2012年6月27日水曜日

6月27日

消費税増税法案が衆議院を通過した。
反対票は54票。
自民党のあまりに長い「独裁」にしびれを切らした多くのわたしたちが、
政治主導(=脱官僚政治)や税金の無駄使いを徹底的になくすことを、
民主党に託しての、歴史的な政権交代であったはずだ。
「コンクリートから人へ」のコピーも心地よかった。
「ひと」はあまりにもないがしろにされてきたのだから。
2009年の衆院選で、消費税は増税しないと言っていたのは
いったい誰なのか。
重大なマニフェスト違反だ。
さらに、これだけはマニフェストを変えるべきなのは、
安全神話が崩壊した原発に関して、である。
あれだけのシビアアクシデントを体験しながらも、
そしてまがりなりにも菅内閣では「脱原発依存」と転換したのを、
もとに戻して推進へ。
政策によって政権を選択する、
民意に対してこれほどの二重の裏切りはないのではないか。
関西電力大飯原発の敷地内を走る破砕帯がずれる可能性があり、
原子炉の危険性が専門家から指摘されているにもかかわらず、
再稼働GOである。
あの斑目春樹原子力安全委員会委員長ですら、言っているのだ。
新しい知見がでたら、評価をしっかりやり直すべき(27日、東京新聞朝刊)と。
信じられない、裏切りの連続だ。
国民の生活を守るために、と首相は言うが、
「いのち」の問題ではないか。
さらに核のゴミを処理もできない現実もそのまま、
再稼働という神経がまったく理解できない。
酷すぎる。
この酷さから目を逸らすことは、民主主義の崩壊と、
いのちへの侵略の共犯者になることだ。
諦めず、いまできることのすべてと取り組もう。