2011年10月1日土曜日

10月1日

昨日金曜日は北海道空知で講演。
羽田を発つときは、気温30度近くで、
札幌について雨の中を移動するときはなんと、15度。
半分の気温しかなく、空港で冬物のストール調達。
講師たちの集まりだった。
空港から会場まで、会場から千歳空港まで、往復二時間余。
たっぷりと現在の政治、教育のありかた、むろん原発について、話をする。

帰路の千歳空港。女性おふたりに
「9・19のデモ、わたしたちも行きました!」と声をかけられる。
「わたしたちの日々」はまだまだ続く。
だれるなよ、折れるなよ、と自分と改めて約束をする。

さて、10回目に当たるクレヨンハウス「朝の教室」(10月10日 月・祝)の講師は、
フォトジャーナリスト、樋口健二さん。
推進派も、反対派も、ともすると忘れがちな、
原発の現場で働く人々の「いま」と「それから」を追い続けてこられた、
世界的なフォト・ジャーナリストだ。
国や電力関係者が、ずっと目を逸らしてきた原発被曝者が、ここにも! 
「誰か」を置き去りにしたまま、誰かの存在を消したまま、
脱原発はすすまない。

原発の現場で働く人々は「平時」であっても常に被曝している。
今もなお。
彼らの犠牲の上に、原発は稼働し、彼らの支えなしには原発は動かせない。
そんな彼らの現実を、樋口さんの写真とトークを通して考えてみよう。
1960年代から四日市公害や原発労働者被曝の問題を追い続けてきた
樋口さんが見てきた原発労働の実態とは!

『これが原発だ カメラがとらえた被曝者』(岩波ジュニア新書)、
『闇に消される原発被曝者』(八月書館)、『原発被曝列島』(三一書房)
ほか著書、写真集多数。2001年には、ワールド・ウラニウム・ヒアリングに
よる「核のない未来賞」受賞。日本写真芸術専門学校副校長。

これから埼玉での講演。
以前に読んだ、樋口さんのご著書を手に、行ってまいります!