2011年10月13日木曜日

10月13日

東京の世田谷では毎時2.7マイクロシーベルトの高放射線量、
そして横浜港北区のマンションの屋上からはストロンチウム、
が検出されたというニュースが。

いまもって測定できていない各所でも、同様のことがあるのだろう。
原発暴走以来、そして「ただちに」深刻な影響はないと
安心神話が流布されていた頃から充分に「想定」できたことではあるが、
悲しくも無念な確信があったことではあるけれど……。
これが、わたしたちの「わかった範囲での現実」である。
まだまだ「わかっていないこと」、そこにありながら手にできない情報が、
多々あるのではないかと、これも「想定」できる。
3月のあの日からの、政府や保安院の発表はいったい、
何であったのだろう、と今更ながら腹が立つ。

ジャーナリスト斉藤貴男さんの『民意のつくられかた』(岩波書店)を購入する。
お目にかかったことはないが、このジャーナリストが書く視点と姿勢には、
いつも共感と敬意を抱いている。
そうして「民意」は「つくられてきたし、絶えずつくられつつある」
という苛立ちを、わたしも抱いているからだ。
操作された「民意」に対抗する、わたしたちの自然発生的「民意」を
どのように広げ、深めていくべきか。

真剣に考えたい。