「re」という接頭語が、英語にはあります。「……し直す」という意味です。
3.11以降に生きるわたしたちは、わたしたち自身のくらしを考え直し、
捉え直し、見つめ直し、構築し直すことが必要ではないでしょうか。
まさに、いま「まだ、まにあうのなら」。
2012年4月6日金曜日
4月6日
今朝の東京新聞。
一面に原発に関する二つの大きな記事が並んで掲っていた。
ひとつは、「脱原発 首長スクラム」。もうひとつは、「再稼働への新基準了承」。
前者は、脱原発を宣言する自治体の首長15人の呼びかけで、
「脱原発をめざす首長会議(仮称、だそうだ)」が設立され、
全国の自治体首長に参加を呼びかける設立総会が28日に都内で開かれるというニュースだ。
目的は、あらたに原発はつくらせず、原発ゼロの社会を早期に実現すること。
「朝の教室」にも参加され、立ち話だけだったがお話しをしたことがある湖西市の三上元市長と、国立市の上原君子元市長が継続的なネットワークを確認しあったことがきっかけであるようだ。
呼びかけ人には、世田谷区長の保坂展人区長や、東海第二原発のある茨城県東海村の村上達也村長、福島原発に近い南相馬市の桜井勝延市長ら15人(現職、元職含む)。
「住民の生命守る それが責務。生きているうちに原発ゼロを実現したい」」と三上さんは語っている。
他方、もうひとつの記事は、野田首相や枝野経産相らが、大飯原発の3、4号機の再稼働問題について、新しい安全基準をおおむね了承したとの、ショックなニュースだ。
つい数日前までは、反対の意向も感じる報道があったのだが、やはり再稼働優先だったのか。
何を考えているか、まったくわからない。
政府は、緊急安全対策によって一定の安全性が保たれたというが、電力会社が格納容器のベント(この一年で馴染んだ言葉だ、排気の意)時に、放射性物質を取りのぞくフィルターを設置すれば、たとえ設置が間に合わなくとも再稼働を認める、というのだ。
「たとえ設置が間に合わなくとも」である。これひとつとっても「一定の安全性が保たれた」といえるだろうか。
原子力安全委員会の、かの斑目春樹委員長さんたちすら、これらの緊急安全対策は、あくまでも「緊急避難的な措置」と後ろ向きの発言をしていることも注目したい。
明日4月7日(土)は、日本教育会館で「脱原発をめざす女たちの会」の講演やシンポジウムが。
福島の武藤類子さんたち、大勢の女性たちが集まります。わたしは13時30分から50分ぐらい話を。
去年の「脱原発をめざす女たちの会」の発足集会には、他の予定が決まっていて参加できなかったが、今回は早くから予定を入れていた。
この会のまとめ役である評論家吉武輝子さんが体調を崩されてお休みではあるが、
その分、よりしっかりと話をしたいと考えている。
ご参加を!