2013年3月21日木曜日

3月21日

まずは大事なお報らせから。
先月に仕事をご一緒したNHKのディレクターさんから
以下のメールが入りました。

……3月22日(金)深夜25:00~ 『Eテレ・アーカイブス』〔NHK教育〕
未来潮流 『科学を人間の手に~高木仁三郎・闘病からのメッセ-ジ~』(99年放送 74分)
原子力資料情報室の創始者である故・高木仁三郎さんの遺言となった番組です。
原子力発電を手がける企業に就職してから、大学の研究者を経て脱原発運動に踏み出すまでの歩みを、
若い世代に託した思いとともに伝えるものです。
(番組は、後に 岩波新書『市民科学者として生きる』 として書籍化されました。)
現在から振り返ると、私自身を含む社会の側の認識の甘さに愕然とします。
よろしければ、ご覧ください。

22日深夜1時。わたしもテレビの前にいます。

ところで、福島第一原発、使用済み核燃料プールなどの冷却が同時多発的に止まった事故。
20日、内部の壁に焦げた跡が見つかって、近くにはネズミらしい小動物がいた
というのが、東電の発表。
「事故」でなく、「事象」だって。

先週末にお通夜と告別式があった福島双葉の佐藤祐禎さんの短歌を思う。

・一基にて日に数億を稼ぐといふ原子炉の寿命知る人のなし
・質問の答へは確信触れぬまま原発健全性の説明会閉づ
・反原発のわが歌に心寄せくるは大方力なき地区の人々
歌集『青白き光』 いりの舎・刊 いりの舎・☎03-6413-8426
ミズ・クレヨンハウスにも置いてあります)

それにしても、未だ収束など何一つみていない、あの苛酷事故から丸2年。
事故発生直後に設置した「仮設」の配電盤のままできた東電である。
あれほどの事故を起こしても、まだこの程度の認識なのか。
15万余の人々が家に帰れず、一方福島で暮らしている人々がいることを
東電は、そして政府はどう考えているのか。
こうして伏せられ、蓋をされてきたことが、山ほどあるのだろう。
この停電だって、事故前であったら、発表さえされなかったかもしれない。

もうひとつお報せが。
☆仮処分に対する「記者会見」と「集会」のお知らせ
経産省テントひろばを開設して1年半、福島をはじめ脱原発を訴える全国のさら
に世界の人々が訪れる文字通りの脱原発ひろばに危機が来ました。
債権者として「国」がテントひろばに「占有移転禁止仮処分」を訴え、
東京地裁がこれを認め、3月14日にテントひろばに仮処分を通告。
次に土地の明け渡し請求訴訟を準備していると思われます。
そこで、私たちは顧問弁護士の出席をお願いして、次の様に緊急の記者会見と集会を
開催します。
メディア関係の皆さまには両方への取材および報道をお願いしたく、全国のテントの
支援者の皆さまには集会への参加をお願いしたく、ご案内申し上げます。

経産省前テントひろば
○ 記者会見 
日時 2013年3月21日(木)13時~14時
場所 経産省テントひろば前(雨天等の場合はテント内)
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-3-1
出席者 淵上太郎、正清太一、原発いらない福島の女たちから、弁護士、他
問合せ 経産省前テントひろば(070-6473-1947)

○ 抗議集会
日時 2013年3月22日(金)17時~18時半
場所 経産省テントひろば前
出席者 淵上太郎、正清太一、原発いらない福島の女たちから、弁護士、他著名
問合せ 経産省前テントひろば(070-6473-1947)

21日は時間調整ができないのですが、明日22日はなんとか調整して
参加したいと思います。