あと1日で、この決して忘れられない2011年が終わる。
一字一句正確に覚えているわけではないが、
寺山修司さんの詩に次のようなフレーズがあった。
確か新書館から出ていた、正方形の洒落た詩集だった。
……あなたを思い出すことはありません、
なぜなら思い出すためには一度忘れなくてはならないから……。
このフレーズはたぶん恋についてのそれだと思う。
全くシチュエーションは違うが、2011年3月11日以降の日々を、
わたしは思い出すことはないだろう、なぜなら寺山さん風に言うなら、
思い出すためには一度忘れなくてはならいし、忘れることなど到底できない日々だからだ。
午後からクレヨンハウス各フロアの生花を活けて、気が付けば20時。
レストランはこの時間でも、うれしいことに混んでいる。
最後まで残り、東京で年始を迎えるスタッフもレストランで食事をしてもらう。
被災地に絵本を送る「HUG&READ」の活動や、原発について考える「朝の教室」。
そしてそこから生まれたブックレットなど、すべてスタッフの、きめ細かな協力がなければできなかったものばかりだ。
2012年の「朝の教室」。
1回目は、1月7日。講師はノンフィクション作家であり評論家の柳田邦男さん。タイトルは「政府対応はなぜ遅れた?」。
2回目は」1月21日に、医師の肥田舜太郎さん。タイトルは「広島から見る内部被ばくのこと」。
3月31日には京都大学原子炉実験所の今中哲二さんが決まっている。
2月は日程調整中で、決まり次第お知らせします。
政府は原発輸出や再稼働、新規の建設などに向けて必死だが、
わたしたちは、諦めない2012年にしよう!