2012年6月10日日曜日

6月10日

今日は新潟。
「子ども女たちの健康をまもる会」の講演とシンポジウム。
熱い会だった。
イベントではなく、「これから」を探る決意に充ちた会だった。

昨日、兵庫県にお住まいの、絵本作家坪谷令子さんからメールが。
坪谷さんはお母様の介護をされながら、
このブログを読んで、時々メールを送ってくださる。
そういえば、坪谷さんに久しぶりに再会したのは、去年の4月。
大阪十三での小出裕章さんの講演会だった。
そして今年4月には小出さんの講演会も実現……といったように、
いろいろなところでいろいろな柔らな人の輪が繋がっている。
大飯原発再稼働に関しては、坪谷さんが書いた一文をご紹介したい。


野田首相様
枝野経済産業大臣様
細野環境・原発事故担当大臣様
藤村官房長官様

「責任を取る」とは…を、ずっと考えています。
どう考えても、大飯原発の再稼働は、
国民の不安や生命の危険を顧みない暴挙。
原発の安全性について、私たちは余りにも無知で
あった(安全神話に侵されていた)と恥じています。
この地震国にあって、原発は人の手に負えないものを
扱っていたのだと思い知りました…余りにも辛い酷い
中で。
では、どう生きて行くか…遅まきながら私たちは、
そう考え始めました。それが地震・津波・原発事故で
犠牲になった方々への贖罪であり、未来の人たちへの
“せめてもの誠実”なのだと思い始めています。
その想いは国中に広がり、人々は原発のない夏を
過ごそうと思い定め、具体的に何ができるのかを
模索し歩み始めているのです。
首相にとって「責任を取る」とは、そんな国民を
信頼することです。
人々の切なる想いをナイガシロにして原発再稼働を
見切り発車させることは、この国に生きる私たちのみ
ならず、この地球に生きる人たちと全ての生命の現在と
未来に対して無責任というものです。
真に命を大切にすることこそが「責任を
取る」に他なりません。
原発の再稼働をさせないことで先ず一歩、それを
実現させる道に近づいて下さいますように…。
今なら、まだ間に合うと祈るような想いで、お送り
いたししました。
                        2012.6.7 坪谷 令子(兵庫県)

坪谷さんは、亡くなった灰谷健次郎さんとコンビを組んだ本を出されている。
灰谷さんがここにおられたら………。