2013年3月5日火曜日

3月5日

陽射しは明るく、暖かく、春だなあ、の火曜日。
クレヨンハウスもわが家も次々に
季節の花が咲いてくれている。
あれもこれもそれも、やらなければという日々が続き、
ちょっとバタバタ気味。

春から始まる新連載の原稿はどちらもすでに
担当の編集者さんにお渡し済み。
連載の一、二回目はやはり緊張するし、この緊張感が好きだ。
初夏からは、土・日を除く、日々の連載も始まるので、
この緊張は初夏まで続くのかもしれない。
毎日の連載は、遠い昔、新聞に小説を連載して以来のことだし、
今度はエッセイなので時事問題もしっかりいれたい。
参院選を前にして、それもお引き受けした理由だ。
エッセイの鮮度のようなものを考えると、
前もってドーンと書きだめておくのは、気分的につまらない、といった按配で、
現在、どのように原稿をいれるかはご相談中。
自分の仕事のことはあまり書かないブログにしようと思っていたが、
緊張感がこうして書かせているのかもしれない。

「朝の教室・講師は都知事選でも頑張ってくださった弁護士の宇都宮健児さん」
と書いた日時を10日(日)と訂正します。いつも土曜日なので間違えました。
10日(日)朝9;00からです。すいません。ブログも修正しました。

以下。大事なお報せ。
転載・拡散歓迎のメールが、祝島から回ってきた。
一昨日だったか、新聞報道に接して、ウン?と思った
祝島漁業補償金についての、当事者のかた。島民の会事務局からのメールである。
以下、是非お目通しを。

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皆様

昨日の漁業補償金の受け取りの件についてご心配をおかけしています。
以下、島民の会blogに掲載した文章をお送りいたします。

祝島島民の会 事務局 山戸孝

(下記、転送・転載を歓迎いたします)
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山口県漁協祝島支店の総会の部会における、補償金受け取りの是非の結果について
たいへん残念なお知らせをしなければならなくなりました。

昨日、2月28日に祝島で開催された山口県漁協祝島支店の総会の部会において、
上関原発にかかる漁業補償金についての受け取りの是非が議案として提案され、
投票の結果、正組合員53名中、受けとる意思があるという漁師が31名、
受け取らないという漁師は21名となり、受けとるという漁師が多数という結果になっ
てしまいました。(議長一名は投票せず)

これまで祝島では、祝島漁協時代に何度も上関原発計画に反対し、補償金受け取りの
拒否を貫いてきました。

山口県漁協に合併して祝島支店となった後、山口県漁協は祝島支店の決議や意見に反
して補償金を受け取り、また祝島支店が受け取りを拒否したことによって供託されていた補償金を引き出しました。

そして祝島の漁業者に補償金を受け取るよう何度もはたらきかけてきましたが、
時には多数で、時には僅差で受け取りを拒否し続けてきました。

昨年の2月にも同様の議案が提案され、多数で拒否した後、
今後は祝島支店内では補償金の受け取りについて議案としないという緊急動議が出さ
れ可決されました。

今回、山口県漁協は祝島支店に相談もなく総会の部会の開催と「漁業補償金につい
て」と題した議案の提案を通知してきました。

それに対し祝島支店組合員のうち正組合員32名と准組合員8名が連名で、
祝島支店の昨年の決議を無視した県漁協の行為に抗議し問いただす申し立て書を送付
するなどして書面でやり取りをしましたが、県漁協は開催する姿勢を崩さず、今回の総会の部会の開催となり、冒頭のような結果となってしまいました。
ただこれで祝島の大勢が原発容認に傾いたかと言われれば、決してそうではありません。

福島第一原発の事故を受けて新規の原発計画が宙に浮く中で「もう上関原発計画は進
むことはない」という空気、高齢化が進み漁獲量や魚価の低迷が続く中で経営の厳しい祝島支店の赤字を漁業者自身が直接負担している現状、そういった状況の中で、残念ではありますが、あくまで上関原発計画に対する是非ではなく、苦しい経済状況なかで支店の運営や漁業者の負担をどのようにするのかという側面から今回の件を判断した漁業者がいたという見方もできます。

今回の議案で受け取りに賛成したとみられる漁業者自身がマスコミ等の取材に対し
「どうせ原発は建たないのだから補償金をもらっても問題ない」といった趣旨の発言
をしたという報道もあります。
また今回の決議の結果としてすぐさま祝島の漁業者が補償金を受け取ることになるわ
けではありません。
今後は支店内でこの補償金についての配分委員会が作られ、その中で決められた配分
方法に沿って漁業者個人に補償金が渡されるという流れになります。
ただしこの場合、配分委員会が提示した配分方法が総会の部会の場で3分の2以上の賛
成を得ることができなければ認められず、配分もされません。
今回受け取りに反対した漁業者が今後も反対の姿勢を貫けば、そして適正な手続きの
中で物事が進められていくのであれば、「わしらは海を売っちょらん!」、
「原発の金なんかいらん!」という祝島の漁業者の声はこれからも生き続けていきます。

祝島の島民約450名のなかで53名の漁業者(正組合員)がおり、
そのなかの31名が今回結果的に補償金を受け取る意思を示したということは、残念な
がら事実です。
しかしながら多くの祝島島民、また祝島島民の会としては、30年にわたって上関原発
計画に反対を貫いてきたその意思にいささかも揺らぎはないことを、
今後の具体的な取り組みや行動を通して島外の皆様には改めてお伝えしていきたいと
思います。

祝島島民の会
http://blog.shimabito.net