2012年5月11日金曜日

5月10,11日


晴れたり、突然黒い雲が空を覆って、風雨が激しくなったり、
と荒れ模様の天気が続く。
竜巻はいつどこで起きるかわからず、過日の竜巻が、
原発があるところで起きたら……と不安でならない。
さらに富士山の真下にも活断層があるという発表が、今頃になって。
これで事故が起きたら(起きないことを願うしかないのか!)、
福島第一原発のように「想定外」という説明で「収束」にされてしまうのか。
暗澹たる思いだ。

福井県原子力安全委員会は、8日の会合で議論をほぼ終結、
報告書の取りまとめに入る方針、と報じられている。
大飯原発3・4号機の再稼働に関して、
さまざまな問題やリスクは先送りのままGOなのか。

5・5日の集会の後、ドイツの通信社の記者のかたに、
「どうして、あれほどの過酷事故を体験しながら、
日本の市民は原発を止めるために、大きな世論を作り、
行動しないのか」と訊かれた。

海外から見れば、この上なく不思議な「現象」であるのだろう。
この社会の教育をはじめ、自己主張の芽を摘んでいく環境、
目立つことへの不安など、さまざまな場合の説明をしたが、
確かに、「あれだけの苛酷事故」の体験がすべて共有されているとは言えない。
ここで、大飯が(大飯に限らない)再稼働されてしまえば、
すべてが右にならえになるだけだろう。

昨夜、次のような「拡散希望」のメールが入ったので、ご紹介する。

……大飯3・4号機の再稼働に関し、緊急の政府交渉を行います。活断層評価、避難ルート、雇用・生活支援などを問うていきましょう。ぜひ、ご参加ください。

【5・15政府交渉】大飯3・4号機の再稼働にストップ!
活断層評価、避難ルート、雇用・生活支援などを問う

大飯3・4号機の再稼働について、「福井県原子力安全専門委員会は8日の会合で議論をほぼ終結し、報告書の取りまとめに入る方針」と報じられていますが、活断層評価は甘い手法で行われ、基準地震動は過小評価されています。1本しかない避難ルートについても、多くの住民が不安をかかえているのにもかかわらず、問題は先送りされています。
また、原発依存をいままで政策としてすすめてきた国として、現在、原発立地地域がかかえる雇用問題に関して、早急に支援政策を検討する責任があります。
新規制庁の発足もめどがたたぬまま、なし崩し的に大飯3・4号機のみの再稼働を許すわけにはいきません。下記のように政府交渉を行いますので、ぜひご参加ください。
事前集会では、最新の情報を共有し、交渉のポイントを話し合います。

◆日時:5月15日(火)13:00-16:30
※30分前から通行証を配布します。
13:00-14:00:事前集会
14:00-15:30:政府交渉(予定) 相手方:原子力安全・保安院、
            資源エネ庁(予定)
15:30-16:30:事後集会
◆場所:参議院議員会館 講堂(最寄駅:東京メトロ・永田町、国会議事堂前)
◆テーマ:1.新規制庁の発足前の再稼働
2.基準地震動と耐震安全評価について
           3.避難ルートについて
4.原発の停止に伴う雇用や生活の支援・補償について
            5.再稼働についての地元合意について
◆主催: 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
グリーン・アクション 原発設置反対小浜市民の会 
           プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
            国際環境NGO FoE Japan グリーンピース・ジャパン
福島原発事故緊急会議 再稼働反対! 全国アクション
            ふぇみん婦人民主クラブ 原発を考える品川の女たち 日本消費者連盟
◆資料代:500円 以上。

11日は終日、東京を離れる。
12日は(土)は、朝の教室開催。講師は新しいメディアのありかたを考える
アワプラネットTVの代表白石 草さん。
規制が少なくない既成のメディアに不信感を募らせている市民は、
いったい、どこから情報を得ればいいのか。
得た情報をどのように検証し、どのように共有すればいいのか。
「受け身」の「受け手」から、能動的な存在に変わっていくには……。
興味深いお話をお聞きできるはず。