2011年5月12日木曜日

5月12日

小雨がちな日が続いている。
レインコートを羽織ってちょうどいい気温だ。
被災地の気温は? 気になることばかりだ。

「死者・1万4981人 行方不明・9853人」と今日もまた朝刊が伝えている。
避難をしているひとの数は11万5098人、うち1都6県に1万0691人のかたが避難されている。
同じ朝刊で、11日には福島第一原発3号機の取水口近くの立て坑付近で、高濃度の放射性物質を含んだ汚染水がまた海に流出したことも伝えている。
東京電力の工事で、汚染水はその日のうちに止まったそうだが、一時、近くの海水の汚染濃度は、周辺の1000倍になったという。
また、1号機の原子炉建屋の2階では、毎時1000ミリシーベルトの放射線量を検出したという記事もある。

東京新聞12日付け朝刊「こちら特報部」(頑張っている)では、原発事故による土壌汚染について、アメリカエネルギー省と文部科学省が共同調査をした結果、「計画的避難区域」と定められたところの「外側」(カギカッコは筆者)でも、チェルノブイリの原発事故では避難を指示された水準の、汚染地域があることが判明した、という。
記事の中に、元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子さんというかたのコメントも掲載されている。
そのままご紹介しよう。
「チェルノブイリ事故と被ばく状況は問題と思ってきたが、日本政府の対応はそれ以上にひどい。しかも事故は収束しておらず、今後、線量が増える危険がある。少なくとも妊婦や子どもたちを放置していい状態ではない」。
素人であっても、わたしもそう考える。福島では校庭の土の表面を削ったりもしているが、住人の生活圏内すべての土壌を除去することは不可能だ。
最悪の場合を考え手を打つのが基本ではないか。その結果、杞憂に終わった、「心配しすぎたね」と頷きあうことができたなら、それはそれでいい。が、
過少に見積もって、あとで次世代やそのまた次世代に健康被害が及んだとき、それもまた「自己責任」で逃げるというのか。

クレヨンハウスでは、放射能の被害も含め、「原発をもっと知ろう」という学習会を企画しています。ホームページでお報しています。http://www.crayonhouse.co.jp/home/event1105.htm#gen