花冷えという言葉が、ぴったりくるような日々が続いている。
またもやレッグウォーマ登場、である。
足首を温めるため、この冬は愛用していたが、
もう不要かと思いっていたが。
今後のデモのためにも、足はしっかり温めておこう。
母を介護していた頃のこと、寝不足と疲れがたまりにたまって、
けれど違った意味での張りと充実感もあった頃、
スカーフとレッグウォーマーを取り違えて、
首に巻いてステージにあがったことがあった。
「スカーフ」が、なんだかいつもより短く思え、
何度も首に回し直している間に、気づいたのだ。
これはスカーフではなく、レッグウォーマーだと。
もともと粗忽なうえに、寝ぼけたまま家を飛び出したのかもしれない。
そうだった、郷里の栃木での講演会だった。
どんなに疲れても、家に帰れば、母がいる。
認知症であっても、ほんのりとした笑いを浮かべてくれる母がいる……。
それだけで、充実していた。
眠かったけれど、医療のパターナリズムにはいつも腹を立てていたけれど。
どこにだって、「ムラ」はあるのだよね。
患者やその家族が、従順なPATIENT(まさに、我慢強いという意味もあるが)な時は
いいが、
少しでも詳しい内容を知りたがったり、さらに少しでも疑問を鋏むと……。
「ムラ」の住人たちは、牙をむく。大学病院は特にそうだった。
似ているな、この「ムラ」は。
原発に関して、わたしたちはPATIENTではいられない。
改憲に関しても同様だ。
母を介護していた日々、わたしは「うるさい家族になる」と決めた。
そうしなければ、母のいのちが危ないと思えた時も正直、あった。
そしていま、わたしは改めて自分に誓う。
わたしは「うるさい市民」になる、と。
いのちと人権の問題なのだから。
仕事がたまっている。
今夜は徹夜になりそうだ。