2011年12月13日火曜日

12月13日

わが八百屋「野菜市場」カキの実、鮮やかな柿色。
とろりととけそうな感じで、店先にある。
キッチンスタッフが、そのカキでドレッシングをつくってくれた。
有機野菜とカキドレッシングのぜいたくに、ほっと息をついたのは昨日だ。

晴天がつづく。しかし寒さが厳しくなった。
風がやむと懐かしいあたたかさを感じるが、
わずかでも風が吹くと、冬の到来を思い知らされる。
何をしていても、東北の被災地に思いがとぶ。
あそび場を失くし、あそびを失くし、ふるさとを失くした子どもたちは…………。

東日本大震災被害状況(12日現在、警視庁まとめ)
死者15,841人
行方不明3,490人
避難332,691人(1日現在、復興対策本部まとめ)
を朝刊で確認した後、政府広報をひらいてみた。
岩手県 112ページ、宮城県226ページ、福島県40ページと、
死者の名簿がつづく。
この数字に、ご家族の悲しみは何倍のページ数を数えるのか。

たくさんの悲しみに、少しでも希望を伝えたいのだが、何がある?
収束の見えない福島第一原発事故を経たのに、
原発輸出をすすめるこの国に住む悲しみが重なる。

被災地の子どもたちに絵本をおくるプロジェクトHUG & READ。
その発送に、きょうもわがスタッフが倉庫へ出向いてくれた。
いまもなお、全国から絵本が届く……。
市民はやさしい。
このやさしさに、この国は甘えすぎていないか。