今日も寒い一日だった。
寒さには強いはずなのだが、こんなにこたえるのは、年齢のせいなのか。
それとも、あまりに非情な時代だからなのか。
今日は朝から会議。
午後は練馬で人権についての講演会。
話をしていて、ふっと思い出した。
夏のはじめ頃の毎日新聞の記事である。
南相馬、緊急時避難準備区域で田畑を守って暮らしていた90代の女性だった。
一時、娘夫婦だかの家に避難。
それでも家に帰りたくて戻ったが……。
数えきれないほどの思い出がある自宅の庭で自死された。
老人は足でまといになるから、と。
だから、「お墓に避難します」と。
何を根拠にした? と問い返したくなる曖昧な政府の避難区域設定に、
こうしてひとつのいのちが奪われた。
猛暑が過ぎ、短い秋が終わり、いまは冬。
彼女のお孫さんたちはどんな12月を迎えているのだろう。
明日は日比谷野音での「さようなら原発1000万人アクション」集会と署名活動などがある。
寒いので、気をつけて。