小雨がちの土曜日の朝。
弁護士海渡雄一さんを講師にお迎えしての「朝の教室」。
法治国家に暮らすわたしたちが法をもってして、反原発を通すには……。
わかりやすい、「わたしにもできる方法」についてのお話をうかがった。
受講されたかたからも、「3000円で大間原発の原告のひとりとして登録できた」
といった声もあがって、「わたし」にできることが「ここ」にも「そこ」にも。
海渡さんの「いろいろな方法がいろいろなまま、あっていい」という言葉が印象的だった。
どれがいい、とか、どれが一番ではなく(運動体は時として、この罠に陥りやすいが)、
それぞれが選べばいいし、むろん並行してやっていく、でもいい。
「朝の教室」の後は、朝日新聞の取材。
そのあと近県へ。
東京新聞25日付「こちら特報部」に、
原子力ムラでまん延する「東大話法」についての特集。
安富歩さん(東大教授)が、インタビューに応えておられる。
原子力ムラの言葉や言い回し、を
「東大話法」と名付けておられるのだが、
「東大OBや官僚や御用学者に多い空疎な言葉こそが、
一人一人からまともな思考を奪う元凶」であり、それを見破る方法も。
実に興味深い。
「こちら特報部」の記事には必ず「デスクメモ」がつく。
「朝の教室」でも講師をお願いした田原牧さんが
今回のデスクメモでも、胸がすくようなコメントを。
田原さんのブックレット『新聞記者が本音で答える「原発事故とメディアへの疑問」』がまとまった。
「朝の教室」での講演に大幅な加筆修正をしてくださった内容は、何度読み返しても、
鳥肌がたつほど刺激的で、興味深い。
すごいひとだ、田原牧さんは。
自分のところで刊行しているものを大声で宣伝するのは気が引けるが……。
本当にスゴイ! ブックレットになった。
このゲラをわたしはずっと持って歩いて読んでいた。
何頁に何が書いてあることも覚えてしまったが、読むたびに刺激を受ける。
反・脱原発で「たたかうもの」の必須アイテムだと信じている。