2011年8月13日土曜日

8月13日

いつもは深爪のわたしの爪が、気がついたら伸びていた。
伸びた爪を見ながら、考える。
爪を切る、という日常が3月11日以降、
わたしの中から消えていたのだ、と。
長い爪は、伸びた爪と指先の裏側に
ゴミがたまるからイヤだ。
おむすびを握るときも邪魔だし、
せっかくのご飯を汚すような気がしないでもない。
それにパソコンも使いにくい。
そう思ってきたのに。
ずうっと、気もそぞろの日々だったのだ。

やっぱり減っている。
いのちそのものにかかわるニュースが。

土曜日午前中は、クレヨンハウス朝の教室。
哲学者の高橋哲哉さんの「犠牲のシステム」についての講演。
このところ、とみに思う。
わたしたちは、わたしたち自身の中に、
もう一度「哲学」を創り上げなくてはならない、と。
どのように生きるか。自分が生きることが、ほかの誰かを犠牲にしていないか、と。

「朝の教室」の司会を終えて、午後は、横浜でのピースフェスタでの講演。