2011年9月6日火曜日

9月6日

きょうは、市谷アルカディアで
「さようなら原発1000万人アクション」の記者会見を。
呼びかけ人の大江健三郎さん、鎌田慧さん、私。
そして賛同人の弁護士・宇都宮健児さんも参加してくださった。
野田内閣についての要請など、会場とのやりとりも活発な一時間余。
わたしは、「老朽化なら廃炉。新設なし。けれど再稼動」という、
野田政権の考えかたについて「2つのことを無視した考えではないか」と発言。
1・現に被曝しているひとが居つづけるということを忘れている。
放射能の感受性が高い乳幼児や子ども、おなかのなかの赤ちゃんなど。
いまこのときも、被曝しつづけていることを無視した政策であること。
2・放射能廃棄物(核のゴミ)の処理する技術をわたしたちは持っていない。
にもかかわらず原発を稼動し続ける限り、核のゴミはこれも現在進行形で貯まっていて、その処分の方法に解決策はない。そのことも無視した、政策ではないか。

話している間中も、新しい九月を迎えた福島の子どもたちが
気になって仕方がなかった。
会場では以下のチラシが配られたので、ご紹介を。

わたしたちは、福島第一原発事故のあと、原発社会からの脱却を願って、九月一九日の「さよなら原発五万人大集会」と「一○○○万人署名運動」をよびかけているものです。

このたび発足しました野田内閣は「経済重視」と「原発再開」を掲げております。
経済生活の立て直しは、たしかに緊急の課題ですが、こと原発との対比で語られますと、経済回復のための原発再開、という民意に反する、危険な強権的なものになります。

はたして、経済活動は生命の危機より優先されるべきものでしょうか。
このたびの原発事故は、いったん事故が起きれば、土も空も海も地球上のすべてを汚染し、人間と動植物の生活の場を破壊する恐怖を示したばかりです。

それなのにまだ性懲りもなく、経済優先を語る無痛覚、無責任さには驚かされます。
もう二度と原発事故を起こさせないためには、前首相の浜岡原発停止の英断につづく、積極的かつ真摯な政策が必要とされています。

技術的に未完成、かつ危険な「もんじゅ」と「再処理工場」の停止と破棄、
緊急停止中の原発の再稼動中止、全原発の段階的な運転停止、
という大英断が必要とされています。

人類が自然のなかで大らかに、核の恐怖に怯えることなく、
平和にして持続的な自然エネルギーに依拠して暮らす、その人間的な権利を手にしましょう。

一、被曝したひと、被曝した食物、被曝した動物、生物の補償が円満解決するまで、政府と東電は交渉を打ち切らない。
一、子どもたちの健康調査と治療は、将来的にも打ち切らない。
一、停止している原発は、再稼動させない
一、老朽化、危険な原発から即刻廃炉にする。
一、もっとも危険なプルトニュームを原料とする、もんじゅ、再処理工場、MOX加工工場は、操業せず、廃棄する。
一、持続可能な、自然エネルギーを中心に据えた、新エネルギー政策への転換を早急に開始する。
以上を求めます。

二○一一年九月六日
9・19大集会呼びかけ人、賛同人一同