2011年8月4日木曜日

8月4日

7月27日、衆議院厚生労働委員会に参考人として出席した、
東京大学アイソトープ総合センター長・児玉龍彦教授(内科医)が注目されている。

まずは、「七万人が自宅を離れてさまよっている時に、
国会は一体なにをやっているのか!」
この一喝は、そのまま、わたしたち市民の「声」そのものだ。

児玉さんの発言内容は、8月3日付け東京新聞11版に詳しい。
現行法では、特定の場所に少量の高い放射能があることを前提としている。
が、これでは「個々の濃度」が問題になりやすい。
確かに、週刊誌などの特集でも、「個々の濃度」が問題になっている。
が、児玉さんは「放射線障がいは、総量こそが問題」だと主張されている。

また、原爆による放射線の残存分は一年で千分の一程度に低下するが、
原発のそれは十分の一程度にしか低下しない。
そのために「汚染地での徹底的な測定」が必要。
また、食品検査に最新測定器を使わない政府に、
「満身の怒りを表明します」。

東大というとイコール御用学者という図式が
この間できあがってしまった観がある悲しいこの国の現状だが、
「測定の不徹底」と民を置き去り、遺棄する政府に、
これだけの憤りを表現したひとに、心からの敬意を。

「朝の学校」の講師としてお願いしたい。