2011年5月27日金曜日

5月27日

今日が何月で何日なのか……。時々、わからなくなる。
どこかで上の空なわたしがいる。 
そういえば中学時代、上の空を英語で「absence of mind」
というのだと習った記憶がある。
まさに、そんな感じの「mind」が続いている。
一方に、全身全霊でとてつもない集中力を要することがあり、自分の日常と感情生活のほとんどがその一点に向かっているせいか、ほかは奇妙なabsentが続いている。

こういったときこそむしろ、ささやかで微妙な感情の揺れに丁寧につきあい、
季節の花と深く向かい合い、旬の食材を使ったシンプルな料理を作り
(旬の食材などは、あれこれ手を加えず、シンプルなほうがはるかにうまい)
そしてゆっくりと味わい、といきたいものだが。
それらが、だいじなことだと充分に知ってはいるのだが……。
目を通さなければならない資料や本が次々にあり、なんだかとても心せかされ、
そして一日の終わりにはなぜかぐったりしてしまうのだ。こんなことではいけないのだが。

暮らしの基本を何よりも尊ぶことが、荒々しくも前のめりで大きな「声」や「存在」に抵抗する、わたしたち市民のもっとも平和な「闘いかた」だと思うのだが。
相手と同じペースや声音になったら無意味だと考えるのだが……。
どうしても焦ってしまう。いや、いや、これではいけない。

旬のそら豆を茹でてみた。きれいな翡翠色が目に染みる。
……老いてみな花のごとしや豆の飯
わたしと同じ終戦の年に生まれた唐 振昌さんというかたの句集『陶枕』(花神社)に見つけた句である。
かの地のお年よりはどうしておられるだろう。
仮設住宅に出入りするときの入り口の段差が気になる。
トイレを使うために上らなくてはならない段差もまた。

28日。台風が接近しているというが、「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」の第一回目。
講師は「市民科学研究室主宰」の上田昌文さん。
参加を希望される大勢のかたがたからご予約をいただいている。

6月11日。「食べものと放射能のはなし」で講師をお願いした安田節子さんからまわってきた5月12日のメールは……。
「以下のHPを見つけました。せっかくの税金を使って、
ある意味ではこんなに素晴らしい環境パラメーターシリーズを
刊行しているのにもかかわらず、今回の福島原発の過酷な
事故後にさっぱりいかされてないのは、どうしてでしょう。
(略)いずれにしても、食物から入る核種による内部被曝を
考えるときに、種々の点でそれなりに利用できることが
多々ありそうです」
http://www.rwmc.or.jp/library/other/kankyo/
旧原子力環境整備センター(現原子力環境整備促進・資金管理センター)の紹介がある。