2012年2月19日日曜日

2月19日

朝の教室。
今日の講師は、城南信用金庫の理事長、吉原毅さん。
企業の中で、いち早く(そのあとが続いていないのも不思議だが)、
脱原発を表明した城南信用金庫。
いわゆる経済界からの講師は、今回がはじめてだ。
1955年生まれのかただから理事長さんといっても、まだまだお若い。
資本主義の社会において、企業が利益を追求するのは当然だが、
「拝金主義」に陥るのは醜悪である。
社会貢献もかけがえのない企業のミッションである。
そんな姿勢から、「どう勉強をしても、原発は間違っていると気づき」、
トップダウンで、脱原発を表明された。
わかりやすく、けれど地下水脈には哲学や倫理のある、深いお話しだった。
会場からは次々と質問が。
「ぼくの彼女は、原発事故で悩みぬいていたとき、
街中で城南信用金庫という看板をみただけで、
一瞬、ほっとできた。わたしたちと一緒に歩んで
くれる企業とひとがいるのだ、と」
そんな発言などもあって、とてもコージーにして、刺激的な一時間半。
今週わたしは、雑誌の対談で、吉原さんとは
もう一度お目にかかることになっている。
「わたしどもの後に続く企業がもっと出てくるかと
思っていたのですがねえ、ごくごく当たり前のことを
言っているだけなのですが」
吉原さんの思いと姿勢は、なかなか経済界には伝わらないのか。
「内心、賛同してくれているひともいるはずなのですが」

このブログのタイトルは、『沈黙の春の日記』だが、
「沈黙」は、それを通して考え、感じ、構築し直して、
発言するために、あるものだと考える。
『沈黙の春』の著者、レイチェル・カーソンが、この
著書を通してそうしたように。
「朝の教室」を終えて、吉原さんとお昼をご一緒した後、
群馬県に。