2013年3月26日火曜日

3月26日

昨日月曜日は、淡い花冷えの一日。
おかげで満開に近い東京の桜もまだ少しもちそうな気配が。
しかし、花自身にとってはどちらがいいのだろう。
一日でも長く枝にいるのと、ぱっと咲いて、ぱっと散るのと。

今日も花曇り風な一日だったが、朝刊を開いて、Oh!
問題となりながら、長年放置されてきた「一票の格差」。
「違憲」としながらも、それ以上は足踏み状態、踏み込めなかったじれったい司法であったが、広島高裁は、小選挙区の区割りを「違憲」とし、広島1区、2区について「無効」とする判決を言い渡した。
去年の衆院選挙に関して、司法の「違憲」判断は相次いだが、「無効」ははじめてというか、およそ半世紀となる「一票の格差」訴訟で、「無効」の判決は一度もなかった!のだ。
それ自体、三権分立に対して「違憲」とも言えるのだが。

昨年の総選挙について5件の違憲判決は出るには出たが、「無効」は回避されたままだった。
公益に反する場合は棄却できる「事情判決の法理」(難しい呼称だ)と呼ばれるものがあり、これが国会に「違憲と言われても、無効にはなるまい、まっいっか」という緩さと不遜意識を培ってきたのだろう。

「違憲国会に、改憲をされてなるものか」と、わたしはいろいろなところで書いてきたのだが。
公平な選挙は民主主義の基本だ、と続けて書いて、虚しさを覚えるのも事実だ。
違憲状態であることを充分認識しながら、それを是正しようとしない候補者たちに1票を投じたのも、有権者ひとりひとりだと考える、と、なんだかなあ。
それでも判決は評価したい。
「0増5減」の法律はできたが区割りは未完だし、
「0増5減」方式は違憲状態のおおもとと言われている「一人別枠方式」を温存させたものでもあると言われている。
とすると、抜本的改革にはまだまだ遠い。