2013年4月3日水曜日

4月3日

花冷えという言葉が、ぴったりくるような日々が続いている。
またもやレッグウォーマ登場、である。
足首を温めるため、この冬は愛用していたが、
もう不要かと思いっていたが。
今後のデモのためにも、足はしっかり温めておこう。

母を介護していた頃のこと、寝不足と疲れがたまりにたまって、
けれど違った意味での張りと充実感もあった頃、
スカーフとレッグウォーマーを取り違えて、
首に巻いてステージにあがったことがあった。
「スカーフ」が、なんだかいつもより短く思え、
何度も首に回し直している間に、気づいたのだ。
これはスカーフではなく、レッグウォーマーだと。

もともと粗忽なうえに、寝ぼけたまま家を飛び出したのかもしれない。
そうだった、郷里の栃木での講演会だった。
どんなに疲れても、家に帰れば、母がいる。
認知症であっても、ほんのりとした笑いを浮かべてくれる母がいる……。
それだけで、充実していた。
眠かったけれど、医療のパターナリズムにはいつも腹を立てていたけれど。

どこにだって、「ムラ」はあるのだよね。
患者やその家族が、従順なPATIENT(まさに、我慢強いという意味もあるが)な時は
いいが、
少しでも詳しい内容を知りたがったり、さらに少しでも疑問を鋏むと……。
「ムラ」の住人たちは、牙をむく。大学病院は特にそうだった。
似ているな、この「ムラ」は。

原発に関して、わたしたちはPATIENTではいられない。
改憲に関しても同様だ。
母を介護していた日々、わたしは「うるさい家族になる」と決めた。
そうしなければ、母のいのちが危ないと思えた時も正直、あった。
そしていま、わたしは改めて自分に誓う。
わたしは「うるさい市民」になる、と。
いのちと人権の問題なのだから。

仕事がたまっている。
今夜は徹夜になりそうだ。