2012年9月19日水曜日

9月19日


「2030年代に原発稼働ゼロとする」と
新しいエネルギー戦略を決めた野田政権が
予想通りというか、すでに野田首相自身にユレ
が見えはじめたような気配がある。
 
経団連などの財界からの強硬な反対もあるだろう。
民主党代表選の他の三候補は現在のところ、
2030年よりも『前倒し」でと言っているようだが。
一方、国策として原発をすすめてきた自民党の
総裁選の各候補は、当然、党内の意見でもある原発容認派。
次の衆院選で、自民が政権を奪還した場合は、
まがりなりにも、ぶれながらも野田政権が言っている「2030年ゼロ」より
さらに大きく後退するであろうことは容易に想像できる。
おおかたのわたしたちは、代表選や総裁選に一票を投じることは
できないのだが。
 
刊行されてすぐに読んだナオミ・クラインの「ショックドクトリン」。
サブタイトルは、「惨事便乗型資本主義の正体を暴く」。
文字通り、惨事に見舞われた人間の恐怖や底知れぬ不安を利用した
はげたか資本主義の靴音は、対岸ではなく、被災後のこの国が抱えた問題でもある。