「re」という接頭語が、英語にはあります。「……し直す」という意味です。
3.11以降に生きるわたしたちは、わたしたち自身のくらしを考え直し、
捉え直し、見つめ直し、構築し直すことが必要ではないでしょうか。
まさに、いま「まだ、まにあうのなら」。
2012年5月22日火曜日
5月22日
東京新聞の朝刊を開いて愕然とした。
このブログにも以前書いたが、
福島第一原発2号機の水位が約60センチしかない、
という報道があり、そのことがずっと気になっていた。
その後、その事実をフォローするニュースにも出会っていない。
今朝の新聞にはそれに加えるに、1号機の水位も「40センチ」と報道されている。
…1号機「水位40センチ」。
「格納容器下部に穴 漏水か」…。
原子力安全基盤機構の解析でわかったと記事は伝えている。
他の新聞はこのニュースをどう伝えているか、
当たってみたが、見つからない。
どう考えたらいいのだろう。
知り合いの他社の記者に訊いてみた。
「東京新聞の特ダネでしょう、ほかはすべて
抜かれたのだということだと思います」。
そうなのかもしれない。
が、金環日食だ、スカイツリーの開業だと世間がお祭り騒ぎの中で、
水位60センチと40センチを抱えて、
わたしたちは暮らしている事実を忘れてはいけない。
そしてメディアは、無意識にせよ意図的にせよ、大事な事実を
「忘れさせていく装置」として「稼働」してはならないはずなのだが。
明日の朝刊もしっかり読み比べてみよう。
6月のクレヨンハウス「朝の学校」は、4号機の状態について、
ずっと警鐘を鳴らし続けている元スイス大使の村田光平さんを講師にお迎えしている。