていたのかを解明するには、強制捜査による関係資料の押収が欠かせない。このことは、捜査機関として当然の責務だ。検察庁は、テレビ会議録画や社内メールなどの任意提出を受けただけで、今日まで強制捜査を実施していない。多くの市民の生命と生活、生業を根こそぎ奪ったこの事故について、強制捜査もしないで捜査を終結するような事態は絶対にあってはならない。検察内部の良心が検察庁を揺り動かし、強制捜査の実施と起訴が実現することを心から願ってやまない。
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【緊急のお願い】地検への『お葉書』作戦!
この8月中旬にも「不起訴」の決定が下りるとの見通しが報道されています。
どうしてこの未曾有の事故責任が不問にできるのでしょうか?!
一日も早く強制捜査に踏み切り、是非とも起訴するように、大至急、
東京と福島の地検に、お願いしてください。
みなさん、地検への『お葉書』作戦にご協力ください! 拡散大歓迎!
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■福島原発告訴団より緊急のお願い:地検への『お葉書』作戦■
“心に訴える暑中見舞い”を
**<地検住所>***
福島地方検察庁 〒960-8017 福島県福島市狐塚17番地
東京地方検察庁 〒100-8903 東京都千代田区霞が関1丁目1-1
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○ 夏ですから、出かけた先から飛び切りきれいな絵はがきで、まず自然称賛の文面を。
または手持ちのステキな絵はがきなどを使って・・・
○ 「でも、ここから放射線が・・・」とか、「一瞬で灰色に」など福島原発震災に対する思いを書く。
○ それに加えて以下のようなひとことを添えて結びとする。
* 「早く強制捜査を」
* 「どうして起訴しないのですか?」
* 「早く責任者の刑事責任を!どんどん証拠隠滅されてしまいます」
* 「東電本社の家宅捜査をしてこそ東京地検!」
* 「原発に家宅捜査に入ってください!」
* 「現場調査を」
* 「これでも法治国家といえますか?」
* 「海外でひんしゅくを買っています」
等々、心を込めて書きましょう!
○ 差出人の住所・氏名も、出来るだけ書く方が効果的です。
○ 仮に不起訴の決定が出ても、それへの異議を唱える文面に変えて、引き続き送ってください。
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