きょうも暖かな一日だった。
被災地は? と去年のあの日から、それぞれの天気や気温を、
気がつけば毎日チェックしているわたしがいる。
それでどうなるものでもないのだが、気になって仕方がない。
3月11日、九州でキャンドルナイトを企画する若い女性であり母親であるひとと、
少し前電話で話をしたばかりだ。
「3・11以降の子育て」(小社刊)の巻頭に書いたメッセージを、当日会場で、というお話だった。
「ときどき、どうにもならないほど元気が戻らない時があるよね」
と互いに電話を中にうなずき合った。
こんな風に考えているひとたちが大勢いるのに……。
いまもって原発再稼働を考えるひとたちが一方にいる。
福島の子どもたちの手紙や絵を集めた一冊『福島の子どもたちからの手紙』(朝日新聞出版)の作品展が、
3月10日~24日まで、クレヨンハウス東京店で開かれる。
お気に入りのメモ帳に書いた子。
原稿用紙のますめをひとつひとつ埋めていった子。
本とはまた違う、ひとりひとりの子どもの「声」にぜひ、耳を澄ませ、ともに考えるひとときを。
「ほうしゃのうっていつなくなるの?」
わたしたち大人は、この声にどう答えるのか。