東京新聞の「こちら特報部」相変わらずがんばってくれている。
きょうの朝刊は、原発大国フランスで来年の春にある大統領選に
「ヨーロッパエコロジー・緑の党」の候補として立候補する、
欧州議会議員のエヴァ・ジョリさん(67歳)のクローズアップ記事。
大統領選でミニ政党の候補者が当選する可能性は小さいが、
しかし社会党を中心とする左派が選挙で躍進すれば、
連立政権樹立で私たちが必要となるだろう」と彼女。
こういった筋の通ったしたたかさは政治には必要なものだ。
「私たちにとって大統領選の中心問題は」原子力発電だというエヴァ・ジョリさん。
「今後20年ですべての原発をシャットダウン」。
新しい原発の開発も認めない、という。
9月にフランス・マルクール地区の核廃棄物施設で事故が起きた。
ひとりのかたが亡くなったというニュース以降、詳しいフォローに
あまり触れられないまま今日に至っている。
フランスの原子力安全局は、放射性物質による汚染はないと早々に発表し、
事故を終結させてしまったことに対して、
彼女は、「政府というのはいつでもリスクを小さく見せるものだ」と指摘。
どこの国でも「国策」はこういった隠ぺい体質とワンセットですすめられてきたものであり、抜本的な解体をしない限り、今後も同じ体質を持ち続けるのだろう。