2011年12月5日月曜日

12月5日

新しい一週間がはじまった。
そう書いて、「新しい」という言葉に躓くわたしがいることを認めざるを得ない。
「新しい」という言葉が意味する、微かな明りや希望の光が見えるのだろうか、この国は。
非情このうえない、原発事故を体験しながら、何を収束と呼ぶか自体も見えないまま、
福島の苦悩と叫びを無視したまま、時だけが無情にたっていく。
さらに原発を海外に輸出さえしようとしているのだ。
「新しい」ものはない。
いつだって、こうして国は市民の苦悩を踏みつけながら、
経済を優先させてきたのだ。

それで、わたしたちは諦めるのか?
従順なる良民を今後も続けるのか。
非力であること充分承知だが、わたしはあきらめない、
後には戻らない。

お知らせをいくつか。
●さようなら原発1000万人署名」の集会とパレード
  日時;12月10日(土)13:30〜、集会後パレードに出発。
  場所;日比谷野外音楽堂
残念ながら、当日わたしは参加できないが、こちらも是非!

●脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA
 日時:2012年1月14・15日(土・日)
 場所:パシフィコ横浜
 問い合わせ先:「脱原発世界会議」実行委員会(構成団体:ピースボート/環境エネルギー政策研究所/グリーン・アクション/原子力資料情報室/国際環境NGO FoE Japan/国際環境
 NGOグリーンピース・ジャパン、その他協力、後援多数。ウェブサイトにて公開します)http;//npfree.jp
 事務局;ピースボート Tel 03-3363-7561 Fax 03-3363-7562 E-mail;office@npfree.jp

●2012年2月11日、「さようなら原発1000万署名」全国一斉アクション
全国主要都市&原発立地県一斉アクション、東京;代々木公園イベント広場他。
詳細はまたお知らせを。

●2012年3月11日、「さようなら原発1000万署名」福島にて現地集会(東京よりバスツアーあり)《脱原発をめざす女たちの会》も参加
この日もわたしは以前から入っていた予定で参加できないが、ご無理のない範囲で是非!

続いて、クレヨンハウス「朝の教室」の最初の講師を引き受けてくださり、
ブックレット第一号、『原子力と原発のきほんのき』の著者、NPO法人 市民科学研究室代表 上田昌文さんからの、お知らせが。

●『市民研通信』第10号を発行しました。

内容は以下のとおりです。
・食品放射能汚染計測の合理化・適正化に関する研究を開始(上田昌文)
・原子力分野を例に研究開発資金の透明化の意義と方法(上田昌文)
・放射線教育・リテラシーはこれでよいのか(林衛)
・サイエンスアゴラ2011に出展・出演・参加して
(榎木英介、横山雅俊、三輪佳子、石塚隆記)
・ウクライナ・ナショナル・レポート【抜粋訳・その1】
(解説と翻訳:「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク)
・ナノシルバー抗菌剤の健康リスク(解説と翻訳:小林剛)

すべて以下のサイトからダウンロードできます。
http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/2011/12/10-1.html

・会費更新の時期がきました。市民研の活動を応援していただけるとありがたいです!

「活動成果をすべて無償で公開する」のが市民研の方針ですが、より質の高い成
果をあげていくには、多くの方々からのご支援が必要になります。新規に会員に
なってくださる方も求めております。年末のせわしない時期に申し訳ありません
が、ぜひよろしくお願いいたします!
http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/2011/12/2012.html
http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/recruiting%20members%20_2012.pdf

・科学技術社会論学会による2011年度「柿内賢信(よしのぶ)記念賞研究助成
金」の実践部門での助成を受けることが決まりました。
http://jssts.jp/content/view/227/34/
テーマは「食品放射能汚染の計測の合理化・適正化に関する社会実験的研究」で
す。成果を随時ホームページなど絵公開してまいります。ご関心のある方はいつ
でもご連絡ください。

・12月11日(日)と2012年2月26日(土)に「子ども料理科学教室」を実施します。
12月11日(日)午前10時〜 国立市の「くにたち福祉会館」で
「土鍋でお米をおいしく炊く秘訣」を
http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/2011/10/1211-1.html
2012年2月26日(日)午後1時半〜
「野菜の甘みを生かしたクッキーつくり」
http://blogs.shiminkagaku.org/food/2011/12/2012226.html
を実施します。ふるってご参加ください。

・12月19日(月)に「科学・技術と社会の会」で市民研の上田が「研究開発資金
の透明化の意義と方法ーー原子力分野を例に」と題した研究発表を行います。

詳しくは以下のサイトをご覧下さい。発表要旨も掲載しています。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/JASTS/main.htm

・「サイエンスアゴラ2011」でのシンポジウム「政策形成における科学的助言のあり方」の動画が公開されています。

市民科学研究室の上田もパネリストとして登壇しました。科学技術政策に関心の
ある方にはいろいろと参考になることがあろうかと思います。
http://www.scienceagora.org/scienceagora/agora2011/program/Mb-52.html
http://www.ustream.tv/recorded/18632820

・ナノシルバーに関する調査を開始します。

上記『市民研通信』で取り上げました、ナノシルバーの健康リスクに関する調査
を、日本での使用状況の把握から始めてみたいと考えております。ご関心のある
方はご一報ください。
http://archives.shiminkagaku.org/archives/2011/12/post-280.html

・12月23日(祝日)に恒例のクリスマス会(2部構成)を実施します!

今年は大震災ゆえに、戦後最大の節目の年となるように思いますが、そのことも
胸に刻みながら、次の年に向けての元気を培う集いとしたいと思っています。
http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/2011/11/1223.html

現在(12月5日現在)34名の参加者が確定しています。定員は50名です。参加を
希望される方は上田宛にメールでご連絡いただければと思います。

今年は、茨城県守谷市で有機農業を始めて3年目を迎える、以前市民研のスタッ
フも務めていただいた、小林一朗さんご一家も参加することになります。クリス
マス会当日に取れたての野菜を運び届けて下さいます。小林さんらは精力的に放
射能計測も行ってきました。彼の属する農場(つくば市の手子生・上郷・豊里)
の野菜の測定結果と農場での取り組みは以下に記されています。
http://tsukubanokaze.net/housyanou.html

希望者が集ってのパーティ用の食事作りは午後2時からですが、希望される方に
は、当日の朝守谷に赴き、小林さんの畑で収穫作業を手伝っていただき、その後
一緒に車で会場に向かう、という新しい試みを入れることにしました。農作業を
体験でき、かつ、小林さんの活動のお話しも伺えるという、農業に関心のある方
には大変よい機会になるでしょう。希望者は事前に上田にご連絡ください。

震災と原発事故をめぐって、今年出会うことになり、いろいろな取り組みをすす
めている方々にも、このクリスマス会へお誘いをすることにしています。参加者
の皆さんにとって、新たな貴重な出会い場となることでしょう。ご友人にもお声
がけ下さい。ご家族でのご参加、大歓迎です。

上田昌文(UEDA Akifumi)
ueda.akifumi@shiminkagaku.org
NPO法人 市民科学研所

以上。
みんな、それぞれの「場」で踏ん張っている。
あなたもきっとそうに違いない。

諦めない、疲れない、後戻りしない・・。
約束したい。